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【政治】

北村氏、また迷走 「桜」文書管理、答弁窮する

 公文書管理を担当する北村誠吾地方創生担当相は七日の衆院予算委員会で「桜を見る会」の推薦者名簿の文書管理を巡る野党の質問に対し、答弁に窮する場面が相次いだ。野党側は反発して退席し、審議時間を約二時間残して委員会は散会した。残りの質疑は十日に行われる。野党側は閣僚の資質に欠けるとして、北村氏への追及を強める方針。(横山大輔、上野実輝彦)

 委員会では野党共同会派の黒岩宇洋(たかひろ)氏(立憲民主)が、各省庁で異なる推薦者名簿の保存期間を定める根拠について再三質問した。北村氏は明確に答えられず事務方に確認し、審議が何度も中断。発言の修正も相次いだ。野党側は「質疑がかみ合わない」として退席し、審議は打ち切られた。

 衆院予算委理事の大串博志氏(立民)は記者団に「桜を見る会は公文書管理のあり方が問われる重要な課題。国会答弁はちゃんとしてほしい」と語った。

 北村氏は予算委に先立つ七日の記者会見で、六日の国会答弁が二転三転したことについて、自らの勉強不足を認め「言葉の使い方や定義を確認していかなければいけない。普通の大臣としての仕事ができるよう努める」と語った。

 北村氏は六日の衆院予算委で推薦者名簿の一部を隠す「白塗り」をして国会提出したことは改ざんではないとの見解を示した後、答弁を再三翻した。

◆出張を取りやめ、国会対応に専念

 内閣官房は七日、北村地方創生担当相が九日に予定していた現地視察のための秋田県出張を取りやめると明らかにした。十日の国会対応に専念するためとしている。

 

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