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【格闘技】

村田諒太「支え合い」の精神で表彰式出席 欠席の尚弥&井岡も「上を目指す仲間」

2020年2月8日 紙面から

殊勲賞とKO賞をそれぞれ初受賞した村田諒太=東京都内のホテルで(神代雅夫撮影)

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 ボクシングの2019年度年間表彰式が7日、東京都内で行われ、WBAミドル級王者を奪回し、防衛も果たした村田諒太(34)=帝拳=が殊勲賞とKO賞の2冠を獲得した。最優秀選手賞はワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)を制してWBA・IBF統一バンタム級王者となった井上尚弥(26)=大橋=が2年連続3度目の受賞を果たしたが、6日までの米国グアム合宿の疲れから発熱して欠席。日本男子初の世界4階級制覇を達成し、技能賞に選ばれた井岡一翔(30)=Reason大貴=も欠席した。

 最優秀選手賞は逃しても、表彰式の主役は2冠の村田だった。井上尚と井岡がともに欠席する中、最年長にして国内最重量の世界王者としてスピーチした。

 「尚弥も一翔も欠席だからしゃべってくれ、と控室で急に言われて。後でLINE(ライン)で文句言ってやろうかな(笑)。ただ、今日、表彰された選手たちは、ただの世界チャンピオンではなく、さらに上を目指している選手たち。いい刺激をもらえる仲間だと思っています」

 自らは世界4階級制覇の「カネロ」ことアルバレス(メキシコ)、現IBFミドル級王者で元同級3団体統一王者ゴロフキン(カザフスタン)とのメガマッチを目指す。世界的スターたちとの交渉は難しく、条件はそろっていてもいつ成立するか分からない状況。だが「上を目指す仲間」たちがいるからこそモチベーションは高く保てる。

 自らのコンディショニングは万全だ。試合後によくひく風邪とも無縁。いつ試合が決まってもいい状態を保っている。

 「娘の参観日だったので表彰式を欠席しようかとも思ったけど、尚弥も一翔も欠席したことを思うと来てよかった。支え合いですよ」と最後は笑って会場を後にした。後輩たちのフォローも軽やかにこなした村田は2020年度も日本ボクシング界のリーダーだ。 (藤本敏和)

 

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