大阪編のメイン舞台となるのが、きみちゃんが女中として住み込みで働く荒木荘。さださんが親から受け継いだ戦前からの商家を、下宿として改装したという設定の建物で、なかなか立派なモノ。
1階は、さだ、ちや子、喜美子の女性陣が、2階には圭介と雄太郎の男性陣が住んでいます。大久保さんは通いで女中をしていました。
美術デザイナー 岩瀬夏緒里
大阪の下町の雰囲気を再現
おもて
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モデルは空堀
近辺の雰囲気は、大阪・空堀の下町をイメージしたものです。路地の先に長屋の下をくぐるトンネル階段があるのが特徴です。
ちなみに荒木荘の住所は「大阪市東区谷堀町」。「谷堀」というのは、NHK大阪放送局のある「谷町」と「空堀」を組み合わせたドラマのための架空の住所です。
文化住宅
荒木荘の外観の特徴となるのが、この洋風の屋根と出窓。和風住宅の玄関脇に小さな洋館がついた建物で、文化住宅、あるいは洋館付き和風住宅と呼ばれる様式です。昭和初期の建物としてはハイカラな作りになります。
現代の住居との大きな違いは、お風呂がないこと。これは当時の大阪の暮らしを踏襲したもので、実は荒木荘の人たちは銭湯に通っているんです。
きみちゃんの工夫がいっぱい
玄関
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きみちゃんの工夫がいっぱい!
電話脇にはきみちゃん手づくりのペン立てと、メモ用紙。柱には、手書きの地図。下駄箱には、特製の名札がついています。
サンルーム
荒木荘の洋館部分にあるサンルーム。ロッキングチェアに座わって、住人がホッと一息つく空間です。
白磁の人形
実は過去の朝ドラにも登場したことのある白磁の人形。どの朝ドラかすぐに分かったなら、あなたはなかなかの朝ドラ通! ヒントは2011年放送。