デジタルシネマパッケージ制作業務で覚えておくべき7つのポイント!! その1

映像業界や広告関連の仕事をしていると必ず出てくるキーワードにDCP(デジタルシネマパッケージ)が出てきます。

デジタルシネマパッケージは、調べてもわかりづらい内容のものが多く、実際にどうやって進めればいいのかわからなくなることもしばしば…

この記事では、あまり技術よりではない制作進行側の立場に立って、DCPの取り扱いについて書いていきたいと思います。

DCPになる素材のフレームレートは「24P」

DCPの手配をお願いされ、映像データを制作記者から取り寄せたりすることがあるかと思います。

この時、書き出してもらうフレームレートは24p(1秒間に再生する画像の数)で指定しましょう。

この時、どうしても元素材が30p(29.97p)しかない場合もあります。この時は、最終的に上映される劇場や広告代理店に30Pでも大丈夫か確認してから進行するようにしてください。

ポストプロダクション側としては、24pでも30pでも、DCPマスタリングをすることは可能です。

素材が訳のわからないファイル構造で届いた!?

たまに、映像素材として入稿された素材がこんな仕様でくることはないでしょうか。

DCPを扱うようになったばかりだと、これが何かわからなく、戸惑ってしまうこともあるかもしれませんが、このファイル構造こそ、「DCP」です。

中身があっているか確認するには、DCP(デジタルシネマパッケージ)を無料で作って再生確認までできる方法!!でも紹介していますが、あと工程で字幕が必要でしたり、KDM(ここでは簡単にコピーガード的なものとします。)がかかっていたりすると思います。

お願い予定のポストプロダクション様にそのままお渡ししてしまってください。

KDM(Key Delivery Message)って何?

KDMは、使い回しができないようにしたり指定の時間以外再生できないように設定ができる再生制御の機能や、指定の環境でしかデータの加工ができないようにする制御機能をもつ付加機能です。

DCPは、コンテンツが発信される一番最初のウィンドウになるので、通常コンテンツの移動と上映制御には最新の注意を払います。

コンテンツを扱う時に、KDM利用の指定がないか常に確認しましょう。

KDM運用をする場合には、データを加工したりする時にはその加工を行う設備のサートファイル、劇場での再生には、劇場の上映スクリーンごとのシネマサーバーのサートファイルが必要になります。

サートファイルの払い出しには、お願いするポストプロダクションや劇場によって時間を要する場合があるので早めにお願いしておきましょう。

音声ファイルの出力形式について聞かれた!

DCP制作に慣れていない映像制作会社にDCP用のコンテンツをお願いした場合に注意する内容です。DCPは多くのチャンネルソース、フォーマットを格納することができますが、おそらくほとんどの作品はステレオか5.1ch~7.1chではないでしょうか。

音声は、収録ソースによりますが、48khz24bitか96khz24bitを指定し、各チャンネルはモノラル書き出しで、出力位置をファイル名にして納品することでトラブルが防げます。

例:「L.wav」「R.wav」「Center.wav」

受け取ったデータが確認できない!

もらったコンテンツデータを格納している媒体のファイルフォーマットが「FAT32」という形式でなければ、それはLinuxの「ext」形式のフォーマットである可能性が高いです。

みなさんがよく使うWinやMacフォーマットではそのまま簡単には見られないので、完パケであればそのまま所定の納品場所へ郵送しましょう。

逆に中身見れちゃってるけど問題ないの?

これはほとんどの場合、予告編をUSBで運用している時だと思います。DCPをUSBで運用する時は、ファイルフォーマットを「FAT32」にフォーマットして運用していることが多いので、セキュリティーポリシー上の定めがないのであれば問題ありません。

通常、その場合はKDM運用ありきで進んでいると思われるので、KDM運用なしでUSB「FAT32」で運用している場合は気をつけてください。

万が一、外にデータが漏れた場合には中身を再生できちゃいます…

CRUって何?普通のHDDじゃいけないの?

CRUとは、以前は一般的に劇場のシネマサーバーにHDDを差し込む時に使用されていたカバーです。現在は、外付け用のHDDやUSBで本編もインジェストできるので、あまりこだわる必要はなくなりました。

ただ、外付けHDDでの運用は要注意で、外付けHDDの外部電源を繋げてシネマサーバーにつなげるので、危機管理上ああまりよく思われることはありません。現在は、大容量USBがだいぶ安価になってきたので、そちらを運用することをお勧めします。

USBはフラッシュメモリなので、長期間の保存には向いていません。別途、DCPデータを格納する環境や手配をポストプロダクションに相談しておきましょう。

また、どのUSBや外付けHDDを利用すればいいのかについては別記事で書いていきます!

それではまた!