改組 新 第6回 日展東海展
2020年1月29日~2月16日
愛知県美術館ギャラリー
カルチャー復讐心、よりリアルに ミュージカル「フランケンシュタイン」の加藤和樹
名古屋市出身の加藤和樹がメインキャストで出演するミュージカル「フランケンシュタイン」が14~16日、名古屋・栄の愛知県芸術劇場大ホールで3年ぶりに再演される。加藤は「冷静な目で、歌と芝居がより融合した表現ができるようになっている」と手応えを語る。 ビクター・フランケンシュタイン博士が怪物を生み出すという有名な英国の小説を原作に、韓国で制作され、二〇一七年に日本で初演された作品。原作でビクターは野心から生命創造に手を出すが、今作では自分をかばい、無実の罪で処刑された親友のアンリを復活させようと研究成果を転用する筋立てに変更されている。 加藤は初演に引き続き、アンリと怪物の二役を演じる。「今回は生きる目的を全うしようとする、アンリの真っすぐさを感じている」。死を前にしたアンリの心は、ビクターと過ごす楽しい時間への未練よりも研究を完成させようとする意思が勝っていると分析していて、「身をささげることがアンリの幸せ。だからこそ生きる意味のない怪物になったことがビクターへの復讐(ふくしゅう)心につながる。前回よりも振り切った演技ができるようになった」と話す。 出身地の愛知が誇る大ホールの舞台に初めて立ったのは三年前の初演だった。「カーテンコールが忘れられない。拍手が降ってくるようだった。今回もしっかり場当たり(リハーサル)して、お客さんの心に届くお芝居を目指したい」と笑みを浮かべた。 アンリは加藤と小西遼生、ビクターは中川晃教と柿沢勇人のダブルキャスト。開演は十四日午後六時、十五日正午、午後五時、十六日正午。加藤の出演は十五日の二回。1万3500円~7500円。(問)キョードー東海=電052(972)7466 (小原健太) PR情報
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