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名刺サイズの超小型PC「ラズパイ」で遊ぶ(第12回):ラズパイで自宅ファイルサーバを作る (2/2)

» 2020年02月10日 07時00分 公開
[岩泉茂ITmedia]
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Sambaの設定

 ここからはSambaの設定作業に移ります。設定ファイルは「/etc/samba/smb.conf」にあります。何かあった場合に最初から設定できるよう、デフォルトのファイルをコピーして残しておきます。

$ sudo cp /etc/samba/smb.conf /etc/samba/smb.conf_backup

 では設定ファイルを変更していきます。以下のコマンドでnanoを起動してファイルを修正します。

$ sudo nano /etc/samba/smb.conf

 以下の内容をsmb.confの一番下に追記しましょう。

[raspberry_pi]
comment = Share
path = /media/pi/samba/public
public = yes
read only = no
browsable = yes
force user = pi

 追記したらファイルを「Ctrl+x」で保存および終了させ、Sambaを以下のコマンドで再起動します。

$ sudo systemctl restart smbd

 これでWindowsからもサーバが見えるようになっているはずです。エクスプローラーから「ネットワーク」を参照してみましょう。以下のように見えていればOKです。ファイルを転送したり、削除できれば成功です。

photo 「ネットワーク」でラズパイが見えている。ここでの名前は名付けたボリューム名
photo smb.confに設定した「path」の名前が見える
photo 置かれているファイルにアクセスできればOK
photo ラズパイのデスクトップからもファイルを参照できた

 最後に、ラズパイにアクセスする際のパスワードを以下のコマンドで設定します。

$ sudo smbpasswd -a pi

 これでラズパイをファイルサーバとして設定することができました。次回はNASシステムである「openmediavault」を使ったファイルサーバ構築について解説します。

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