横浜FCの元日本代表MF、中村俊輔(41)が宮崎・日南キャンプ7日目の3日、昨季までのボランチではなく、本職のトップ下のポジションで戦術メニューを消化した。セットプレーの練習ではキッカーを務め、正確無比の左足FK、CKを披露。足元へのこだわりは強く、お手製の“薄底”スパイクでプロ24年目のシーズンに臨む考えだ。
「自分が持っているものを身勝手に出すんじゃなくて、戦術に合うようにちょっとリメークして、少しずつ引き出しを増やしている」今季に懸ける思いは、その足元に凝縮されている。今キャンプには12足のスパイクを持ち込み、固定式スパイクのスタッドは1センチ弱と驚くほど低い。慢性的な痛みを抱える両足首への負担を軽減するのが狙いで「ホームセンターで工具を買ってきて、自分でグイーンって(笑い)。自分で削るよ」。俊輔自ら電動工具を握り、樹脂製のスタッドを低く削ったシロモノ。まさに、お手製の低反発“薄底スパイク”に仕上げているというわけだ。52歳のFW三浦とともに、俊輔はまだまだ老け込むつもりは毛頭ない。