松山英樹(27)=レクサス=は5バーディー、2ボギーの68で回り、通算10アンダーの16位で終えた。ウェブ・シンプソン(米国)が通算17アンダーで並んだトニー・フィナウ(米国)をプレーオフ1ホール目で破り、2年ぶりのツアー通算6勝目を挙げた。
大きなスタンドが取り囲む名物の16番パー3は、先日急死したNBAのコービー・ブライアントさんを悼み、背番号にちなんでピンが手前から24メートル、左から8メートルの位置に切られた。松山はやや左に曲がりながら落ちるドローボールで攻め、1メートルにピタリ。楽々バーディーを決めて、大観衆から喝采を浴びた。
朝からショットがさえわたり、チャンスの連続。パッティングの調子が上がれば、ビッグスコアも出そうな雰囲気に、本人も「安定してきたかなという感じ」と胸をなで下ろした。過去2回優勝と相性のいい大会だったが、初日開始直前にドライバーが壊れるなど、不運もあった。2日目はプレーがかみ合わず、74と大たたきした。しかし、3日目はパットが決まって65、そして最終日はショットが戻って68と、復調の兆しを見せた。
「1日だけ、ばんと打ってしまう。そこを直さない限り、優勝争いできない」と話したが、2桁アンダーに乗せ、最大12打あったトップとの差を7打に詰めたことには、手応えがありそう。次週は調整にあてる。