仕事の在り方がどんどん変わっていく昨今、将来への不安からか副収入を求める人が多くなりました。そしてWEBを使えばスキマ時間で稼げるプラットフォームもあります。そのせいか「ブログで稼ぐ」「アフィリエイトサイト」を良く耳にします。
とはいってもゼロスタートから始めるにはどうすればいいのかさっぱりわからないものです。
そこで山写パイセンからWEBでお金を稼ぐとはどういうことなのかをマインド面からアドバイス。
ブログで稼ぐためビジョンを持ち、「価値」を掘り下げよ、というお話です。
ブログでの副収入はホントに必要なのか
まず真面目に考えてほしいところが、日常生活のリソースを割いてまでやる必要があるのか?ということです。
「年功序列で頑張っても評価されず給料もあがらない…」という理由なら英語の勉強をして外資系企業にいけばガッツリ稼げます。普通に転職活動してもいいですね。
その場合はWEBで副収入を目指す前にやることがあります。
たとえば私の場合は危険な仕事をしていますのでいつ体を壊すか、再起不能になるかわかりません。そうなったときでも生きていかなければなりません。
リスクマネジメントとして生活スタイルにこだわらなければ働かなくても行きていけるくらいの収入をWEBから稼ぐという考え方をしています。つまりお仕事です。
WEBでの副収入が必要なのか、それ以上にやるべきことがホントにないのか。自分のリソースをつぎ込む場所をまず深掘りしてください。
「普段の仕事でやるべきこと全力でやってねぇ…」とハッとした方はそっとブラウザ閉じてください。この先の内容は毒が多すぎます…(‘A`)
「お金をもらう」ことを深く考えよう
経済のスタートは物々交換。お肉と野菜を交換しようという考え方です。
でも交換する前に腐ってしまったりマッチングしなかったりと効率が悪いため、誰もが認める希少価値のあるものでの取引に変化します。それが金属貨幣。
でも重いし盗まれるし数が無限にあるわけでもない…問題も多いため出てきたのが現在のお金。日本政府が「これはこのくらいの価値がありますよ」と認めることで紙ッペラ一枚でも美味しいお肉が買えるという仕組みです。
政府や日本銀行を信用することを前提に成り立っています。
政府が潰れるなんてことは想像しにくいので無理矢理イメージすると、たとえば海外の山奥に1万円札を持っていき水と交換してくれと交渉しても、「なんでそんな紙切れと水を交換しないといけないの?」ということになるケースですね。信用がない貨幣は役に立ちません。
ここで大事なのが信用という概念。
クレジットカードもカード会社も「この人ならここまでお金貸してもキッチリ返してくれる」と発行審査があったり、使用上限額があります。キチンと毎月お金を返すと使用限度額も上がっていきますよね。
これが信用を積み重ねるということです。
昨今の仕事は細分化されているため、会社員の方はピンと来ない人も多いと思いますが元を辿れば「物々交換」です。つまり価値を提供する代わりに価値をもらう。ということです。
WEBメディアでの価値を考える
WEBメディア、ブログでお金を稼ぐということも同じです。価値を提供する代わりに価値(お金)をもらうのが基本。
ブログのマネタイズ手段でテンプレートの様に出てくるAmazonアソシエイトも、GoogleAdSenseも、A8の様なASPを使用しても何一つかわりません。彼らに価値を提供できるのであれば、当然報酬としてお金がもらえます。
あなたはWEBで人に価値を提供できますか?ということです。
多くの人に価値を提供できたと仮定すると、その次にあるのが信用。クレジットカードでいう使用限度額ですね。
「この人にはこのくらいお金を貸せる=この人の言うことは信憑性がある。信頼できる。」と置き換えられるかもしれません。
これがいわゆる個人の影響力、インフルエンサーの根本ではないかなと思います。
SEOも同じ考え方ですね。「最も価値のある情報を検索トップ表示する」=「最もユーザーの利益に直結する」=「Googleの信用力が増す」という経済の基本がそのまま回っています。
Googleの信用力が増せば「やっぱり検索はGoogleだよね」とユーザーが多くなります。
多くのユーザーが使用するということは広告を貼ればたくさんの人に見てもらえるということです。
Googleはたくさんの人に広告を見せることができる価値を提供して、商品やサービスを売りたい企業から莫大な金額をもらっています。
ほらブログと何にも変わらない。
WEBにおける価値とはなんだろう
じゃあ雑記ブログはどうなんだ?情報商材アフィリエイトは詐欺じゃないのか?ということを思うかもしません。
重要なのが「価値を決めるのはユーザー」であること。
たとえば雑記ブログはその人のパーソナリティに価値があります。
その人と同じ趣味を持つ人、同じ考え方をしている人はそのブロガーさんと同じように買い物・行動すると精神的な満足を得られる可能性が高いのです。
次に情報商材。
機能的にはゴミのような物でもユーザーが「これはすごい価値がある」と思ってくれればそれで価値なんです。悲しいけれどそういうものなのです。
提供する価値によって取るべき手段が違う
雑記ブログのようにパーソナリティを出すのであれば自分の人となり、考えていること、趣味などを表に出すことになります。どこの誰かがわからない人が「おすすめの漫画10選!」としたところで「…お、おう。」としか反応せざるを得ません。
なのでTwitterやブログで日々の生活を頻繁に情報発信していくのが基本戦略になりますね。
情報商材は実物を見る前にクロージング(購入を決める)させないといけないので、不安を煽り、解決策を提案し、サイコーの未来が待っているビジョンを提供します。「フリーターの俺が月収200万!」というのは典型ですね。
WEBサイトから自らの意思で購入したものはクーリングオフや返品ができないので、とにかく煽って煽って購入させるのが基本的なロジックです。
それが金額に見合う内容であることを祈るのみです…(‘A`)
WEBにおける信用は2種類ある
お金は信用である、とういのは前述したとおりなのですがWEBの信用には色々と種類があるように思います。私の中では2つに分けています。
強い信用
自身のパーソナリティ、経験を元にした信用はとても強いです。なぜならその人が体験したこと、考えていることを価値としているので世の中から否定される要素が少ないからです。
例えば「プロカメラマンが撮影で使用する技術教えちゃうよ!」となれば莫大な時間を費やして習得した技術をロジカルに整理して、初心者が最短で習得できるにようにコンテンツを組み立てます。
写真の経験がない人でもこれがどれほどの価値があることかはわかると思います。写真が上手い・下手とは関係なくそれで生計を立ててきたという事実があるので説得力の強さがあります…嘘付いてない限り。
こういう方たちはTwitterなどのフォロワーも増える傾向があります。フォローしておけば貴重な情報がどんどん入ってくるので当たり前と言えば当たり前ですよね。
この強い信用力はブログに限らず独立・仕事のPR・新しいWEBコンテンツの立ち上げなど今後すべての仕事にその信用を引き継ぐことができます。
企業と仕事したり、本を出版したりする人はこのタイプです。
弱い信用
高額な情報商材が典型です。未来に希望を抱いて高額の投資をしたユーザーが失望する内容だったら、その人の発信する情報すべてを信用しなくなります。
実際トラブルも絶えない市場であることから容易に想像できますね。
役に立たない情報商材を売る人とバレてる人が新しいコンテンツを作っても結果はお察しです。上手く立ち回れば収益化はできるけれども、何かの拍子で簡単に崩れ去るのが弱い信用です。
誤解のないように言っておくと、高額でも素晴らしい情報商材やシステムを売る人はたくさんいます。その人は強い信用を獲得していますので事業の横展開は容易です。
強い信用を弱い信用にしてしまう人
正気の沙汰とは思えないのですが、やってしまう人が多いですよね。
せっかく自身のパーソナリティや経験を使って信用を作り上げてきたのに、その信用を使って反社会的な情報発信をしてしまったり、詐欺まがいの企業案件を受けてしまったり…。
繰り返しになりますが価値はユーザーが決めます、その価値の積み重ねが信用です。
本人がどう思おうとユーザーが「ないわー」と思ったら信頼はなくなってしまうんですよね。
ちなみにブログ塾とか有料サロンとか有料noteとかは私は真っ当なビジネスとして考えています。「有料」と付くと守銭奴みたいなイメージがつきやすいのですが、経済原理から考えて価値を提供する見返りに報酬も求めることは当然。
ただ、今まで無料で情報発信してきたものと同レベルの内容だったら信用を失くす可能性は高いですよね。なんでこれが有料なの?と。
圧倒的に価値のある情報を有料で売る、セミナーを開いてユーザーとのコミュニケーションを提供するといった別の価値提供を考える必要があります。
副業としてブログで稼ぐなら経済の勉強するのが確実
企画立案・サービス設計・マネタイズ・運用などなどすべてを独りで行う人がほとんどでしょう。ならやるべきことは世の中はどのようにしてお金が回っているのかを知ることです。
それを知らずにPV、SEO、キーワード選定、トレンドブログ、特化ブログ、サテライトサイト、WordPressなどという小手先のアプローチをする人が多すぎるのではないかなーと思います。
足し算引き算すらできてないのに因数分解の問題を解こうとしているようなものです。キッツー。
ブログで稼ぎたいならビジョン持つこと、提供できる価値の分析をすること、経済の勉強をすること。この3つを気をつければだいたいいい感じにいきます。
コメント