2月になり、高校3年生の受験もいよいよ追い込みの時期かと思います。
高校2年生の皆さんも、学校や予備校で「今は高3の0学期!」と言われている方が多いのではないでしょうか。
来年からセンター試験も大学入学共通テストに変わりますね。
そんな中で、変更点で特に注目されているのが共通テスト英語のリーディングとリスニングの配点に関してです。
大学入学共通テストで押さえておきたいポイント4つ
今までのセンター試験では、多くの大学が筆記(200点)とリスニング(50点)を配点通りの4:1の比率で利用していました。
しかし、配点がそれぞれ100点満点に変わることから、リスニングの点数次第では得点率に大きな影響が出ることになります。
これに対し、各大学でも共通テスト英語の取り扱いについて予告を出し始めています。
そこで、今回は具体的に得点率へどのような変化が表れるかを、いくつかの国公立大(前期日程)を例に挙げ見ていきましょう。
仮に3人の受験生が共通テスト英語を受けたと仮定します。
共通テスト「英語」の得点
Aさん リーディング90点、リスニング60点
Bさん リーディング75点、リスニング75点
Cさん リーディング60点、リスニング90点
Aさん、Bさん、Cさんともにリーディングとリスニングの合計得点はともに150点/200点(75%)になりますね。
では、次の大学へ出願した場合扱いはどうなるでしょうか。
■東京都立大学
人文社会学部
共通テスト「英語」配点内訳…
リーディング240点:リスニング60点
Aさん リーディング216点、リスニング36点 →252点/300点 84.0%
Bさん リーディング180点、リスニング45点 →225点/300点 75.0%
Cさん リーディング144点、リスニング54点 →198点/300点 66.0%
都市環境学部都市政策科学科(理系区分)
共通テスト「英語」配点内訳…
リーディング300点:リスニング50点
Aさん リーディング270点、リスニング30点 →300点/350点 85.7%
Bさん リーディング225点、リスニング37.5点 →262.5点/350点 75.0%
Cさん リーディング180点、リスニング45点 →225点/350点 64.3%
都市環境学部観光科学科
共通テスト「英語」配点内訳…
リーディング150点:リスニング100点
Aさん リーディング135点、リスニング60点 →195点/250点 78.0%
Bさん リーディング112.5点、リスニング75点 →187.5点/250点 75.0%
Cさん リーディング90点、リスニング90点 →180点/250点 72.0%
参照元:2021年度 首都大学東京入学者選抜の実施教科・科目等について(予告)
■東京農工大学
農学部
共通テスト「英語」配点内訳…
リーディング130点:リスニング70点
Aさん リーディング117点、リスニング42点 →159点/200点 79.5%
Bさん リーディング97.5点、リスニング52.5点 →150点/200点 75.0%
Cさん リーディング78点、リスニング63点 →141点/200点 70.5%
参照元:令和3(2021)年度東京農工大学入学者選抜における大学入学共通テスト「外国語」の配点等について(予告)[R1.12.17]
■名古屋工業大学
工学部
共通テスト「英語」配点内訳…
リーディング100点:リスニング100点
Aさん リーディング90点、リスニング60点 →150点/200点 75.0%
Bさん リーディング75点、リスニング75点 →150点/200点 75.0%
Cさん リーディング60点、リスニング90点 →150点/200点 75.0%
参照元:2021 年度名古屋工業大学入学者選抜について(予告:2020 年1月 22 日時点)
■京都府立大学
公共政策学部
共通テスト「英語」配点内訳…
リーディング91点:リスニング9点
Aさん リーディング81.9点、リスニング5.4点 →87.3点/100点 87.3%
Bさん リーディング68.25点、リスニング6.75点 →75点/100点 75.0%
Cさん リーディング54.6点、リスニング8.1点 →62.7点/100点 62.7%
参照元:令和3年度 一般選抜試験の配点等
いかがでしたか?
ここまでいくつかの大学・学部を見てきましたが、これはあくまで共通テスト英語の配点比率に過ぎません。
皆さんご存じの通り、国公立大の一般選抜は1次試験的役割を果たす共通テストの得点と、大学別に実施される2次試験(個別学力検査)の合計得点で合否を判定します。
共通テスト英語の配点だけでなく、自身の受験予定大学の共通テストの各科目の配点と、個別学力検査の配点、そしてそれぞれの比率がどのようになっているかを事前に確認することが大切ですね。