初参戦したLVRで、初めて騎乗した高知競馬場で、ミシェル・フィーバーが巻き起こった。フランスの“美しすぎる騎手”ミカエル・ミシェル騎手(川崎)が急きょ参戦。セールスポイントのキュートな笑顔とプレーで、高知のファンを魅了した。
第1戦(6R)は最後方位置で見せ場も少なく、11頭立て11着のしんがり大敗。「(騎乗している)南関東と違って砂の層が厚かった。競馬場の特徴も把握できなかったし、馬にパワーもなくて…」と少し口をとがらせた。
しかし、第2戦(8R)。絶好スタートを決めて、好位3番手をキープ。先行する2頭が競り合う流れを冷静に見極めて、外をまくり、直線も外を鋭く伸びきり、地方競馬通算3勝目で高知初勝利を鮮やかに飾った。「砂が厚くない外のコースを意識的に走りました。馬も調子よくて伸びてくれました。うれしいです」。とびっきりのミシェル・スマイルをみせた。「これからも勝利に導けるよう、皆さんの応援に応えたいです」と表彰式でもファンに何度も手を上げながらあいさつした。
4日の高知ラウンドは約500台の駐車場が、LVR開始の3時間前には満車に。そして午後7時30分時点での場内入場人員も、普段の平日の2倍以上の約860人が詰め掛ける大盛況だった。第2戦を制したミシェルが4P差でLVRの2位につけた。22日は佐賀、そして3月12日には名古屋で開催。電撃参戦した“ミシェル・フィーバー”は南関東だけでなく、各地で当分続きそうだ。