飼育の知識を得る方法として、飼育雑誌などの書籍で学んだりショップに相談する、またはサイトにて情報を得るなど様々な方法論があると思います。
その中でも手軽に情報を収集できるサイト上では、基本的な飼育方法から魚種に応じた専門的な内容まで非常に多くの情報が存在しています。
飼育技術を学び得るに当り、自分が目指している飼育に類似、若しくはそのサイトで公表している飼育内容に近づけたいなど、情報を収集したい云わば自分の飼育に有利へと導くサイトを常時閲覧し、飼育技術を吸収していくことになるのですが、サイトによっても説明内容に大きな差が生じていると感じています。
その複数の情報サイトでも運営者によってそれぞれ飼育の専門ジャンルがあるわけですが、その中でも自分に適合すると判断したサイトを選び、記されている内容を参考にして飼育を始めるものの、このサイト選びによって飼育結果が大きく左右されてしまっているように感じています。
一般的にはサイトに記載されているよりも多くの情報を得たい場合には、ダイレクトメールなどにて質問するといったことが、自分が知りたい内容を確実に得ることの出来る非常に有効な手段でもあります。但し、これについては負の要素も数多く存在していることを注意しなければなりません。
このことを具体的に申し上げますと、相談先の相手方がどれだけのスキルを身に付けているかが重要なポイントになっています。
アドバイスの内容が適切であれば、飼育の改善に繋がるので問題は無いのですが、仮にそのアドバイス内容が適合しているとは言い難いといった場合、相談する側としては自分よりも経験と知識が豊富である回答者のアドバイスが、誤っているか否かの判断は出来ずに適切であるものと認識してしまい、そのアドバイスの内容を実行へと移してしまうことになります。
誤った内容を吸収してしまうと何時になっても良好な結果を得ることが出来ずに、それが誤りであったと認識できるまでの期間として最低でも数ヶ月は要することになってしまいます。
改善が見込めなかった相談者はやがてそのアドバイス内容が誤っていたことに気付き、次の手段へと移行すると思いますが、新たな改善策に向けて機材の購入などを必要とする場合は、過去に捻出した費用が無駄な支出になってしまいますので費用と時間を無駄にしない為には、相談する側としても相手方を良く見極める必要があります。
海水魚の飼育は、飼育方法や設備内容の確立が間違っていると、「長期飼育が継続できていない。」や「度々白点病などの発症に見舞われてしまう。」など、必ず結果として形になって現れてしまいます。
相談者選びの具体的な判断材料としては、アドバイスする飼育者自身が現実的に適切な飼育を実行できているのか?過去にアドバイスを受けた相談者は、その後確実に改善がなされているのか?など、確実にご自身のスキルアップを図る為にも、その様な観点で相談相手を見極めると良いかと思います。