デジタルシネマパッケージ制作業務で覚えておくべき7つのポイント!! その2

映像業界や広告関連の仕事をしていると必ず出てくるキーワードにDCP(デジタルシネマパッケージ)が出てきます。

前回のデジタルシネマパッケージ制作業務で覚えておくべき7つのポイント!! その1からの第2弾です。

この記事では、あまり技術よりではない制作進行側の立場に立って、DCPの取り扱いについて書いていきたいと思います。

インジェストって何!?

DCPのことを書くと何かと出てくるこの言葉。インジェストとは、劇場や試写室にある。上映をするためのシネマーサーバーのことです。

シネマサーバーでデータを取り込み、管理し、ものすごい高いスペックのプロジェクターによって映画コンテンツは上映されています。

インジェストは、ネットワークでの取り込み、またはCRU、外付けHDD、USBなどでデータがインポートされます。

データの取り込み後、バリデートチェックと言ってコピーしたデータが制作時のハッシュ(データの整合性をとるための値)と同一か、DCPのデータ構造に整合性があるかなど、様々なチェックを機器が行います。

インジェストエラーが起きた!!原因は?

インジェストエラーには様々な原因がありますが、概ね以下の3つに分けられます。

  1. DCPデータの構造がおかしい(データ)
  2. シネマサーバーが読み取れるフォーマット担っていない、ファイルアクセス権限がおかしい(フォーマット)
  3. 格納されている媒体(ハードウェア)

①の場合は、シネマサーバーは、インジェストエラーを吐き出すときはその内容や原因と思われるものをメッセージで出してくれます。

②の場合は、シネマサーバーに繋げたときに認識されないなどの症状が出ます。

③の場合も②と同じような症状がでます。

上記を参考に、エラーが出てしまったときには参考にしていただければと思います。

自分でLinuxフォーマットを運用できる?

少しPCに詳しい人ならこれも可能です。

USBなどで、外部からOSをブートさせる方法があります。LinuxのディストリビューションはUbuntuがいいでしょう。

コマンドラインでの操作は中々難しいのでフォーマットのソフトにはGPartedがいいでしょう。

ここで、USBやHDDを「ext」形式にフォーマットし、LAN経由で該当PCにデータをコピーして、運用に使用するLinuxフォーマットのUSBにデータをコピーします。

Linuxフォーマットにしたのに劇場で読み取れないが発生した!

多くの場合、Linuxフォーマットにしたときの、アクセス権限を全ユーザーが読み書きできる権限に変更しておくことが重要です。

字幕データはどうすればいい!?

ぐいっと内容が変化しましたが、字幕データは、当然ですがDCP用の字幕データを作成する必要があります。

ここで重要なのが、字幕を作成するときに、他にどのようなウィンドウで展開していくかをここで考えておく必要があります。

日本の場合は、まだまだ劇場公開を経たあと、DVDなどのメディアでセル展開することが考えられます。

字幕データの再スポッティングなどは結構な費用になりますので、DVDまで販売計画に入っているときは、あらかじめその旨をDCPマスタリングするポストプロダクションに伝えて、それを考慮した制作進行にしておくとコストを抑えられます。

字幕は焼き付けしかできないの?

これはたまにあるのですが、日本語字幕は焼き付けしかできない都市伝説です。実際には、ちゃんとSubtitle構造として、日本語字幕も含めて公開する国によって字幕データを選択し、切り替えることが可能です。

焼き付けしかできないというのは、DCPマスタリングできる会社の中には、DCP用の日本語字幕を適切に格納できるノウハウを知らない会社があります。

具体的には、日本語字幕は容量がDCI(規格)で定めた容量を大きく超してしまうからで、DCPに格納するにはフォントコンプレッション(字幕フォントデータの圧縮)という作業が必要になります。

また、どのUSBや外付けHDDを利用すればいいのかについては別記事で書いていきます!

字幕用のフォントは何でもいいの?

フォントデータ自体があれば、DCP用に加工することができますが、厳密にはDCP用途にライセンスされたフォントデータを使用しなければいけません。

DCPマスタリングをお願いする会社には、DCP用にライセンスされたフォントを字幕に使用しているか確認を行った方が良いでしょう。

それではまた!