無罪判決を破棄…倉庫から“覚醒剤約340kg” 借主の男に懲役7年の有罪判決「違法薬物と認識」
倉庫から覚醒剤およそ340キロが見つかり、覚醒剤所持の罪に問われた倉庫の借り主の男の控訴審で、名古屋高裁は6日、無罪とした一審判決を破棄し懲役7年の有罪判決を言い渡しました。
中国籍の服部宇君ことフー・ナイクン被告(51)は2018年10月、台湾籍の男3人と共謀。自身が借りた名古屋市港区の倉庫で覚醒剤およそ340キロを営利目的で所持した罪に問われていました。
共謀した台湾籍の男3人は同じ罪でそれぞれ懲役8年と10年の判決を受けています。
台湾から輸入されたタイヤホイールに覚醒剤が隠されていたことを認識していたかどうかが争点となり、一審の名古屋地裁は「認識には疑いが残る」として無罪を言い渡し、検察側が控訴していました。
6日の控訴審判決で、名古屋高裁の堀内満裁判長は「輸入に多額の費用がかかるなど、違法薬物と認識していたと推認できる」などとして一審の無罪判決を破棄し、フー被告に懲役7年の判決を言い渡しました。