「米は本妻、ロシアは愛人」の三角関係、常に優位を保つ中国?―米外交誌
2009年8月24日、中国紙・環球時報によれば、米外交専門誌フォーリン・ポリシー9、10月号は「不均衡な三角関係」と題した記事で、ロンドンにある欧州改革センターロシア・中国プログラム部長のボボ・ロー氏の著書を引用しながら、中ロ関係を分析した。
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ロー氏の著書「一時しのぎの枢軸:モスクワと北京そして新たな地政学」によれば、中ロ関係は不均衡で互いに偏見に満ちており、求める利益も異なる。現在の関係は「一時しのぎ」で、ズレは徐々に広がりを増すと指摘した。中ロは「戦略的協力関係」を強調したがるが、実は双方は互いに重要なポジションにいるとは言えない。中国にとって欠かせないパートナーは米国で、ロシアは欧州。07年の中ロ間の貿易額は480億ドルだが、ロシア・欧州間は2500億ドル、米中間は4000億ドルに上っている。
ロシアは中国との関係を利用して米国との抑制と均衡を図ろうとしているが、中国はロシアに米国を抑制する力はないと見切っている。一方、ロシアの欧州における影響力と中国との同盟関係は、米国にロシアとの関係を重視させる十分な理由になるとロー氏は分析。その上で、中国は「米国を本妻、古い恋人であるロシアを愛人」にするかのような戦略で上手く立ち回っているとし、3か国の中で常に優位を保っていると指摘した。(翻訳・編集/NN)