コンテナが稼働しているホストシステムに、コンテナ経由で攻撃を仕掛ける「コンテナエスケープ」の脅威は絵空事ではない。オープンソースのコンテナランタイム(コンテナの実行に必要なソフトウェア)の筆頭格「runc」に見つかった「CVE-2019-5736」など、コンテナエスケープを可能にする脆弱(ぜいじゃく)性は実際に存在するからだ。セキュリティ担当者は、コンテナエスケープにつながる脆弱性に対処する上で、以下の3つのポイントをよく理解しておく必要がある。
第一に、利用中のクラウドサービスへの影響については、クラウドサービスの種類ごとに分けて考えることが重要だ。コンテナをIaaS(Infrastructure as a Service)に配置しているケースでは、コンテナとそのホストシステム全体をそのIaaSで運用することが選択肢に入る。この場合、パッチを適用したり、コンテナランタイムのコンポーネントを構成したりする責任は、コンテナを運用する企業にあると言える。IaaSがたいていの場合、責任分担モデルを採用しているからだ。
PaaS(Platform as a Service)やIaaSでコンテナを利用して、マイクロサービスアーキテクチャに基づくアプリケーションを運用する場合を考えてみよう。この場合コンテナホストとコンテナランタイムのプロセスは、クラウドベンダーの管理下にあることが一般的だ。セキュリティ担当者は、脆弱なコンポーネントに対するパッチの適用をクラウドベンダーに委ねることになる。
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保護すべき通信領域が広がる中、PKI(公開鍵認証基盤)はセキュリティを支える重要な柱となる。だが、通信量の増大や構成の複雑化とともに、PKI担当の負担も増加する。この課題解決のヒントとなるのがシーメンスの自動化の取り組みだ。
Office365をはじめ、複数のクラウドサービスを利用するケースが一般的になり、アカウント管理の負荷が増えている。利用者にとっても複数サービスのログインやパスワードの記憶は手間だ。管理者・利用者双方を楽にする方法はないものか。
「Windows 10」を取り巻く脅威は、Microsoft純正ツールやOSに組み込まれた機能を使うことで対処できる。Windows 10のセキュリティ対策に役立つ無料のツールや機能と、それらの活用方法を説明する。
サプライチェーンを狙った攻撃や内部からの情報漏えいによる被害を防ぐには、データそのものの暗号化が不可欠となる。その実現手段として支持されている圧縮/解凍ソフトウェアについて、利用者の評価や主要な機能を詳しく紹介する。
IaaSやPaaSなどのクラウドサービスへ、業務システムの移行が進んでいる。一方で顕在化してきたのがクラウドならではの運用管理やセキュリティの課題だ。安全な利用には、クラウドの利用状況や構成を一元管理できる環境整備が求められる。
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