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石川

トキ舞う空へ 自然を大切に いしかわ動物園 和気小児童が学習成果発表

トキについての学習成果を発表する児童たち=能美市徳山町で

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「森を残したい」 思い訴え

 能美市和気小学校の六年生三十七人が七日、同市徳山町のいしかわ動物園で、国の特別天然記念物トキについての学習成果を発表した。日本でトキの野生種が絶滅した理由などを紹介し「トキを絶滅させたのは人間。環境と自然を大切にしないといけない」などと、それぞれの思いを訴えた。(青山直樹)

 同校は二年前から、総合学習の時間で、トキについて学んでいる。演劇や壁新聞の制作に続き、本年度は「トキが暮らす石川~トキ色に染まる空へ」をテーマにしたこの日に向け、準備を進めてきた。同園で飼育するトキを観察したほか、専門家に話を聞くなどし、十三グループに分かれ、学習成果を発表した。

 あるグループは、トキの生態について「餌はドジョウやカエルなどで、天敵はカラスやワシ」などと紹介。日本で野生のトキが絶滅した理由には「羽がとてもきれいで、乱獲したから。農薬の影響もあった」と説明した。今後は反省をいかし「開拓を必要以上にせず、森を残さないといけない」などと訴えた。

 小西彩仁(あやと)君(12)は「実際に見たトキはすごくきれいだった。ごみを捨てないようにして、トキのための環境を守りたいと思う」と話していた。

 

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