著名なセキュリティーリサーチャーのpiyokango氏が注目のシステムトラブルをピックアップ。今週の注目ネタは…。

 2020年1月下旬のトラブルを3件取り上げる。取り上げるのは、米マイクロソフト(Microsoft)の顧客情報流出と、自治会連合会のWebサイトへの不正アクセス、千葉大学のスパムメール配信被害である。

インターネットの検索サービスに登録されて発覚(1月22日)

 マイクロソフトは、顧客情報を誰でも閲覧できる状態にしていたとして謝罪した。顧客情報を収めた自社内用のデータベースが、パスワードなどの認証を経なくても接続可能だったという。

顧客情報を公開状態にしたことに対する謝罪
(出所:米マイクロソフト)

 マイクロソフトは、ネットワークセキュリティーの設定を2019年12月5日に誤って変更したことでこの問題が生じたとしている。その後、インターネット上の公開ポートなどを検索できるサービス(BinaryEdge)に同社のデータベースが登録された。これにセキュリティー専門家のボブ・ディアチェンコ(Bob Diachenko)氏が気づいて、同社に連絡した。連絡を受けて12月31日までに対処したとする。

 ディアチェンコ氏が公開したリポートによれば、対象のデータベースは全文検索ソフト「Elasticsearch」で利用していた。データベースには顧客のメールアドレスやサポートログなど2億5000万件の情報が含まれていたという。一方マイクロソフトは、流出した情報が悪用された事実は確認されておらず、またほとんどが個人を特定できる情報でなかったと説明している。

 Elasticsearchの設定ミスによる誤った情報公開は世界中で相次いでいる。2019年11月にも、12億件もの個人情報が閲覧できる状態になったElasticsearchのデータベースが見つかっている。

 マイクロソフトは謝罪の中で、この設定ミスを「残念ながら業界でよくあるミス」と説明している。今回のトラブルから得た教訓として、定期的な検査が重要だとした。具体的な対策として、誤設定を検出する方法を見直す、検出したときの通知を強化するなどを挙げている。

https://msrc-blog.microsoft.com/2020/01/22/access-misconfiguration-for-customer-support-database/

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