USBでもDCPの運用は可能。どんな物を選べばいい?
デジタルシネマパッケージ制作業務で覚えておくべき7つのポイント!! その1で紹介させていただいた、USBでの本編DCPデータの運用についてです。
どんなUSBを選べばいいのかトラブルなく運用できるかということもあるかと思いますので、実際に使用して運用してきた経験を基に本記事で紹介していきたいと思います。
- 認識、読み書きエラーの少なさ(USBコントローラー)
- 転送速度
- 形状
価格も考えておきたいところではありますが、DCPの本編データはとても大切なデータですので、安全に運用できるUSBを選定しています。
予告編で使用するUSBは価格重視でいろんな物を使用してきましたので、価格も考えてご紹介します!
DCP本編データの運用はサンディスク一択!!
当たり前すぎてと思うかもしれないですが、本当にいろいろ大容量USBを試してきて、サンディスクだけは本当にハード要因のエラーが少ないのです。
選定のポイントで、認識、読み書きエラーの少なさを挙げていますが、あるメーカーの物は非常に考えにくいのですが、大容量データを移動した時にハッシュ値が変わってしまう(詳細はまた別途)物がありました。
DCPには、マスタリング時にPKLというファイルにハッシュ値を記録しており、1bitでも変わると、インジェスト時にエラーとなります。
続いては転送速度ですが、こちらもサンディスクについては細かく述べる必要はないほど、高速で安定的なデータ移動が可能になっています。
また、形状についてですがこれはUSB単体ですと、その小ささから「紛失」の危険を抱えることになります。
そのため、USBでの運用はUSBを格納するケースに加工をして、1mm~2mmほどのカットワイヤー(金属ワイヤー)でケースとUSBで繋ぐことをお薦めしています。
そのために、ワイヤーを繋ぐためのストラップホルダー形状になっている物を選択しました。
本編DCP用サンディスクのUSB
●本編DCPデータ向け
SDCZ880-128G-J57[128GB]
SDCZ880-256G-J57[256GB]
●予告編DCP向け
SDCZ800-064G-G46 [64GB]
それではまた!!