第二話書き起こしです。
今は本当に七難八苦っていうか
泣きっ面に蜂というか
もう本当、ここまでボロボロになったの
ノービス以来だなって思うくらい
結構ボロボロで
でもそれは負けたからっていうことじゃなくて
やっぱまあもちろんなんか
全部使い切ってきたっていうのもあったし
でも出来なかったっていう
なんか悔しさとか辛さとかっていうのがあって
それでなんかボロボロではあるとは思うんですけれども
まあでも回復できる時間もあるし
ちょっとでも回復して
早く自分の体に鞭を入れられるようになりたいって今は思っています
どうですか？今
ネイサン選手に関してもそうですけど
今回全日本では昌磨選手に敗れて
という形の中
これまで完全に追われる立場だったと思うんですけど
追う立場になって
いかがですか？
追われる立場との違い
ん〜でもなんかすごく嬉しかったのは
あのー、ずーっと昌磨は羽生超えを言われてて
すごいプレッシャーもあったと思うんですよ。
でー僕は僕でミスをしたら
惨敗
って書かれて
それはそれでやっぱりすごくプレッシャーで
お互いもしそれが逆転して
もし
昌磨が勝ったら何かが変わるんじゃないか
って思ってたんですけど
昌磨も何も変わらなかったし
僕も何も変わらなかったので
なんかそれが僕達の自然体っていうか
そういう関係だから
なんかちょっと安心しました。
なんか
ん〜なんか
僕はまだ昌磨にとっての「ゆづ君」でいていいんだなってちょっと思えたので
まあ「ゆづ君」はね
そんなに弱くないので
やっぱカッコよくいなきゃいけないなって
やっぱ彼が
「追いかけたい」
「勝ちたい」
って思えるような存在になっていたいなって
思うので
頑張りたいなって思います。
普通に今尚世界中が追いかけてる存在ですよ？
なんかあのー本当に悔しくて
なんか情けなくて自分が
結果が出せないなぁーっていう苦しさと
なんか
なんかいい演技ができないなっていう苦しさが
ずーっと付き纏っていて今シーズン
今シーズンだけじゃないかな？
ずっとずーっとなんかモヤモヤがあって
スケートをやってて
「あぁ辛いな〜」って思うことはもちろんあるんですけど
なんて言うかな
ん〜
なんかいつか神頼みじゃないですけどね
正しく努力をして
正しくいろんな力を使って
貪欲に努力していれば
なんか報われる瞬間がいつか奇跡だったとしても
来るんじゃないかって思っていて
それを待ちながら
苦しみもがき続けたいなって思ってます。
依然として今シーズン頭に掲げていた
これまでで一番最強の自分を目指す
その部分に関しては揺るぎなく
思い続けて試合に向けてゴールとして
やっていくものですか？
そうですね。
それは変わらないです。
やっぱりなんか
そのーまあ今回の話にやっぱりなっちゃうんですけど
ん〜
なんか、いろんな、まぁー
ステファン ランビエールさんに
今回はすごい慰めてもらって
まぁすごい交友があるので
アイスショーだったり、昔からよくしていただいている方で
そういう方々にまあ何か試合で負ける度にそうですけど
「君はレジェンドだから
もういいんだよ」
ってすごい言われるんですよ。
あの
「やってることに意味があるんだよ」って。
「ここにいることに意味があるんだよ」
って言われるんですけど
やっぱ、それを言われるのもまた悔しいんですよね。
それって過去の栄光でしかなくて
まぁたしかに滑ってて
まぁ自分ではすごいとは全く思わないので
それを言われたところで
「くぅー！」ってなるしかなかったんですけど自分は。
でもなんか
そういう「レジェンド」だよって
言ってもらえるからこそ
ん〜なんか
「こんなんじゃダメだ」って。
なんか
「ここで化石になっちゃダメだな」って
思ってるんで
なんか
「動き出したいな」って。
「ずっとずーっとなんかモヤモヤがあって」
見ているだけしか出来ないわたしですら
モヤモヤどころか
黒煙モクモクくらいの気持ちになることがあったのに
結弦さんが
どんな思いで自分の愛する競技に向き合ってきたのか。
そんな中、
自分と向き合い
ひたむきに自分が努力することをよしとする
結弦さんを応援せずにはいられません。
かれん
第三話書き起こし
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