ボクシングの2019年度年間表彰式が7日、東京都内で行われ、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズを制しWBA・IBF統一バンタム級王者となった井上尚弥(26)=大橋=が2年連続3度目のMVPを受賞した。井上尚は6日まで米国グアムで行っていた合宿の疲れからか発熱による体調不良で欠席した。インフルエンザなどの伝染性の病気ではないという。
殊勲賞とKO賞は2戦2勝2KOの村田諒太(34)=帝拳=。技能賞は井岡一翔(30)=Reason大貴=が受賞したが、海外滞在中のため欠席した。
受賞者代表としてスピーチした村田は「尚弥も一翔も欠席だからしゃべってくれと言われて、あとでLINE(ライン)で文句言ってやろうと思った」と場内を笑わせた。
そして「壇上に並んだメンバーを見ても、もう普通の世界王者じゃアピールできない。海外で王座奪取した岩佐(IBFスーパーバンタム級暫定王座、セレス)や防衛を重ねる寺地(WBCライトフライ級王者、BMB)がいる。みんなで心を引き締めて世間のみんなを元気にする試合をしたい」とスピーチ。世界3階級制覇のアルバレス(メキシコ)、元ミドル級3団体統一王者ゴロフキン(カザフスタン)らとのメガマッチを狙う立場として意気込みを示した。