最近のアウトドアウォッチの進化は目覚ましく、ルートナビゲーション機能はもちろんGPSとマップが連動でき登山用GPSの代替となりうるPRO TREKS martやGARMINのfenixシリーズなどがあります。
それでも、自分の限界を挑戦する自分のための高所登山をするなら持っていくのはSUUNTOのCOREなのです。また8000m峰に挑む時のために2個ストックを溜めました。その経緯とSUUNTO COREの魅力を知ってほしい。
長年連れ添ったSUUNTO COREが壊れた
それはある日突然やってきました。
……-28110m!?あばばば、あばばばば…。
どういじっても直らない。ついでに下のボタンも動かない。電池が切れたら時間の設定すらできなくなるほど完璧に壊れてくれました。
この時計をつけてエベレストに登り、マカルーに登り、ガッシャーブルムの撮影に挑み…色々な思い出が蘇ります。なにせ初めて購入した登山用の腕時計だから。
クライミングで岩にぶつけすり減ったベゼル。どこを見ても傷がない場所なんて見当たりません。当時は芸能人も愛用していることからオシャレ腕時計としてタウンユースで人気の出たSUUNTOのベクターとコア。しかし本来の使い方はこういうものです。傷ついてこそカッコイイのです。
何度電池交換をしただろう。アクセスする度に傷ついていく裏蓋がその回数を物語ります。電池の消耗が激しいのがコアの弱点でもあり電池交換をする度にパッキンを交換しないとどんどん防水性がなくなり最後には時計内部に水分が入り込んで故障します。
今回のCOREの故障も恐らくそれがトリガーを引いた可能性が高いです。
高所登山でSUUNTO COREを愛用する理由
何もセンチメンタルな気持ちで危険な高所登山でコアを使い続けたわけではありません。キチンとした理由があります。
それが軽量でありながら大画面であること。頭が回らない高所登山では時刻をわかりやすく表示してくれる時計が一番なんです。多機能な時計を使用しても酸素が薄い状態では使うことはできません。私の経験上画面を見るとの簡単なボタン操作で精一杯。
時計の時刻をみて時刻だと認識できる表示がアナログかデジタルかは人によります。アナログでしたらPRO TREKを使用したほうがいいですし、デジタルならSUUNTO。私はアウトドア用の時計はSUUNTOしか使ったことがないので迷わずこちらを選びました。
必要な機能と簡単なボタン操作
SUUNTO COREは高所登山で必要な機能を十分に備えています。時間・高度・気圧・気温。コンパス。幾つかのモードがありますが基本的には中央のボタンのみで切り替えることができます。
しかもボタンのテンションのかかり具合が絶妙でグローブしてる手で押し込みのにちょうどいいバランスになっています。必要な情報を最低限の操作で得ることができる。高所登山にはうってつけの設計なのです。
これが私がSUUNTO COREを選ぶ理由です。
しかし最近のアウトドアウォッチの進化は目覚ましく、危険な登山でも使える日がくる予感がしています。
最新の腕時計はイノベーションを起こす
私も去年からそんな高機能スマートウォッチを使用し始めています。まだまだ完成度が高いとは言えないものが多いですが確実にアウトドアにイノベーションを起こすものであることは間違いないため、個人で買ったりメーカーさんへのフィードバックに協力したりしています。
特にGPSとのマップ連動は魅力的で、多くの人を道迷いから守り楽しい登山へと導いてくれると思っています。また心拍数管理で疲労しない登山のペースの作り方なども学べます。
どのような使い方が良いのかを調べるために両腕にアウトドアスマートウォッチを装着して山に入ることも多々あります。これからも最新のアウトドアスマートウォッチの分析は進めていくつもりです。
SUUNTO COREの設計を受け継ぐSPARTANシリーズ
まだコレがいいよ!という決定版のようなものは出ておらず、どれも一長一短。その中で私と相性がいいのがSUUNTO SPARTAN ULTRA。SUUNTOの時計はい操作性が一貫しており、またデザインもシンプルで洗練されているのが特長です。
なのでコアを愛用していた私はSPARTAN ULTRAですんなりとスマートウォッチに移行できました。ちなみに登山自体を楽しみたいという人はPRO TREK Smartの方が等高線入りのマップを表示できるのでオススメです。
SPARTANはどちらかというと玄人・ベテラン向けかなと思います。
ただそのどちらもバッテリー充電式のスマートウォッチということで電池の消耗が激しいです。持ちがいいと言われているSPARTAN ULTRAでも1週間使い続けることは困難。つまり遠征登山では基本的に候補には上がらないということです。
そう、SUUNTO COREの出番はまだ終わっていない。
新しく揃えた2つのCORE
次の高所登山に向けてストックしたのがこの2つのコア。オールブラックと75周年記念モデルの2つ。この台が目覚める時は次の8000m峰のお仕事の時かもしれません。
とカッコイイこと言ってみたけど、我慢できなくなってプライベートで使うことになりそう。
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