タイトルどおりの話なんだけど、とりあえず言っておきたいのは絵を描くのは普通に好きだし、作品も好きだし、絵を描くことで生まれるファンとの交流も好きだから全部をコケにして絵描いてるわけではないということを前提に読んでほしい。
私は典型的な絵を描くオタクで、絵を描いてはツイッターに投げ、描いては投げってやってる身なんだけど正直なところそこまで上手くない
でも、誤解されそうな言い方だけど 別に下手な訳じゃないんです
例えばタイムライン見てて絵が流れてきて「ウワッめっちゃ神絵師」ってなるほど上手くないし、「絵描きなりたてだな?」ってなるわけでもない、話題にするのにもすごく中途半端な感じ
でも多分大多数の絵を描くオタクと違ったのはツイッターのアカウントを長いこと鍵垢にしてたこと。
それもアカウント作って少し経ってフォローフォロワーも70前後くらいで鍵垢にしてた。
それで狭い世界の中で数少ない仲良しさんとのんびりわいわいやってた。
なんで鍵垢にしたかというと学校で盛大に垢バレした経験があるから。
普段オタクってことは隠してたのにその垢バレでオタクなことはおろか毎日いそいそと好きなキャラを描いてはツイッターに載せてることがクラスのパンピにバレてヒソヒソされたあの過去は人生の中でも3本指に入るくらいやばかった。
ちなみに名誉のために言わせてもらうと垢バレはその時数少なかったオタク友達のドジで流出してしまったのであって私のドジじゃないんです ほんとに
その経験からか鍵をかけてないと「垢バレするんじゃね?」「もしかしてもうばれてる?」と過剰にビクビクするようになった
そんなこんなで鍵を開けてはビクビクして閉じて…みたいなことを繰り返してだいたい4〜5年はそのアカウント使ったと思う。
で、そのアカウントに自分の絵を載せてもせいぜい4いいねとかなの
そりゃそもそもフォロワーも少ないから妥当な数字なんだけど、それが長いこと続いたからその数字が自分の実力なんだって思ってた
それでついにツイッターの鍵を開ける時がくるんだけど、なぜあんなに垢バレを気にしてたのに鍵を開けられたかというと環境がめちゃ変わったから
それまではオタクが絶滅危惧種の環境にいたんだけど、なんでか知らないけど大学生になったら周りめっちゃオタクしかいないって環境になった
進学機に引っ越して知らない人ばっかりだったからなんかもう垢バレなんて気にしなくていいやってなってようやく私のツイッターアカウントは開国した。
やっぱり私も人間だから、鍵開けたらちょっとはいいねとかRTの数も多くなるのでは?って思った
でもならないんだなあ なぜならその時私がどハマりしてたのはオリジナルジャンルだから
これは経験ある人は分かると思うけどオリジナルって版権ものよりあんまり数字伸びないんです
とりあえず私は好きにキャラ作って好きに描いてたんだけど、月日が経つとそれにもだんだん熱が冷めて来るのも事実
そしてようやく私も版権ものにハマるんだけど、それがめちゃくちゃドマイナージャンルだった
だから絵描いて載せてもせいぜい良い時で8いいねとかで、正直こんなもんかあって思った
1年くらいその界隈にいたけど今思えば小さい界隈だからこそ楽しいこともあったなとかは思う でもどこかで自分の絵の魅力とか才能にちょっと思うところがではじめた
とりあえずやりたいようにやって好きに絵描いてひととおり燃え尽きたかなってところで絵を描くオタクになって初めて絵を描くモチベーションがなくなった
絵を描く人間はどんなに反応がなくても絵を描かずにはいられないとか、絵を描くのが好きなんじゃなくて絵を描いて反応を貰うことが好きなんだとか色々意見があるけど、まあそうだろうなって思う
いやでも、やっぱり絵描いたからには褒められたいし見てもらいたいじゃん それであわよくばフォローは20とかなのにフォロワーが千とか万とかなったらめっちゃ神絵師っぽくてかっこいいじゃん なりたいじゃん
でも反応がなかったらそれはそれで悲しいしモチベはさがる 実際私は楽しいだけで続けられる気質じゃなかったみたい
ここまで読んでこの人いいねの数とか気にしすぎじゃない?とか思った人多いと思うけど全くもってそのとおりです
多分もともと承認欲求が強い方なんだろうなとは思う
でもそれ以外にも数字を気にする要因があって
そのアカウントでリアルでは唯一仲が良い友人をフォローしてたんだけど、まあその友達がバンバンいいね貰うんだわ
その子が20〜50〜とかRTいいねもらうの指くわえて見てた。たしかにその子は絵は上手かった あと人脈づくりも上手かった。もちろんツイッターの鍵も開けててタグとか使ったりして仲良しさんもいっぱい増やしてた
同い年であげく友人なのにさ、そんなことされたら劣等感が刺激されるに決まってるじゃん 私が普段5〜8いいねとかなのにその子はその10倍はいいねもらってる
だから絶対いつか追いついてやるし追い抜かしてやるって心に決めてた その子くらい絵上手くなってやるって
でも1つだけその子に対して思うところがあった
あんまり良くない言い方だけど、ジャンルイナゴって言うのかな 人気のジャンルを飛び回る人
人気ジャンルができるとすぐにそっちに移動して、頻繁に繋がりたいタグやって交流増やすの
絵は上手いからやっぱりタグ反応する人はいっぱいいてすぐにまたフォロワーも増える
だから私はその様子みて、そりゃ人気ジャンルでタグ連発すればフォロワーも増えるわ!って心の底でその子のことバカにしてた 実際その子にはちゃんと絵の上手さと魅力があって、そんなこと思ってもただの言いがかりなんだけどね
そんなことがあってか謎の反骨精神が働いて、私は人気ジャンルにもタグに頼らずフォロワー増やしてやるって心に決めてた
決めてたけど、絵を描くモチベがなくなって半年くらい経ってハマったのが人気ジャンルだったんだなあ ひと月にpixivで20件増えるジャンルにいたのにその人気ジャンルは1時間で30件増えてた
でも久々に心からハマれて楽しめるものができてまた絵を描くモチベが戻ってきた 1枚でも多く推しの絵を描きたくてしょうがなかった
それである日、なんでこの人に?って感じの神絵師にフォローされた
それで嬉しいことに相互フォローになれた
私は考察もするオタクだったから、毎週その推しジャンルの放送後に考察垂れ流してて、多分それがその人の目にとまったんだと思う。
で、ここからが転機なんだけど、いつものごとく絵を描いてツイッターに投げたらその神絵師がRTしてくれた
それまで8いいねの女だったのに80いいねの女になってしまった
80いいねにとどまらず100も超えてさ、最初はなんかの間違いで炎上したかと思った
これが人気ジャンルの力かあって思った
私がどんなに絵を描いても8いいねの女だったのは周りの環境が悪かったんだなって正直思った
さっき言ってたあの友人はもうアカウント変えちゃって相互フォローじゃないけど、なんかあの子のこと見返せた気がした
それでもう感覚がマヒっちゃって狂ったように絵描いた それで載せるたびくるいいねとRTに快感感じてた
でも私生活がめちゃくちゃ忙しくなって、正直絵を描くどころかオタク的なことさえやるのも難しくなった もちろんアニメも追えなくなっちゃってツイッターも月単位で浮上できなかった
そして偶然時間ができて、なんか懐かしくなっちゃって昔めちゃくちゃ描いてたオリキャラを描いてまたツイッターに載せた そしたら12いいねだった
調子に乗ってたからもっと反応くるかと思ってたんだけど、なんだ結局私8いいねの女だったんじゃんってなんか腑に落ちた
自分の実力とか魅力とかひとしきり考えるきっかけになって、承認欲求の塊なのも反骨精神とか見栄っ張りなこととかも全部ゆっくりゆっくり自覚した。
それで、こういう話って結局は数字や周りの反応を気にせず好きなことだけ頑張るエンドがお決まりじゃん。
でも私は結局承認欲求のほうを優先したんだよね。
やっぱりあれは一度経験すると毒になるなって思う。また戻ってきてしまった
前ほどの数字稼いでやるって野心はなくなったけど、「あ これ絶対ウケるな」ってことは常に考えてる
正直私は好きって気持ちだけで作品を生み出せるような気質じゃなかったみたい
好き同士でわいわい騒いで絵褒められる今がめちゃくちゃ楽しい
で、言いたかったのは別に問題提起とかじゃなくて、だから人気ジャンルにいるオタクをバカにしているわけでもなくて、
私が言うのも変だけど、絵で伸び悩んでるオタク 数字気にしないでって言いたい
もし数字を気にするのであれば、自分が承認欲求を満たしたいタイプなのか、そんなのなしにただ作品を作りたいタイプなのかを見極めたほうがいい
その方がへんに拗らせずにやりたいこと見極められると思う
私は正直拗らせてたと思う 極端にいうと褒められたいのに作品だけ追求して褒められなくて飢餓になったタイプ
だからほんとに拗らせないで いいねの数気にするとか数字稼ぐっていうといやらしく聞こえて世間ではよく思われないことだけど、気にしていいじゃん
承認欲求の矛先がそっちに向いてしまったんだもんしょうがないじゃん
ただ、承認欲求を優先するとして、作品や応援してくれる人をコケにすることだけは絶対やっちゃいけないと思ってる それだけは絶対に絶対にひた隠しにしてオタ活しよ
私と同じ8いいねの女これ読んでるかな 読んでくれてると嬉しいな ひとりでも拗らせて自滅する前に気づける人がいると嬉しいな
パンティー
シーナ&ロケッツ「レモンティー」
さすがにここまでの文字量はいらんかったやろ