
北村大臣“迷答弁”で野党反発、資質追及へ与党も困惑
いまの国会で野党側が「ターゲット」と位置づける大臣がいます。北村地方創生担当大臣。6日もその答弁を巡り紛糾しました。
「現在、事実関係等を確認しているところと承知しており」(北村誠吾 地方創生相)
用意されたメモをゆっくりと読み上げる北村誠吾地方創生担当大臣、73歳。原稿に指をあて、慎重に答弁する姿が目立ちます。
「これは公文書の改ざんではありませんか」(国民民主党・後藤祐一衆院議員)
6日に問われたのは、桜を見る会を巡る資料が役所の担当者によって白塗りにされて国会に提出された問題。公文書の改ざんに当たるかどうかの認識を尋ねられました。
「特定の記載を消して、その旨を説明しなかったものであるとの概要を公文書監察室から聞いている・・・以上です」(北村誠吾 地方創生相)
「質問に答えていただけますか 。紙に書いていることを読めばいいということではなくて、質問に答えるのが国会。秘書官、ちょっと私の質問を・・・」(国民民主党・後藤祐一衆院議員)
よく見ると、大臣の後ろにはイスに隠れるように2人の男性の姿が・・・。質問のたびに資料を渡し、大臣をサポートしています。
「これは改ざんではありませんかと聞いているんです。ちゃんと質問にお答えいただけると助かります」(国民民主党・後藤祐一衆院議員)
「公文書管理法における管理に関わる事案とは異なることをご理解いただきたい」(北村誠吾 地方創生相)
「いや、そうじゃなくて。質問に答えてない」(野党)
“北村大臣が質問に答えていない”と野党側が反発し、審議はたびたびストップします。
「この白塗りは公文書の改ざんではないかと聞いています。もう3回目になりますので」(国民民主党・後藤祐一衆院議員)
「『3回目だよ』と念押しをしていただきましたけど、残念ながら・・・」(北村誠吾 地方創生相)
「余計なことをおっしゃらずに簡潔にお願いします」(自民党・棚橋泰文予算委員長)
委員長も苛立ったのでしょうか、大臣に注意が入りました。そしてもう一度・・・。
「改ざんかどうかを聞いてます」
「刑法上の改ざんではありません」(北村誠吾 地方創生相)
ようやく「改ざんではない」という認識を示しました。野党側は、北村大臣の「資質」を追及していく方針です。
「そこら辺の人の良い町のおじさんをいじめているわけでも何でもない。公文書を管理する責任者である国務大臣に対し、私たちは公の場でやっている」(国民民主党・渡辺周 予算委筆頭理事)
これに対し、自民党内では・・・。
「大丈夫じゃないことは最初から分かっていたよ」(自民党若手議員)
「まあ、起こるべくして起きた問題だ」(与党幹部)
今後、北村大臣の言動に与野党の注目が集まりそうです。

























































