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ネットの時代に紙のレシピ本が売れる理由 Webとは違う戦い方 (1/2)

» 2020年02月04日 07時00分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 ブログやSNS(会員制交流サイト)で人気の著者によるレシピ本が相次ぎ、30万、40万部を超えるベストセラーも登場している。インターネットで検索すれば無数のレシピが無料で見られるこの時代に、レシピ本のヒットが出る理由はどこにあるのか。代表的な3作からその要因を読み解く。(文化部 加藤聖子)

photo レシピ本として19年最大のヒットとなった「世界一美味しい手抜きごはん」

おっくうさ封印

 2019年発売のレシピ本の中で最大のヒット作が、はらぺこグリズリーさんの「世界一美味しい手抜きごはん 最速! やる気のいらない100レシピ」(KADOKAWA)。3月発売で40万部を突破した。

 同社生活実用第2編集課編集長、田宮昭子さんは本書のコンセプトを「簡単に手に入る食材と調味料だけで、おいしく作れる」と説明する。写真を数多く使っているので初心者でも分かりやすく、全てのレシピについた、残った食材や余った料理でできる「ついでレシピ」も役に立つ。

 田宮さんは本書のヒットの要因を「料理は始めるまでがおっくう。本書をめくってもらったとき、『これなら簡単にできそう』とやる気になり、キッチンに立つ原動力になったからでは」と話す。確かにレシピサイトは便利だが、基本的には料理をすると決めてから利用するもの。優れたレシピ本にはWeb上ではなかなか出せない、読者を“キッチンへ誘う力”があるようだ。

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