「第70回東京新聞杯」(G3・9日・東京・芝1600メートル)に出走予定のスウィングビートは、今回が芝レース初参戦。全4勝はいずれも東京ダート1600メートル戦で、ターンが1回しかない設定は文句なしの条件とあって参戦を決めた。2日の根岸Sではダート初参戦のモズアスコットがV。再びファンも驚く激走が見られるか。
2週連続の新境地開拓Vとなるか注目だ。デビューからダート路線を歩んできたスウィングビートを、この東京新聞杯で初めて芝のレースに投入する加藤征師は「先週は初ダートでも勝っているからね」と笑顔を見せる。2日の根岸Sでは、ダート初参戦のモズアスコットが優勝。ファンを大いに沸かせたミラクルVの再現を狙っている。
父はダート実績抜群のタピット。師は「本当は2歳から芝を使いたかったんだけどね。芝向きの軽いフットワークをするし、角居厩舎のタピット産駒も芝の重賞を勝っているからね」と、2017年のローズSを勝ったラビットランを引き合いに出して、ダート一辺倒ではないと説明する。
全4勝はいずれも東京ダートで、今回と同じワンターンとなる1600メートル戦とあり「ダートで堅実に走ってきたけど、ここにきて適鞍がないので、このタイミングで芝を使おうかと。ワンターンの左回りはダートでも好走実績がある条件だから使ってみようかと」と、条件抜群との算段だ。
1週前追い切りは美浦Wの3頭併せで、左右からプレッシャーをかけられても力強い走りを披露した。ハードトレから数日たった現状について「前走はまだ皮下が厚くてね。皮一枚分、脂がのっていたのが余分だった。今回は中3週とあってすっきりしている」と、予定通り調整は進んでいる。これだけの根拠があれば、ミラクルVがあっても不思議はない。