2016年1月、ニュージーランドで人生初のワーキングホリデー(ワーホリ)生活がスタートしました。
そんなワーホリ生活が始まる前に悩んだことの一つが、「お金をどのように持っていくか」です。
海外でお金を使うためには現地通貨に両替しなければなりませんが、問題なのが手数料です。
特に海外で長期生活するとなると数十万、数百万円単位のまとまったお金が必要になります。
お金を持っていく、送金するなら少しでも手数料を安く済ませたいですよね。
たった1円の手数料の違いで数万円もお得になるくらい、手数料の違いは大きいですから。
そこで、今回はワーホリや留学をする方が、よりお得に海外送金、両替できる方法をご紹介します。
本記事では、ぼくの経験をもとに主にニュージーランドへのお金の持って行き方をご紹介しますが、オーストラリアやカナダへ持っていく方法にも対応しています。
ワーホリ前にお金を送金しようと考えている方、留学中のお子さんに生活費の送金をお考えの親御さんは、ぜひ参考にしてみてください。
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海外へお金を持って行く6つの方法
1.現金を持っていきNZで両替する
一番手軽でラクな方法といえば、日本円をそのまま持っていき現地で両替することでしょうか。
手元に現金があるという安心感が大きなメリットかもしれません。
ただし、現金を持っていく方法は手数料がバカ高い、盗難のリスクがあるなどほぼメリットがありません。
為替手数料も銀行への送金なら1ドル当たり2円前後ですが、現金両替だと1ドル当たり4〜5円と破格の手数料を取られます。
数十万円単位のお金を持っていくなら、海外送金の方が断然お得です。
それに、多額の現金は盗難のリスクもあります。ニュージーランドでは10,000NZD相当以上の持ち込みは申告が必要なので、多額の現金は持ち込むべきではないでしょう。
現金を持っていくとするなら、予備用として5万円くらいにしておきましょう。
日本国内でもニュージーランドドルに両替できますが、1ドル当たり7〜8円と手数料が跳ね上がるのでおすすめはしません。
日本にはニュージーランドドルの流通量が少ないので、どうしても手数料が高ついてしまいます。
オーストラリアドル、カナダドルも同様なので、現金両替するなら現地がおすすめです。
【メリット】
- リアルタイムで確実に両替できる
- いざという時に手元に現金があるので安心
【デメリット】
- 為替手数料が高額
- 盗難のリスクがある
- 10,000NZD相当以上の持ち込みは申告が必要
2.日本から現地の銀行に直接送金する
まとまったお金を送金するなら銀行間の送金がベターです。
銀行にもよりますが、1回ごとに下記手数料が取られます。
- 海外送金手数料:3,000〜5,000円
- 為替手数料:1NZDにつき2円
- 相手銀行側の着金手数料:20NZD
海外送金手数料は銀行にもよりますが3,000〜5,000円が相場、着金手数料は相手銀行側がお金を受け取る際にかかる手数料です。
三菱UFJ銀行のネットバンキングから送金する場合、1NZD当たりの為替手数料が2円だとすると100万円の送金にかかる手数料はおおよそ30,000円です。
1回当たりの送金手数料が高いのがデメリットですが、百万円単位のまとまったお金の送金ならかえってお得になります。
ただ、この方法を使うためにはまず現地の銀行口座を開設する必要があります。
現地に到着してから口座の開設をするまでの間は他の方法で現金を入手する必要があります。
また、口座開設後の送金に関してはネットバンキング上から行うか、日本にいる親御さんにお願いしましょう。
▼ニュージーランドの銀行口座の開設方法は下記記事を参考にしてみてください。
【メリット】
- 100万円単位のまとまった送金ならお得
- 安全に送金できる
【デメリット】
- 現地の銀行口座を開設しないと送金できない
- 銀行側の手数料が高い
3.NZdaisuki(ニュージーランド限定)の円送金サービスを利用する
海外送金は現地の銀行口座が開設するまではできないので、基本的に日本にいる間は送金できません。
もし、日本にいる間に送金してしまいたいのであれば、送金したお金を一時預かってくれるサービスが便利です。
ニュージーランドへ行く方は、NZの総合サイト「NZdaisuki」の円送金サービスがおすすめです。
日本の口座からいったんNZdaisukiの口座に振込み、現地に到着してから最大11日間預かってくれます。
現地で銀行口座を開設したタイミングで両替依頼すれば、そのままNZドルを振り込んでくれる便利なサービス。
為替手数料は1NZDあたり4円前後と高いですが、面倒な手続きは全て代行してくれるので、ラクに確実に送金したい方にはおすすめの方法です。
【メリット】
- 現地の口座を開設するまでお金を預かってくれる
- 面倒な手続きは全て代行してくれる
【デメリット】
- 為替手数料が銀行間送金より高い
4.KVBの円送金サービスを利用する
海外へお金を送金する方法の中でももっともお得に送金できる方法が「KVB」の円送金サービスです。
為替レートの良さが最大のメリットで、為替手数料も1NZDあたり0.7〜0.8円前後と安いです。
100万円を送金する場合、為替手数料1円の違いで約13,000円分の差が生まれます。
銀行間の送金よりも1.2〜1.3円ほどレートが良いので、100万円の送金で15,000円得することになります。
また、KVBのもう一つのメリットは円建てで送金すれば、好きなタイミングで両替できることです。
為替レートの良い時期を狙って両替できるので、場合によっては数万円〜10万円分近くも得する可能性があります。
ただし、KVBを利用するためには本人確認書類の送付など手続きが面倒なのがデメリット。
また、2018年度よりニュージーランドでの日本語サービスが終了してしまったため、日本語での手続きができないのも不便かもしれません。
最低利用金額も10,000NZD相当(約80万円)からなので、80万円未満の送金では利用できなくなりました。
カナダ、オーストラリアでは日本語サービスが利用できます。
【メリット】
- 円建て送金できる
- 送金方法の中では最も為替手数料が安い
- お金を長期間預かってくれ、好きなタイミングで両替できる
【デメリット】
- KVBへの申し込み方法が複雑
- ニュージーランドは日本語サービスがない(英語、中国語のみ)
- 最低利用金額が10,000NZD相当以上から
5.海外プリペイドカードにチャージして持っていく
現地の銀行口座を開設するまでの生活資金を持っていくおすすめの方法がプリペイドカードです。
プリペイドカードは専用口座に現地通貨をチャージすることで、現地のATMから現金を引き出したりVISAまたはMasterCard対応の店舗でクレジットカードのように使うことができるカードです。
現金を持ち歩かなくても良いのと、為替手数料も現金持ち込みより圧倒的に安いのでおすすめです。
また、海外プリペイドカードは口座を開設しなくても作ることができ、審査も年齢制限もありません(一部のカードで年齢制限あり)。
さらに、プリペイドカードのすごいところは専用口座に日本円を入金しておけば、ネット上でいつでも好きなタイミングで両替することができる点。
レートの変動が激しい時期は1NZDが82円から73円と10円近く円高になった時もありました。
プリペイドカードならその円高のタイミングを狙って両替できるので、使い方次第ではかなりお得に両替できます。
プリペイドカードはいくつかありますが、唯一ニュージーランドドル、カナダドルに対応しているのがキャッシュパスポートです。
プリペイドカードの中では最も多い9通貨に対応しており、万一のカード紛失時用のスペアカードも付いているので安心です。
さらに、家族からの送金手段としても使えるので、短期留学中のお子さんへの資金援助方法としても活用できます。
ただ、入金の度に1%のチャージ手数料が取られるのが大きなデメリットです。
プリペイドカードの中で最も手数料が安いのはマネパカードでしょう。
米ドル、オーストラリアドルを含む5通貨に対応しており、レートも最安値なので両替方法の中ではトップクラスでお得です。
オーストラリアへ行くならマネパカード、ニュージーランドやカナダへ行くならキャッシュパスポートを持っておくと良いでしょう。
▼各プリペイドカードの特徴については下記記事でご紹介しています。
→留学・ワーホリ生活をより快適に!おすすめ海外プリペイドカード3選
プリペイドカードにチャージする金額の目安としては、10〜20万円くらいが良いでしょう。
ネットバンキングがあれば後から自分で追加チャージすることもできます。
一つ注意点として、もしカードの盗難・紛失に気付いたらすぐに利用停止してください。
プリペイドカードは不正利用による損害は保証対象外なので、使われてからでは遅いです。
その点だけ注意しておけば大丈夫です。
【メリット】
- 銀行口座がなくても作れる
- 多額の現金を持ち歩かなくてもよい
- 手数料も現金両替に比べてかなり安い
- 入金した日本円を好きなタイミングで両替できる
- チャージした分しか使えないので使い過ぎの防止にもなる
【デメリット】
- 100万円単位の送金には向かない
- カードによってはチャージ手数料が取られる(キャッシュパスポート)
- 不正利用による損害は保証対象外
6.クレジットカードを利用する
ワーホリや留学で海外に行くなら、絶対に持っていくことをおすすめするクレジットカード。
ぼくは海外へ行く時、必ずクレジットカードを持って行きますが、理由は大きく3つあります。
- 為替レートが現金より安い
- 最初の90日間は海外旅行傷害保険が使える
- ツアーや宿泊施設の予約がスムーズ
まず、クレジットカードの大きなメリットとして為替レートの安さにあります。
日本の銀行から国際キャッシュカードで現地のATMで外貨を引き出すよりも、クレジットカードを利用して日本の銀行口座から後払いした方がレートが安くつきます。
ですので、日本の銀行にお金を入れておき、クレジットカード払いにした方が良いんですね。
キャッシングで現地ATMから外貨を引き出すことも可能で、こちらも現金両替より手数料が安いです。
続いては、入国してから3ヶ月間はクレジットカードの海外保険が使えること。
ぼくはワーホリの保険料を安くするために、ユニケア保険というニュージーランドの格安保険に入りました。
補償内容が日本の保険とほぼ同じですが、保険料のクレームは英語のみ、医者にかかったら料金は実費で建替える必要があるなど、デメリットもあります。
ぼくが愛用しているエポスカードは医者にかかってもカードを見せるだけで無料で診察してくれる(キャッシュレス診察)ので、手元にまとまったお金がなくても安心です。
ワーホリへ行く場合、最初の3ヶ月はユニケア保険をカバー用としてクレジットカードの保険が使えます。
現地への短期留学、もしくはフィリピン留学なら、クレジットカードの保険だけで乗り切れるので、持っておくと約に立ちます。
▼エポスカードの詳しい補償内容は下記記事をご覧ください。
→海外旅行やワーホリでも使える!海外旅行保険が無料で付いてくるエポスカードの特徴まとめ
そして、クレジットカードがあればツアーや宿泊施設の予約・決済がオンライン上でできるので旅行者にとっては便利でしょう。
逆にクレジットカードがないとわざわざ電話するか直接訪問しなければなりません。
英語力に自信があれば別ですが、電話が大キライなぼくは海外ではオンライン予約に頼るほかありません(笑)
▼この他、おすすめのクレジットカードは下記記事をご覧ください。
ただし、クレジットカードにもデメリットがいくつかあります。
クレジットカードは使ったタイミングの為替レートがそのまま反映されるため、為替レートの浮き沈みに影響を受けてしまいます。
銀行間送金や海外プリペイドカードのように、為替レートの良いタイミングでまとめて送金しておいた方がお得な場合があるので、クレジットカードにばかり頼り過ぎるのは良くないかもしれません。
また、クレジットカードで恐いのがスキミング被害です。
今のクレジットカードはICチップ付きなので偽装することは難しいですが、不正利用されない補償はありません。
カードを盗まれたらすぐに気付けますが、スキミングだと気付かないうちに使われていることもあります。
今、ほとんどのクレジットカードにはリアルタイムの利用をお知らせしてくれる「メール通知サービス」が付いているので、不正利用をいち早く察知するためにも積極的に活用しましょう。
【メリット】
- 為替レートが現地より安い
- 最初の90日間は海外旅行保険が使える
- ツアーやホテルの予約・決済がオンライン上でできる
- 不正利用があっても期間内であれば補償される
【デメリット】
- カード作成に審査が必要
- 使った時の為替レートに左右される
- 支払いが翌月なのでついつい使いすぎてしまう
- スキミングのリスクがある
オススメのお金の持って行き方
以上、海外へお金を持っていく方法をご紹介しましたが、実際にどの方法でいくら持って行けば良いのか悩むかもしれません。
そこで、ぼくの経験も踏まえてお金を持って行くおすすめの組み合わせをご紹介します。
ぼくがニュージーランドにお金を持って行った方法
まずはぼくがどのようにお金を持って行ったのかをご紹介します。
ぼくが利用した方法は4通りで、それぞれ持って行った・送金した金額は以下の通りです。
- KVBの円送金:130万円
- キャッシュパスポート:15万円
- 現金両替:5万円
- クレジットカード:50万円(日本の銀行に入金)
まとまったお金を送金するならKVBが一番お得なので、生活費のほとんどはKVB経由でニュージーランド銀行に送金しました。
キャッシュパスポートは普段使いというよりも、いざという時の予備金として持っていきました。
結局、クレジットカード利用ばかりでキャッシュパスポートは一度しか利用していませんが、持っているだけで安心感は違います。
現金両替は一番手数料が高いですが、やはり無いよりはあった方が良いです。
ワーホリや留学など長期滞在の場合は、5万円前後は両替しておくと安心です。
ワーホリ・留学の方へおすすめのお金の持って行き方
海外へお金を持っていくといっても、金額や滞在期間によっておすすめの方法は異なります。
以下、長期滞在の場合と短期滞在の場合で分けて考えていきます。
3ヶ月以上の長期滞在の方
ワーホリや3ヶ月以上の留学をする方は、現地で銀行口座を開設してまとめて送金した方がお得です。
ワーホリの方は銀行口座がないと働けないので、必須になりますが。
海外銀行への送金方法は銀行間の直接送金、NZdaisukiやKVBなどの円送金サービスを使った方法があります。
一番おすすめなのはKVBの円送金ですが、2018年度からニュージーランドの日本語サービスが終了してしまったため、手続きがより難しくなりました。
そのため、100万円単位のまとまったお金を送金するなら銀行間の直接送金がおすすめです。
日本側の銀行によって送金手数料が大きくことなるため、どの銀行を選ぶかも手数料を抑えるポイントです。
送金手数料や為替手数料を全て込みで、総合的におすすめの銀行は「新生銀行」。
新生銀行の口座を持っていない方は出国前に作っておき、海外送金する分をこちら側に移しておくと良いですよ。
また、予備金として現金を数万円、海外プリペイドカードに5〜10万円、クレジットカード用のお金を20〜30万円ほどそれぞれ持参・入金しておくことをおすすめします。
3ヶ月未満の短期留学・旅行者の方
3ヶ月未満の短期留学、または旅行者の場合は基本的に銀行口座を作る必要はありません。
20〜30万円の少額の送金なら、銀行間送金よりもクレジットカードや海外プリペイドカードの方が安つきます。
クレジットカードや海外プリペイドカードをメインに、現金を5万円持っていく程度で十分です。
ただし、カードを失くしてしまったらアウトなので、カードは複数枚持っていく、それぞれ別々の場所に保管する、などの対策はしておきましょう。
まとめ
以上、お金を持っていく方法をご紹介しました。
長くなってしまいましたが、ざっくりと結論をいうと、ワーホリなどの長期滞在者は銀行間送金がお得、短期留学や旅行者の方はクレジットカードかプリペイドカード利用がお得です。
カードを持っていく際は、VISAかMasterCardがあれば安心です。ニュージーランドでもVISAかMasterCardがほとんどでした。
心配なら、他の国際ブランドも組み合わせて2枚以上持っていくと安心でしょう。
それでは。
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