2019年アカデミー賞で短編映画賞を受賞した短編をもとに制作された長編映画『SKIN/スキン』が5月9日(土)より新宿シネマカリテほかにて全国順次ロードショー公開となります。

本作は白人至上主義者として生きてきたレイシストが過去と決別し、生まれ変わろうとした衝撃の実話の映画化。

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その長編製作のためのツールとして作られた短編は見事2019年アカデミー賞の短編作品賞を受賞しました。監督によれば当初は企画の説明をしても誰もが「アメリカに白人至上主義の団体はない、それは過去の話だ」との反応を示していたそうですが、製作途中の2017年にトランプ大統領が誕生したことで状況は一変したとのことです。

白人至上主義者として生きてきた男の、過去との決別。
人は、生まれ変わることができるのか。

スキンヘッドに差別主義者を象徴する無数のタトゥー。白人至上主義者に育てられ、憎悪と暴力に満ちた生活を送っていたブライオンは、シングルマザーのジュリーと出会い、これまでの自分の悪行を悔い、新たな人生を始めようと決意する。
しかし脱会を許さないかつての同志たちから執拗な脅迫、暴力を受けることとなり、ジュリーたちにもその矛先は向き始める・・・。
本作は、実際に2003年に米国で発足したスキンヘッド集団「ヴィンランダーズ」の共同創設者ブライオン・ワイドナーが辿った2008年~2009年に実際に起こった出来事の実話を基につくられた社会派ドラマ。
新鋭監督ガイ・ナティーヴは、憎悪の円環から脱け出そうとする元レイシストの男を主人公に、レイシズムの非道、人間の再生の軌跡、そして彼を支えようとする社会の寛容を鮮烈に描き出す。

イスラエル出身でユダヤ人のガイ・ナティーヴ監督は、ブライオン・ワイドナーを題材にMSNBCが制作したTVドキュメンタリー「Erasing Hate」(2011)を見て、この実話の長編映画製作に強い興味を抱いた。アメリカで女優として活躍する妻のジェイミー・レイ・ニューマンの助言により、まずは長編のための出資を募ることを目的に人種差別を題材にした短編『SKIN』を製作。結果2019年アカデミー賞・短編映画賞を受賞したこの短編を足がかりに、夫婦は、物語や設定を一新した同タイトルの長編の製作に取りかかった。

暴力と憎悪の渦から脱け出そうとするブライオン役を果敢に演じたのは、『リトル・ダンサー』(2000)、で英国アカデミー賞主演男優賞を受賞し、『ロケットマン』(2019)などで知られるジェイミー・ベル。
短編『SKIN』にも出演したダニエル・マクドナルド(『パティ・ケイク$』)が、ブライオンに新たな道を示す女性ジュリー役を演じる。本作は2018年トロント映画祭で高い評価を受け、北米はA24が配給。ジェイミー・ベルの圧巻の演技を始め、現代社会に巣くう人種差別問題をテーマにしながらも未来への希望をこめて描ききった監督の手腕は、大きな称賛を集めた。

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日本でもヘイトスピーチが社会問題となり、世界各国でレイシズムの嵐が吹き荒れる昨今。
この映画は、レイシストとして育てられたひとりの若者と、その周りの人々の交流を通して、どのようにこの問題を克服するかのヒントを教えてくれる。まさに今、世界全体の課題であるレイシズムという重いテーマを真正面から取り上げ、そこに希望の光を映し出す本作に是非ご期待ください。

『SKIN/スキン』2019年|アメリカ映画|118分|DCP|カラー|スコープサイズ|原題:SKIN

監督・脚本:ガイ・ナティーヴ
製作:ジェイミー・レイ・ニューマン、ガイ・ナティーヴ
撮影:アルノー・ポーティエ/編集:リー・パーシー、マイケル・テイラー/音楽:ダン・ローマー

出演:ジェイミー・ベル/ダニエル・マクドナルド/ダニエル・ヘンシュオール/ビル・キャンプ/ルイーザ・クラウゼ/カイリー・ロジャーズ/コルビ・ガネット/マイク・コルター/ヴェラ・ファーミガ
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5月9日(土)より新宿シネマカリテにて公開

第72回カンヌ国際映画祭で【最高賞】パルムドール受賞、本年度の現在アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、美術賞、国際長編映画賞と6部門にノミネートされているポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』。昨日、2/5(火)、遂に日本国内の動員が100万 人を突破。興行収入も14億円を超える快挙となった。

画像1: "パラサイト旋風"!国内動員が100万人突破!興行収入も14億円越え-ポン・ジュノ監督&主演:ソン・ガンホからも「ありがとう」『パラサイト 半地下の家族』

全員失業中の貧しい一家とIT企業を経営する裕福な社長一家という相反する2つの家族の出会いから想像を遥かに超える展開へと加速していく物語は、既に韓国動員1,000万人突破、 フランス動員
170万人突破、全米でも3館からはじまった上映が1,000館を超え、外国語映画 としては『アメリ』が記録した3,300万ドルを抜き去り、現在歴代第6位と各国で動員記録を塗り替える爆発的な盛り上がりをみせている。

また、第77回ゴールデングローブ賞外国語映画賞を筆頭にすでに各国で160以上もの映画賞を受賞。本年度のアカデミー 賞では作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、美術賞、国際長編映画賞の堂々6部門にノミネートされ、外国語映画にして史上初の作品賞受賞への期待も高く、映画史を変える偉業に王手をかけている。

日本でも1月10日から全国公開となるや、公開4週目に入っているにも関わらず、全国的に満席が続出する爆発的大ヒットなっており、SNS上でも「震えるほどすばらしい映画!」「観た人と一刻も早く感想を共有したくなる映画!」「もう3回観た!何度見ても発見がある」「1度目で圧倒され、2度目細部までみて、3度目で涙した!」と、絶賛はもちろん、リピーターたちの声も続々と増えている。

日本の観客動員100万人&興行収入14億円突破!
ポン・ジュノ監督&主演:ソン・ガンホからも「ありがとう」

この快挙に、現在各国の映画祭やプロモーションで海外を飛び回っているポ ン・ジュノ監督と、主演のソン・ガンホからも「100万人、ありがとう!」と手書きで記したボードをもって、満面の笑みで感謝を伝える写真が到着!

画像2: "パラサイト旋風"!国内動員が100万人突破!興行収入も14億円越え-ポン・ジュノ監督&主演:ソン・ガンホからも「ありがとう」『パラサイト 半地下の家族』

公開4週目に入った2/1(土)、2/2(日)の動員と興収は、依然として前週比101%越え(動員)、パラサイト熱は落ち着くどころか更なる盛り上がりを見せており、2/1の映画サービスデーには全国的に満席となる回が続出。もはや「パラサイト旋風」として、社会現象ともいえる様相を呈している。

ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』30秒予告

画像: カンヌパルムドールに輝くポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』30秒予告 youtu.be

カンヌパルムドールに輝くポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』30秒予告

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出演: ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、チャン・ヘジン 
監督:ポン・ジュノ(『殺人の追憶』『グエムル-
漢江の怪物-』) 
撮影:ホン・ギョンピョ 音楽:チョン・ジェイル 

提供:バップ、ビターズ・エンド、テレビ東京、巖本金属、クオラス、朝日新聞社、Filmarks
配給:ビターズ・エンド 

ⓒ2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2019年/韓国/132分/PG-12/2.35:1/英題:PARASITE/原題:GISAENGCHUNG

全国大ヒット上映中!

本年度ゴールデングローブ賞で、作品賞(ドラマ部門)&監督賞【サム・メンデス】の主要2部門を受賞、先日発表されたアカデミー賞にも10部門でノミネートされ、英国アカデミー賞では作品賞を含む最多7冠を獲得するなど、世界の映画賞を席捲中の話題作、サム・メンデス監督作『1917 命をかけた伝令』が2月14日(金)から全国公開されます。

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本作は、サム・メンデス監督が、若き兵士たちが困難なミッションに立ち向かう姿を臨場感たっぷりに、さらに観る人たちを物語への究極の没入感へ導き、登場人物たちの行動や心情を体感してもらうために”ワンカット映像”という画期的な撮影方法を全編に採用した。
全編を途切れることなくひとつながりの映像で見せる【ワンシーン ワンカット】は、登場人物の感情や臨場感を表現する<長回し>として多くの監督がその手法を取り入れてきた。監督によると「完璧に途切れなく物語を描くために、全てにおいて秒単位まで計算されるなど緻密な調整をした。特にリハーサルについては、今までの過去のどの作品よりも時間を費やした。自身のキャリアにおいて、最もエキサイティングな仕事だった」と語っている。海外でも「本年度の作品でめざましい技術的な成果を残した作品の一つ」(バニティ・フェア)と評され、その画期的な撮影および演出に注目されている本作だが、全米で拡大公開を迎えるや否や、『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』を破り、初登場1位を獲得し大ヒット発進中!
現時点で、アカデミー賞ノミネートを含めて総計で、50の賞、163部門で受賞&ノミネート(宣伝調べ:受賞とノミネーションの合計※ノミネーション後に受賞したものは、ノミネート数時点でカウント)を記録しており、快進撃が続いている。

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全編ワンカット映像で展開する本作の一部始終が体感できる
約3分半の長尺ワンカット映像が到着!

解禁されたのは、とあるフランスの農家に辿り着いたスコフィールドとブレイクが、建物内とその周りを散策する一連の様子が映し出された本編映像。
ひどく荒らされた形跡の残る部屋を目の当たりにして「嫌な感じがする」と呟くスコフィールド。その空間から逃げるように建物の外へと出ると、家畜小屋の傍には呑気に草を食べる牛と、搾りたての牛乳がバケツに残され、つい先ほどまで家主が穏やかに暮らしていたことを感じさせる。そんな中、上空に2機の友軍機と、1機の敵機が現れ、交戦に敗れた敵機が、2人の目の前に墜落!燃え盛る機体から反射的に敵の兵士を助け出した2人だが、数々の戦場を経験したスコフィールドの「楽にしてやろう」という賢明な提案に対し、年も若く心優しいブレイクは「水を持ってこい」と、敵兵を助ける判断を下す。敵兵の運命はいかに!?そして2人はそんな事態を乗り越え、明朝までにミッションを全うすることができるのか!?ワンカット映像であることをすっかり忘れ、気付けば物語に没頭してしまう驚愕の3分半が切り取られている。

本作で全編ワンカット映像を完成させ、今年度のアカデミー賞撮影賞で本命との呼び声も高い撮影監督のロジャー・ディーキンスは、「引き画を入れるか、どうカメラを動かせば周囲を見渡せるか、その瞬間を強く映せるか、ワンショット撮影というのはそのバランスが肝だった。ただ2人を背後から追うだけの映像にはしたくなかった。物語を描写する方法を模索したよ」とその苦労を振り返る。

解禁された映像でもわかるように追求されたワンカットのカメラワークは、観客を映画の世界へ誘うための方法として見事に作用しており、ロジャーは「観客にはワンカットの映像に気を取られずに作品を観てほしい。観客がストーリーに没頭して登場人物と一緒に体験するために作った映像だ。観客が撮影技術に気を取られるようではある意味失敗だ」とコメントを寄せている。
英国アカデミー賞で監督賞を受賞し、アカデミー賞にも期待がかかるサム・メンデス監督は「映画は体験だ。言葉ではなく感情で観客を夢中にさせるものだ。だから私は使える映画技術をすべて使って、観客を戦争の真ん中に連れて行った。かつてない没入感だ」と劇中の物語に没頭することに注力した映像の仕上がりに自信を覗かせており、「観客にはカメラを忘れて、彼らの感情的な決断に共感してほしい。兵士たちが何を体験し、戦争で人間に何が起こるのか、我々が作ったのは体験そのものなんだ」とワンカット映像で映し出される驚異の映像体験に込めた想いを明かしている。

画像: 撮影をするサム・メンデス監督

撮影をするサム・メンデス監督

静かな空気が飛行機の墜落で一変していく一連の流れが詰まったロジャーによる圧巻のワンカット映像とともに、少しの会話やしぐさ、雰囲気、その場所におかれた環境から、キャラクターの個性や物語を語るサム・メンデス特有の詩的な描写も映し出され、命がけの伝令の一部始終をしかと体験することができる本映像。
ロジャー・ディーキンスによる圧巻の撮影技術はもちろんだが、サム・メンデス監督の熱いこだわりによって完成した映像体験を通して映し出される若き兵士たちの勇敢な挑戦に是非ともご注目いただきたい。

監督:サム・メンデス×撮影:ロジャー・ディーキンス
『1917 命をかけた伝令』”約3分半”の長尺ワンカット映像!

画像: 監督:サム・メンデス×撮影:ロジャー・ディーキンスの『1917 命をかけた伝令』”約3分半”の長尺ワンカット映像! youtu.be

監督:サム・メンデス×撮影:ロジャー・ディーキンスの『1917 命をかけた伝令』”約3分半”の長尺ワンカット映像!

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原題:『1917』
監督:サム・メンデス(『007スペクター』(15)、『007スカイフォール』(12)、『アメリカン・ビューティー』(99)ほか) 
脚本:サム・メンデス、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ(「ナイトメア ~血塗られた秘密~」シリーズ)
製作:サム・メンデス、ピッパ・ハリス(「ナイトメア ~血塗られた秘密~」シリーズ、『悲しみが乾くまで』(08)ほか  
撮影監督:ロジャー・ディーキンス(『ブレードランナー2049』(17)、『007 スカイフォール』(12)ほか)

出演:ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングほか

配給宣伝:東宝東和 
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2月14日(金)、全国ロードショー

非西欧圏で初めてノーベル文学賞を受賞したラビンドラナート・タゴール(1861-1941)。イギリス植民地時代のインドを生きたこの大詩人は、詩だけでなく2000曲以上の歌を作りました。
「タゴール・ソング」と総称されるその歌の数々は、当時はもちろん100年以上の時を超えて今もなお、ベンガルの人々に深く愛されています。
なぜベンガル人はタゴールの歌にこれほど心を惹かれるのでしょうか。歌が生きるインド、バングラデシュの地を旅しながらその魅力を掘り起こすドキュメンタリー映画 『タゴール・ソングス』が4月下旬よりポレポレ東中野にて公開となります。

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タゴール・ソングは、はるか遠いベンガル地方で生まれた歌にも関わらず、いま現在の日本で生きるわたし達にも懐かしく新鮮に響いてきます。それは唱歌や演歌のようなクラシックでスタンダードな歌でありながら、瀧廉太郎の抒情性、宮沢賢治の荘厳さ、中島みゆきの気高さ、ブルーハーツの激情を併せ持ったような魅力と普遍性を感じさせるからかも知れません。

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≪タゴールとタゴール・ソング≫
ラビンドラナート・タゴールは、1861年インドのコルカタに生まれる。10歳から詩作を始め、文学者のみならず、音楽家、教育者、思想家、農村改革者として、どの分野においても天才的な偉業を残した。1913年には詩集「ギタンジャリ」によってアジアで初めてノーベル文学賞を受賞。ベンガル文学界の5大人物のうちの一人とされ、死後もなおベンガルの文学・芸術界に大きな影響を与え続けている。
タゴール・ソングは、彼が生涯にわたって作り続けた歌の総称で、その数は二千曲を超える。歌のテーマはベンガルの自然、祈り、愛、感情、民族、祭りなど多岐に及び、タゴール・ソングはインド、バングラデシュ両国の国歌として用いられている。ベンガルではタゴール・ソングを歌うことで身を立てる歌手がおり、習い事としてタゴール・ソングを習うことはごく一般的であり、今も広く聴かれ、歌われている。

監督は佐々木美佳。若干26歳、ドキュメンタリーの制作自体が今回初めての佐々木監督は、東京外国語大学でベンガル語を専攻しベンガルの文化を知ってゆく過程でタゴール・ソングと出会いました。アカデミックなアプローチとは全く異なるドキュメンタリーという手法によって、過去と現在、さまざまな人々を繋ぐ“歌”の真の姿に迫る重層的な作品に完成させました。

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『タゴール・ソングス』
 (2019/日本/105分/ベンガル語、英語/カラー/DCP/ドキュメンタリー)

監督:佐々木美佳
撮影:林健二/録音・編集:辻井潔/整音:渡辺丈彦/
構成・プロデューサー:大澤一生

宣伝:contrail
製作・配給:ノンデライコ
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ポレポレ東中野にて4月下旬より公開!以降全国順次公開予定

2017年、〈Bunkamura ザ・ミュージアム〉で開催された日本初の回顧展が大きな反響を呼んだソール・ライター(1923-2013)の写真展「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」が、2020年3月8日(日)まで再び同会場にて開催されています。2017年当時、ほとんど無名に近かったこの写真家の作品は多くの人々の共感を呼び、展覧会に合わせて出版された写真集『All about Saul Leiter』は版を重ね続け、2019年10月現在、13刷目という日本の写真集業界では異例のベストセラーとなっています。

ソール・ライターは1950年代から1980年代まで商業写真の世界で活躍し、その後、21世紀以降になって“カラー写真のパイオニア”として再評価を受けています。その功績はドキュメンタリー映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』などを通じて日本にも伝わりました。

画像: 展示風景:左:ソール・ライター《雪》1970年、発色現像方式印画 (C)Saul Leiter Foundation 右:ソール・ライター《帽子》1960年頃、発色現像方式印画 (C)Saul Leiter Foundation phpto©smoichi

展示風景:左:ソール・ライター《雪》1970年、発色現像方式印画 (C)Saul Leiter Foundation 右:ソール・ライター《帽子》1960年頃、発色現像方式印画 (C)Saul Leiter Foundation
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ペンシルバニア州ピッツバーグで、高名なユダヤ教の聖職者の父の下に生まれたソール・ライターは、幼少期から父の敷いたレールに沿って神学校へ通いはじめました。厳格な規律や倫理観に窮屈さを感じるようになったライターは、次第に絵を描くことに喜びを見出すようになっていきます。1946年、23歳になった年、画家になることに大反対する父親の理解を得られぬまま、ついに神学と決別、夜行バスでニューヨークを目指しました。

当時「ロウアー・イーストサイド」と呼ばれていた地区に身を寄せましたが、絵を描くことだけでは生計を立てられないソール・ライターを救ったのが写真でした。

画像: 展示風景:左:ソール・ライター《バス停》1957年頃、発色現像方式印画 (C)Saul Leiter Foundation 右:ソール・ライター《蝶々を吊す》1960年代、発色現像方式印画 (C)Saul Leiter Foundation phpto©smoichi

展示風景:左:ソール・ライター《バス停》1957年頃、発色現像方式印画 (C)Saul Leiter Foundation 右:ソール・ライター《蝶々を吊す》1960年代、発色現像方式印画 (C)Saul Leiter Foundation
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画像: 展示風景:ライターのスケッチブック photo©smoichi

展示風景:ライターのスケッチブック
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1958年、『ハーパーズ・バザー』誌のファッションページに起用されてから、『ELLE』『ヴォーグ(英語版)』など多くのファッション誌で活躍し、ニューヨーク5番街に自らのスタジオを持つまでになります。ファッション写真の仕事は、彼の人生に大きな影響を与える女性、若いモデルだったソームズ・バントリーとの出合いももたらしました。

画像: 展示風景:左:ソール・ライター《ソームズと一緒のセルフ・ポートレート》1960年、ゼラチン・シルバー・プリント(C)Saul Leiter Foundation 右:ソール・ライター《ソームズ》1970年代、ゼラチン・シルバー・プリント(C)Saul Leiter Foundation photo©smoichi

展示風景:左:ソール・ライター《ソームズと一緒のセルフ・ポートレート》1960年、ゼラチン・シルバー・プリント(C)Saul Leiter Foundation 右:ソール・ライター《ソームズ》1970年代、ゼラチン・シルバー・プリント(C)Saul Leiter Foundation
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画像: 展示風景:ソール・ライターが暮らしたアパートの壁の再現 phpto©smoichi

展示風景:ソール・ライターが暮らしたアパートの壁の再現
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今回注目すべき一つに、近年新たに発見された「スニペット」という作品群の展示があります。これは名刺サイズに焼いたモノクロ写真の周囲をライターが手でちぎり、独特の質感を持たせたものです。家族や恋人たちや親しい人々が一枚一枚に写り、あえて完璧じゃないもの・小さなものを好んだ彼の人柄が見て取れます。

画像: 展示風景:スニペットの展示 photo©smoichi

展示風景:スニペットの展示
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時代とともに自由な創造性が束縛されるようになり、元来、ファッション写真そのものに大きな関心があった訳でもないライターへの仕事の依頼は次第に減少していきます。「雨粒に包まれた窓の方が、私にとっては有名人の写真より面白い」という言葉が、彼の商業写真に対する意識を雄弁に語っています。1981年、5番街のスタジオを閉鎖し、以後、イースト・ヴィレッジのアパートで自分のためだけに作品を創造する隠遁生活へと入っていきました。

画像: 展示風景:ソール・ライター《ソームズに愛を込めて》1977年1月1日 紙にインク(C)Saul Leiter Foundation photo©smoichi

展示風景:ソール・ライター《ソームズに愛を込めて》1977年1月1日 紙にインク(C)Saul Leiter Foundation
photo©smoichi

さて、ニューヨークの街を流れるように撮り歩いたソール・ライターの写真を見た後、あなたも写真を撮りたい気持ちが湧き上がっているのではないでしょうか。そういうあなたのために、本展では2月9日まで公式フォトコンテストを開催しています。
ぜひ、あなたが見た“今”の渋谷のまちを、写真に残してみませんか?

インスタグラム フォトコンテスト

「永遠のソール・ライター」展公式 フォトコンテスト開催!ソール・ライターをお手本に渋谷のまちを切り撮ろう!

https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/20_saulleiter/event_contest.html

開催概要

開催期間:2020/1/9(木)~3/8(日)
     *2/18(火)のみ休館
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
     毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)

会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
   アクセスマップ

主催:Bunkamura、読売新聞社
協賛・協力等:
[協力]:ソール・ライター財団、NTT東日本
[後援]:J-WAVE
[企画協力]:コンタクト

入館料(消費税込)

一 般 1,500円・団体 1,300円
大学・高校生 1,000円・団体 800円
中学・小学生 700円・団体 500円

◎団体は20名様以上。下記ページからお申込みフォームをご利用ください。
http://www.bunkamura.co.jp/group_visits/
◎学生券をお求めの場合は、学生証のご提示をお願いいたします。(小学生は除く)
◎障がい者手帳のご提示で割引料金あり。詳細は窓口でお尋ねください。

お問合せ

ハローダイヤル 03-5777-8600(8:00-22:00)

公式サイト

https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/20_saulleiter/

cinefil 読者チケットプレゼント

下記の必要事項、読者アンケートをご記入の上、「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」プレゼント係宛てにメールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効のこの招待券は、非売品です。
転売業者などに入手されるのを防止するため、ご入場時他に当選者名簿との照会で、公的身分証明書でのご本人確認をお願いすることがあります。

☆応募先メールアドレス  info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2020年2月9日 24:00 日曜日

記載内容
1、氏名 
2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
  建物名、部屋番号のご明記がない場合、郵便が差し戻されることが多いため、
  当選無効となります。
4、ご連絡先メールアドレス、電話番号
5、記事を読んでみたい監督、俳優名、アーティスト名
6、読んでみたい執筆者
7、連載で、面白いと思われるもの、通読されているものの、筆者名か連載タイトルを、
  5つ以上ご記入下さい(複数回答可)
8、連載で、面白くないと思われるものの、筆者名か連載タイトルを、3つ以上ご記入下さい
 (複数回答可)
9、よくご利用になるWEBマガジン、WEBサイト、アプリを教えて下さい。
10、シネフィルへのご意見、ご感想、などのご要望も、お寄せ下さい。

抽選結果は、当選者への発送をもってかえさせて頂きます。

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