現在、外部密閉式フィルターや上部式濾過で飼育されている方々で、オーバーフロー水槽への変更をお考えされている方も多いかと思いますが、ご参考までに検討されるにあたっての注意点を記してみたいと思います。

オーバーフロー水槽は皆さんの憧れでも有り、将来の夢であるとお考えの方も多いと思います。このオーバーフロー水槽も一見、姿や形を含め全てが同じ機能に見えると思いますが、プロの観点から比較しても取扱いメーカーや製作会社によっても、オーバーフロー形状や性能まで違いが生じているのが現状です。

最近では海外で生産した激安セットやオークションでも非常に安価な商品も存在していますので、非常にお買い求め頂きやすい価格帯になってきたと思います。
但し、オーバーフロー水槽の中でも「OF外管の水表面部分に縦型スリットが施されていない商品」や「生物・物理濾過槽のスノコが浸透性の不充分なもの」また「濾過容量が満足されていない濾過槽」など機能的に不充分なシステムが存在しているように感じています。

OF外管の縦スリットが施されていない為に、水槽表面には餌や糞から生じた浮遊物や油膜が生じ、また物理濾過のスノコ形状が不適切である為に、ウールマットが直ぐに目詰まりを起こし、排水がウールマットで浸透しきれずに溢れ流れ落ちているシステムなど、形だけはオーバーフロー水槽に見えても、飼育上不適切と思われるシステム形状を今まで数多く見てきました。
特に「物理濾過(ウールボックス)の形状と浸透性」については、浸透性の悪いスノコ形状であると、ウールマットが直ぐに目詰まりを起こし、OF管から落水された排水に含まれる不純物が確実に濾し取られずに濾滑槽へと流れ込み、濾過槽に蓄積した不純物がやがて腐敗をおこすなど、水槽環境に悪影響を与えてしまいます。
このような状況で飼育を続けていると、水温の上昇するGW前後に水質が一気に悪化し、水槽の崩壊が多く見られるのも、上記の内容が原因であると認識しています。

確立されたシステムで、日頃から的確なメンテナンスを実行できていれば、白点病などそう簡単に発症することもありません。
健全なアクアリウム生活を送って頂く為にも、システム選びは慎重にご判断されると良いかと思いますので、是非ともご参考に頂けたら幸いです。