全国のJRで2020年2月10日朝に発生した、各駅の窓口や券売機でクレジット決済ができないシステム障害について、システムを運用する鉄道情報システムはデータベースの不具合が原因だったと公表した。
鉄道情報システムによると、トラブルはJRの特急券や指定席券などの発売を処理する「マルス」と呼ばれるシステムのうち、クレジット決済を担うサブシステムで発生。「サブシステムを構成するサーバーに付随するデータベースで何らかの不具合が発生した。どのような不具合だったのか、詳細は確認中。データベースサーバーの提供元は現時点で開示していない」(鉄道情報システム広報)としている。
システム障害が発生したのは同日午前4時ごろ。券売機や駅窓口でクレジット決済ができず、各駅では現金での購入を呼びかけていた。JR東日本によると、同社のチケット予約サービス「えきねっと」は「一部機能が使えなくなっているほか、駅での発券時にクレジットカードが必要であり利用できない」状態だった。「Suica」など各社の交通系ICカードでの入場・出場は可能だった。JR東海の「エクスプレス予約」「スマートEX」も利用可能だった。