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魚がなぜ死んでしまうのか?
今回は追加した際の突然死についてです。

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海水魚ショップや海で採取してきた時に、皆さんも水合わせを行うと思います。
問題はその水合わせ方法が正しいかどうか悩まれる方もいらっしゃるのではないかと思います。
よく言われる水合わせの理由としては、PHショックが挙げられると思います。
それと水温ですね。


PHが違う環境で暮らしていた魚が、 いきなり数十分程度で果たして順応できるものなのでしょうか?
確かに微細な違いであれば問題はないように感じますが、PHが1近くも違った場合に、果たしてPHショックは起こらないのでしょうか?
貴方はどう思います?


私は水合わせというのは、単なるバクテリアの交換だと考えています。
違う水質の中にいきなり魚を入れて死んでしまうのは、このバクテリアの交換が上手くいかなかったから起こったと考えています。

魚の鰓にはバクテリアが住んでいます。
このバクテリアがいればこそ、常に鰓は清潔に保たれ、酸素の取り込みやアンモニアの排出、そしてプランクトンの濾し捕りや消化などがスムーズに行われていると考えています。
問題はこのバクテリアが水質が変わり新しい水槽にいるバクテリアとの関係だと考えています。

つまり違う種類のバクテリア同士が出会うことで起こる、バクテリアの活性化による急激な酸素の消費です。
バクテリアが活性化する時には、大量にしかも急速に酸素が奪われます。
よく養殖いけすに甚大な被害が出る赤潮や青潮などがその現象です。

鰓の周りでこのことが起きれば、当然ですが魚は息をすることが出来なくなります。
所謂酸欠状態です。
水槽に魚やエビを追加することで、同じことが追加した魚の鰓の周りだけで起きているのです。
これが追加した魚がすぐに死んでしまう現象です。

水合わせの際には、よく点滴法と呼ばれる方法が用いられています。
水槽からチューブでテクテクとたらす方法です。
殆どの場合この方法で上手くいくようですが、エビに関する限りこの方法でも難しいと聞きます。

我が家の場合には、エアレーション方式です。
魚を入れたケースにエアレーションをして水槽に浮かべ、水温を予め合わせておきます。
(この時の水量は背びれがやっと隠れる程度にしておく)
水温がある程度同じになったところで、エアレーションを少しきつめに行います。
そして、水槽の水をケースに入れます。
ですから、予めケースには半分程度の水が入っていることが望ましく、もう半分を追加できるような状態にしておきます。

そのままの状態でおよそ10分程度で、魚を水槽の中に入れます。
これで終了です。
この方法でスカンクシュリンプやホワイトソックスなどの水質に敏感なエビたちも死なせることがなくなりました。
点滴法で上手くいかない方は是非試してみてください。


ストレスによる急逝は、元からいる水槽の住人に対して弱い場合に見られます。
狭い水槽の中に多種の魚を飼育していますと、縄張り意識の強い魚が多い事に気が付きます。
海水魚の殆どが縄張り意識が強く新参者を排除しようとします。
我が家でも折角採取したやっこの赤ちゃんを、僅かに1日で落としたことがあります。
これが、ストレスによる突然死です。

ある程度体が大きな個体であれば、数日間の猶予はありますが、生まれたての稚魚となるとそうもいきません。
水槽に入れても翌日には姿を消してしまうことも珍しくないのです。
特に赤ちゃんの時には環境の変化に非常に敏感で、環境の変化に適応できる個体ばかりだとは限りません。

1cm程度の生まれたての稚魚の場合には、1匹だけの環境を作り、水流は弱めで酸素は十分にといった隔離環境が必要となる場合があります。
少なからず現在の住人がスズメダイ系統の場合には、虐めが酷いため稚魚を入れる環境には適しません。
隔離が絶対条件です。


ところで我が家では現在3匹のハリセンボンが暮らしていますが、4匹目のハリセンボンを迎えようとしたことがありました。
そこで、日海さんにTELしてハリセンボンの在庫を聞いたところ、いるにはいるが2週間前から餌を受け付けなくなり、やっとこの2~3日で餌を食べる状態になったばかりなので、もう少し様子を見てからの方がいいのでは?という回答を頂いたことがあります。

ハリセンボンに限った事ではありませんが、調子を取り戻しているところで環境を変えるといよいよ取り返しがつかなくなるケースが多いものです。
つくづく日海さんのプロショップとしての意識の高さには脱帽ですが、環境を変えるのは魚が落ち着いていることが前提なので、お店に入荷後数日たっている場合などは、充分に観察して出来れば餌を食べるかどうかを確認してから購入することが大切だと思います。

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特にハコフグなどは、ショップで既に餌を食べなくなっているものも多いため、必ず餌を食べるかどうかの確認をすることをお勧めします。
万が一、その作業すら断る様なショップであるならば、付き合う価値もないのかもしれません。
我が家の場合、片道2時間かけてもやはり日海さんに通うのはそういう理由からです。

信頼できるショップとは、ネット上で良いレビューばかりが載っているお店ではありません。
魚をきちんと管理出来ていて、お客さんに正直に伝えることが出来るお店を「信頼できるお店」というのです。


魚がなぜ死んでしまうのか その1
 魚が死んでしまう場合をチャート表にしています。

魚がなぜ死んでしまうのか その2 これまで言われてきた白点病の嘘を解説しています。

魚がなぜ死んでしまうのか その3 魚の摂食障害に関する解説です。

魚がなぜ死んでしまうのか その5 環境水の水質やPH調整剤(上昇剤)などの説明をしています。




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