今回もデータの分析。
相関係数を考える内容だ。
まずは以下のような問題を提示。
こちらは2017年のセリーグのデータ。
勝利数との相関を考える。
得点、失点、盗塁、エラー。
生徒は自分で選んで思い思いに計算を始める。
もちろん電卓オッケー。
聞こえてきた声はこんなこと。
「この得点って何?1試合っこと?」
「違う違う。143試合。1年間、リーグ戦するねん。」
「盗塁は?」
「ザザッーって走るやつ?」
「エラーは??笑」
野球のことを知らない生徒が多い。
思わず私が間に入る。
野球部の生徒に声をかける。
私 「盗塁ってなんなん??」
野球部「ピッチャーが投げてる間に、次の塁に走るやつです!」
私 「ここでやってや。」
野球部「ここでは無理です!!」
(生徒たち笑う)
私 「エラーは?」
野球部「守備のミスです!」
というやりとり。
数学とは関係ないが、これはこれでありかと。
そして、計算には集中して取り組めていた。
次の問題へ。
「辞書で調べよ。」
という声も。
実は、セリーグではエラーの数と勝利数に相関はない。
パリーグでは、負の相関がある。
逆に、セリーグでは盗塁と勝利数にやや正の相関がある。
セリーグパリーグともに、勝利数と得点は正の相関が、勝利数と失点には負の相関がある。
そんな違いを感じて欲しかったところだが、時間オーバー。
ここも計算ができることよりも、データから見えることを大事にしたい。
今回の私の学びとしては、
・野球は全員の生徒の共通言語ではない。例えば、学力と朝ご飯、学力と読書、学力と睡眠時間、学力と年収など、すべての生徒の知的好奇心をくすぐる課題にする。
・2つ目の問題を考える時間をもっと担保する。そのために、1つ目の課題は、計算をもっとスムーズにできるものにする。
生徒の学びから多くの学びがあった。