ヤクルトのドラフト1位・奥川恭伸投手(18)=石川・星稜高=が2軍西都キャンプ第2クール初日の6日、東京五輪で公式戦が中断される7月下旬前に1軍デビューする自身の「育成プラン」を明かした。
練習後、30歳の外野手の田代とともに西都市立穂北中学校を訪問。「野球にかける思い」を演題に講師を務め、1軍昇格の青写真を語った。
「あくまで目標なんですけど、夏前ぐらいに1軍に上がって、3つ勝てれば1年目としては上出来だと思います。プロに入ったときから、3月というよりも夏前の気温が高くなり始める時期に1軍で通用できればうれしいと、ずっと思っていた」
右肘の軽い炎症のためノースロー調整で回り道したが、準備は着々と進んでいる。この日から新人合同自主トレ中の1月14日以来、23日ぶりとなるキャッチボールを再開。屋内練習場で20分間、最長30メートルの距離で約80球を投じた。
「感覚がよかった。順調です。指から離れる感覚がすごくいい球が何球かあった」
久々に小気味良いミット音を響かせた好感触に満面の笑み。ブルペン入りは15日からの第4クール以降の予定。本格的な投球再開へ、視界は良好だ。 (小林良二)