(cache)2020年、注目の展覧会10選。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS checkfacebook-suitefacebookinstagramlinelinkpinsearchteltimetwitteruseryoutube

2020年、注目の展覧会10選。

2020年も充実の展覧会が目白押し! その中から、必ず見ておきたい企画を会期スタート順にピックアップしました。年が明けるのが楽しみになるラインナップです!

●『ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター』2020年1月9日〜3月8日

ソール・ライター 《『Harper's BAZAAR』》 1959年2月号、発色現像方式印画 ⒸSaul Leiter Foundation
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ソール・ライター 《『Harper's BAZAAR』》 1959年2月号、発色現像方式印画 ⒸSaul Leiter Foundation
ソール・ライター 《レミィ》 1950年頃、ゼラチン・シルバー・プリント ⒸSaul Leiter Foundation
ソール・ライター 《薄紅色の傘》 1950年代、発色現像方式印画 ⒸSaul Leiter Foundation
ソール・ライター 《無題》 撮影年不詳、ゼラチン・シルバー・プリント ⒸSaul Leiter Foundation
2017年、〈Bunkamuraザ・ミュージアム〉で日本初の回顧展が開かれ、大きな話題を集めたソール・ライター。1923年に生まれた彼は50年代のニューヨークでファッション・フォトグラファーとして活躍したが、80年代に商業写真から退き、2006年にドイツのシュタイデル社からカラー作品集が出るまで半ば忘れられた存在となっていた。2度目の回顧展となる今回は、前回の展示以降に膨大な未整理の資料から発掘された未発表写真をはじめとする作品群が中心だ。「カラー写真のパイオニア」と称された彼のモノクロ写真、経済的な理由からプリントしていなかったカラー・スライド、「スニペット」と名づけた小さいサイズの写真、若き日のセルフ・ポートレートなどから、彼の新たな一面が浮かび上がる。

〈Bunkamura ザ・ミュージアム〉

東京都渋谷区道玄坂2-24-1。2020年1月9日~3月8日。1月21日、2月18日休。10時〜18時(金・土曜は21時まで)。当日券一般1,500円。

●『柳宗理デザイン 美との対話』2020年1月24日~3月23日

陶芸家・河井寬次郎の窯でつくった《黒土瓶》。京都五条坂窯(1958年)柳工業デザイン研究会蔵。
柳宗理の代表作《バタフライスツール》の初期型。天童木工(1956年)柳工業デザイン研究会蔵。
石膏ロクロで作業する柳宗理。 (c) YANAGI DESIGN OFFICE
陶芸家・河井寬次郎の窯でつくった《黒土瓶》。京都五条坂窯(1958年)柳工業デザイン研究会蔵。
柳宗理の代表作《バタフライスツール》の初期型。天童木工(1956年)柳工業デザイン研究会蔵。
石膏ロクロで作業する柳宗理。 (c) YANAGI DESIGN OFFICE
戦後日本を代表するインダストリアル・デザイナー、柳宗理の回顧展。天童木工とのコラボレーションによる名作「バタフライ・スツール」のバリエーションのほか、数十種が同じデザインテイストで揃うカトラリー、穴あきのザルをセットできるボウル、蓋が共有できる片手鍋とフライパンなど、最小限で暮らしを整えられるプロダクトが並ぶ。東京オリンピックのトーチや実現しなかった建築の模型など貴重な資料も。会場になる島根は柳が《黒土瓶》や自身がディレクションした陶器のシリーズを製造する窯があるゆかりの地。今も古びることのない柳デザインを概観できる。

〈島根県立美術館〉企画展示室

島根県松江市袖師町1-5。2020年1月24日~3月23日。火曜休(2月11日は開館、翌12日休館)。1〜2月は10時~18時30分、3月は10時~日没後30分。当日券一般1,000円。