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【ドラニュース】

中日のドラフト史に“当たり5位”の歴史あり…山本昌、井端、大島らに続け!菰野高・岡林が歩む栄光の系譜

2020年2月8日 紙面から

4回裏1死、岡林が一ゴロに倒れる=読谷球場で(佐藤春彦撮影)

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◇龍の背に乗って <キャンプ編>

 数年先、この少年はきっとナゴヤドームで躍動する。キャンプ前におぼろげに見えた輪郭が、デビュー戦でまた少しクリアになった。ドラフト5位の岡林(菰野高)だ。4回の守備から登場し、裏の打席ではカウント2-2からのストレートを力強く引っ張った(一ゴロ)。

 「緊張? いえ、それほど。振ってこいよと(コーチたちに)言われていたので振れたのはよかったです」。平然と話す度胸がいい。特Aクラスの強肩と俊足。体幹の強さも感じさせる。

 僕が読谷を訪れたのは岡林を見るためだが、同時に大島を取材するためでもあった。「1番・中堅」。自分を脅かすかもしれない新星と、同じキャンプ地で調整を進めている。

 「もちろん見ていますよ。いい選手です。まず肩が強い。(打撃を)遠くから見たら、最初、根尾と間違えました。僕とは16(学年)違います。でもね、今のままじゃまだ負けませんよ」

 中日のドラフト史には当たり5位の歴史がある。東の横綱は通算219勝の山本昌。西の横綱はベストナイン5度、ゴールデングラブ賞7度の井端弘和。そして大関が通算1442安打の大島だ。ドラフト当日、自分は日大に進み、教員を目指すと決めていた山本昌は「人ごとだと思って」ラジオ中継を聴いていた。いつまでも名を呼ばれず、あきらめた井端は「パチンコを打っていたら」朗報を知らされた。大島もそう。

 「阪神の上位と聞いていたので、それがなかった時点でああダメだと…」。事前の指名約束などなく、取材陣もまばらな“ドラ5あるある”。そこから金色に輝くサクセスストーリーを紡いでいったのだ。

 大島から定位置を奪い、岡林も栄光の系譜に名を連ねるのか。大島がはね返し、他のポジションに回るのか。そもそも、なぜそんな逸材が5位で取れたのか。

 この続きは、近い将来きっと書く機会があるはずだ。

(渋谷真)

 

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