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停止処分の理由は? VTuberの収益化はく奪事例まとめ

VTuberの活動の主な収入源としてYouTubeチャンネルの収益化があります。チャンネルの収益化申請が通ると広告収入、メンバーシップ、スーパーチャットが利用可能になるといった様々な恩恵が受けられるため、日々の活動においては重要な意味を持ちます。

ところが一度利用可能になった収益化が何らかの理由で停止されることも。YouTubeはその規模の大きさから人力ですべての動画を確認できるわけではないため、中には必ずしも妥当といえない停止処分がチャンネルに対して行われるケースも見受けられ、たびたび問題視されています。

当記事では何らかの理由により一時的に収益化を停止されたVTuberの事例をケース別に紹介します。

「性的コンテンツ」とみなされたもの

YouTubeのポリシーによれば、性的な意図による露骨なコンテンツをYouTubeに投稿することは禁じられています。

https://www.youtube.com/watch?v=0Vnkdk06Rbs

両声類VTuberのふぇありすさんは「性的満足を意図したコンテンツ」を投稿しているとされ、昨年9月に収益化を停止されました。しかし同チャンネルでは実際にそのようなコンテンツの投稿は行われていなかったため、ふぇありすさんは動画で抗議。デザインや一部ビジュアルが誤った認識を生んだのではないかと推測し、動画の削除やモデルの調整を行うことに。結果的にタイトルやサムネの差し替え、自主規制版エンディングなど全体的なイメージも変更されました。1か月後の再申請で無事に収益化は復活しています。

また、ホロライブ所属の赤井はあとさんも同様の理由(性的コンテンツ)で過去に収益化が停止。こちらは定期的に行っているASMR生放送等に原因があるのではないかと考えられています。(2020年2月現在復活済み)

再利用されたコンテンツ、著作権的に問題があるコンテンツだと判断されたもの

YouTubeは十分な付加価値なしに第三者のコンテンツを再利用したものを「再利用されたコンテンツ」と呼び、AdSenseプログラムの品質に関するガイドラインに基づいてこれらの投稿を禁じています。

本来は他者のものを流用しただけの投稿を防ぐルールのはずですが、ホロライブの夏色まつりさんなどがこれを理由に収益化の停止処分を受けたことがありました。(2020年2月現在復活済み)

こうした誤認が起こる理由は定かではなく、画面の構成や変化が似通いがちなVTuberが「再利用コンテンツ」とみなされやすくなっているという説、いわゆる切り抜き動画等を原因に自身の動画が転載と判断されてしまったという説など様々な推測がなされています。YouTubeは処分時に詳細な理由を通知することはないため、はっきりと具体的な原因を特定できない場合も多くあります。

「繰り返しの多いコンテンツ」と判断されたもの

品質ガイドラインに基づく「繰り返しの多いコンテンツ」の制限が原因となったパターンです。これはほぼ差異の無い同じようなコンテンツを繰り返し投稿するチャンネルに対する制限ですが、これが毎回投稿内容の異なる通常のチャンネルにも引っかかることがあり、問題視されています。

https://www.youtube.com/watch?v=zgG0myoplpU

トーク動画を投稿するベイレーンさんも繰り返しの動画と判断され収益化を停止された一人。YouTubeではゆっくり実況など人工音声を使ったチャンネルが同様の理由で停止処分を受ける事例が相次いでいたため、彼女の件もその一例であると考えられています。現在チャンネルでは別の形態での活動を行っています。

明確な乗っ取りにより停止されたもの

チャンネルの乗っ取りにより行われた違反行為で収益化が停止された事例も存在します。

博多ご当地VTuberの舞鶴よかとさんは昨年9月にアカウントが何者かに乗っ取られ、ログイン不能となる事態に。チャンネルと無関係なテレビ番組の違法アップロードを繰り返された後にYouTubeとGoogleアカウントの停止処分を受けました。

https://www.youtube.com/watch?v=SQmK1wejo24

GoogleやYouTubeとの有効なコンタクトを取れずにいたよかとさんはサブチャンネルで活動を続けながら署名を集め、現在はアカウントを復旧させています。

舞鶴よかとのYouTubeチャンネルが不正アクセスで乗っ取り被害 | Mogura VR

舞鶴よかとのYouTubeチャンネルが不正アクセスで乗っ取り被害 | Mogura VR

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YouTubeの発表している収益化条件

YouTube のチャンネル収益化ポリシー
こちらのページではユーザーが収益化を行うにあたってのYouTubeのポリシーが示されています。

審査時の確認内容としては「チャンネルを代表するコンテンツ」(テーマや人気動画・最新の動画)を重視すると明言しています。動画のメタデータ(タイトル、サムネイル、説明など)も対象として挙げられているため、投稿者側も紛らわしいものを使わないよう配慮する必要があるといえます。

YouTubeのコミュニティガイドラインのページにはYouTubeがユーザーに対し禁止している事項も掲載されています。

YouTube運営が直接対応か?

収益化の停止はたとえ一時的なものであっても一定期間YouTubeからの収入が支払われなくなることを意味します。場合によっては活動の存続にかかわる問題に発展することも。AIによる誤った収益化停止が行われた場合のダメージは少なくありません。

特に最近はホロライブプロダクションの所属VTuberの収益化停止が相次いでおり、これに対して海外のYouTuberであるTheQuartering氏が動画で協力を呼びかけたことも話題になりました。

https://www.youtube.com/watch?v=IFhz7MyiRQA

この動画のツイートにYouTubeの公式twitterアカウントが送ったリプライがこちら。

上記のツイートでは「多数のVTuberの収益化を復活させ、今後このような事態を防ぐために審査チームにフィードバックを送った」という旨の表明がなされており、実際にこのツイートの前後で複数のVTuberの収益化が復活しています。

こういった経緯からは今後システム的に何らかの対応が行われる可能性が期待できます。たびたびVTuber界の悩みの種となっている収益化審査問題に進展がみられるか、今後に注目です。

執筆:うぇるあめ


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