デジタル補正でバランス化と同じ効果を(foobar2000の場合)
foobar2000の
Stereo Convolverを使う
というわけで、クロストークの改善です。
ヘッドホンのバランス化や専用アンプ記事はわりと転がっていると思います。
今回はあれと遜色無い効果をfoobar2000で実現しようという趣旨です。
アンバランス環境のまま、アンプを新調したり改造をせずにソフトウェアのみで改善します。
環境としては96KHz、24bitでの再生を想定しています。
クロストークに関しての細かい説明は他のサイトを参照してください。
音質的な改善効果としては、全域に渡ってノイズ感が減り、音が左右に広がるようになります。
高域ではピアノやバイオリンの音が澄んで伸びていき、低域ではバスドラムの唸りの表現がしっかりしてきます。
既にDAC段から完全に左右独立のシステムを使われている場合は改善効果は皆無ですが、ほとんど大多数の方が無料で効果を実感できると思います。
音質が悪いと思っているヘッドホンやイヤホンも見違える可能性があるので、安物だから・・・と思う前に試してみるのもいいと思いますよ?
まずは準備
foobar2000が既に導入済みの場合、必要なのは5つ。
① foobar2000にStereo Convolverプラグインを導入
プラグインはリンク先からダウンロード。
少しわかりにくいですが、foo_dsp_stereoconv_v1_0_1.zipというやつです。
https://hydrogenaud.io/index.php/topic,90662.0.html
ダウンロードしたファイルを解凍すると出てくるファイルを、foobar2000がインストールしてあるフォルダの中にあるcomponentsの中に入れます。
foobar2000を起動すれば(既に起動済みなら再起動)、画像のような感じで認識されると思います。
② foobar2000にWASAPIプラグインを導入
今回の補正はWASAPI出力で無くても効果はあるのですが、convolverプラグインを使う場合はfoobar2000の内部処理の関係か、WASAPI出力でないと音があまり良くなりません。
とりあえず設定時は入れておいた方が良いと思いますが、実際に聴いてみて差が無ければ日頃は使わないというのでも全然OKです。
導入はハウツーITの記事がわかりやすいと思います。
foobar2000をポータブル版で使っている場合は、記事内で出て来るfb2k-componetファイルを、foobar2000のcomponents画面にドラッグすればプラグインのインストールが出来ます。
記事の
左のメニューの「Playback」の横の三角をクリックするまで読んだら、戻ってきてください(笑)
http://howto-it.com/fb2kwasapi.html
Outputで、出力をWASAPI、フォーマットを24bitにしておきます。
event・pushはどちらでもかまいません。
続いて、DSPマネージャーでリサンプラーを追加して96KHzに設定。
画像では標準で搭載されているPPHSを適用していますが、別途導入したリサンプラーでもOKです。
最後にWindows上の設定で、再生に使うオーディオデバイスの出力を24bit、96KHzに設定します。
WASAPIの導入は以上です。
foobar2000で再生ができればOK。
③モノラル音源を用意
今回は左チャンネルのみの音源を使います。
ちょうどHinemosuで公開されているピンクノイズがありますので、それを利用させていただきます。
リンク先から左チャンネルのみのPinkNoiseL.wavをダウンロード。
http://www.hide10.com/archives/11441
④ 補正用のインパルスデータを用意
96KHz、24bitでデータを作成しました。
以下のリンクからcrosstalk.zipをダウンロードして解凍してください。
https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-el7xjk3666rfltm2n7pynnsuh4-1001&uniqid=acd3d840-a617-4362-892e-aa8d0290fb34
⑤布団等、ヘッドホンの音漏れを防げるものを用意。
設定の前に
とりあえず、クロストークを確認してみましょう。
布団などでLチャンネルから音が出ないように塞いで、③で用意したピンクノイズをfoobar2000で再生してみてください。
ボリュームを上げるとRチャンネルの音が聴こえるはずです。
これを今から補正していきます。
設定
DSPマネージャーで、リサンプラーの後にStereo Convolverを追加します。
設定画面を開き、Left Wav Fileに④でダウンロードした中から-27dB L.wavを選択。
Level Adjustmentを-0.5dBに設定。
ここで選択するwavファイルのマイナスの値は、0に近づくほど強いクロストークの補正がかかる事になります。
おそらく-27dBでは補正がかかり過ぎて、クロストークを打ち消そうとする音が聴こえてしまっていると思います。
補正量を下げていって、Rチャンネルから出て来るクロストークの音が一番小さくなるファイルを見つけてください。
自分の環境では一番音が小さくなるのは-30dBの時でした。
最後に、Right Wav Fileの方で同じ補正量の右チャンネル用のwavファイルを選べば補正完了です。
曲を流してみてください。
もし夜に補正している場合は、テンションが上がっても大声をあげないように注意してください。
厳密なクロストーク低減にはチャンネル毎に分けたシステムを使う方が確かなのは間違いないのですが、専用のシステムを組むより遥かに簡単にほぼ同等の音質向上が見込める方法だと思います。
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