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【ドラニュース】

竜投に闘志注入 阿波野コーチが天敵打者10人「討て!」 北谷ブルペン横に顔写真掲示

2020年2月6日 紙面から

ブルペンで投げ込む大野雄=3日、北谷球場で(中嶋大撮影)

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 竜投が倒すべき「必殺リスト」の存在が5日、明らかになった。作成者は中日・阿波野秀幸投手コーチ(55)。昨季の対戦で苦しめられた巨人の坂本ら、セ・リーグの他の5球団から2選手ずつの計10人をリストアップ。春季沖縄キャンプの1軍拠点・北谷球場に隣接する投手用ロッカールーム内には、リスト一覧とA4用紙に印刷された討つべき敵(かたき)の顔写真が掲示されているという。闘志をかき立て、低迷からはい上がる。

 WANTED!! 竜投ロッカー内には巨人の坂本と丸や広島の鈴木誠らの写真がズラッと並ぶ。昨季、竜をカモにした選手は今季、狩るべき相手。阿波野コーチが意図を語った。

 「あの選手たちを抑えないと勝てません。ブルペンで『内角まっすぐ』と宣言して投げるのと『坂本に内角真っすぐ』と決めて投げるのでは違います。意識の問題です」

 ミーティングは何度も開く。要注意選手の対策を語れば、口酸っぱくもなる。「今の時期から考えて投げた方がいいと思います」。顔写真掲示を決めてスタッフへ連絡。印刷と掲示を託した。

 経験から導き出した取り組みだ。近鉄でプレーした1990年前後、合言葉は打倒・西武だった。常勝軍団に勝たねば優勝はなかった。「キャンプから必死でした。まずは1番・石毛をどう抑えるか、次は2番、その次は…、ということ」

 秋山、清原、デストラーデ…。現ヘッドコーチの伊東にも気を抜けない。ブルペンで相手打線を想像していた当時を振り返った。指導者になった今は何ができるのか。その答えがリストの作成と掲示だった。

 キャンプはシーズンの準備期間。設定した球数をこなす場所ではない。誰を、どう封じるかをイメージすることはプロのあるべき姿だ。

 

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