デモイン〈アイオワ州〉=鵜飼啓
11月の米大統領選に向けた民主党の候補者選びで、アイオワ州同党本部は4日夕、前夜に行われた党員集会の途中段階の集計を発表した。62%の会場からの集計でピート・ブダジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長(38)が26・9%の州代議員を獲得してトップとなり、25・1%のバーニー・サンダース上院議員(78)と競り合う。ジョー・バイデン前副大統領(77)は振るわず、大きな打撃となりそうだ。
毎回のように全米で最初に行われるアイオワ州の党員集会は、今後の展開を占う大事なイベントと位置づけられている。会場ごとに各候補の支持者数に基づいて「州代議員」を配分する仕組みで、州党本部は今回、実際の支持者数も公表。こちらはサンダース氏が2万8220人、ブダジェッジ氏が2万7030人と逆転している。
人口約10万人の地方都市で市長を務めただけのブダジェッジ氏に対しては「連邦レベルの経験がない」と大統領としての適性に疑問も出ていただけに、予想以上の健闘は大きな追い風となりそうだ。
ブダジェッジ氏は4日、次に予備選が行われる北東部ニューハンプシャー州での集会で「次に何が起きるか分からないが、驚くべき勝利を収めたことは否定できない事実だ」と述べた。
昨秋、全国的な世論調査の平均支持率で一時トップに立ったエリザベス・ウォーレン上院議員(70)は18・3%の代議員を獲得、支持者数は2万2254人でともに3位だった。
一方、全国の平均支持率トップを維持してきたバイデン氏は15・6%、支持者数は1万4176人で4位と、想定を大きく下回った。オバマ政権の副大統領で圧倒的な知名度を誇り、トランプ大統領に「勝てる候補」と売り込んできたが、深刻な疑問符が付いた。今後早い段階で態勢を立て直せなければ、資金集めが行き詰まり、選挙戦を続けられなくなる可能性もある。
アイオワ州の党員集会の結果は3日深夜から4日未明にかけて確定すると見られていたが、集計用アプリに不具合が発生。集計した数値に整合性がとれないものがあり、発表が遅れていた。民主党の州党本部は今回発表した数値について「確実な数字」と強調したが、結果の確定がいつになるかは明言を避けた。
今後、11日にニューハンプシャー、22日にネバダ、29日にサウスカロライナの各州で予備選や党員集会が行われる。3月3日にはカリフォルニアやテキサスなど14州で予備選を行う「スーパーチューズデー」があり、候補者選びの大きな山場となる。(デモイン〈アイオワ州〉=鵜飼啓)
11月にある米大統領選に向けて、共和党のトランプ大統領に挑戦する民主党の候補者を選ぶプロセスが始まりました。[記事一覧へ]
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