スポーツクライミングのボルダリング・ジャパンカップは8日、東京・駒沢屋内球技場で開幕。予選を行い男女各20人が準決勝に進んだ。
前回女王の野中生萌(22)=XFLAG=は12位で予選を通過。「単純に良くはないですね。明日からまた気持ちをつくっていければいい」と前を向いた。
本来なら野中は、5月の選考会で東京五輪代表の最後の1枠を懸けて戦う予定だった。だが国際連盟が昨年の世界選手権(8月、東京・八王子)の野中を含む日本人上位2人で、五輪代表枠が埋まったと主張。日本協会がスポーツ仲裁裁判所に提訴する事態となった。
いまだに解決していないこの問題に怒り心頭の野中は、「もう最悪ですね。不満はたくさんあります。どこにぶつけるかって言ったら、練習にぶつけています。何を言っても仕方がない。できることをやっています」と語気を強めた。