今の時代、転職を考えた時、知っておいて欲しいことはブラック企業の見分け方です。
ブラック企業に入ってしまうと、短期間で辞めて転職難民になるか、辛い思いを我慢しながら仕事を続けるかのどちらかになります。
ブラック企業は普通に求人を公開して採用活動を行っているため、見分け方がわからないとブラック企業に転職する確率が高くなります。
キャリアコンサルタントとして助言をすると、一人で転職活動するとブラック企業が見分けられないので止めましょう。
ブラック企業の求人は魅力的なことが書いてあり、それが口実とは知らずに転職したいと思ってしまうのです。
今回はキャリアコンサルタントが、ブラック企業の見分け方について、その手口やどういった方法で採用するかについて説明します。
ブラック企業は求職者をつなぎ程度にしか考えていません
まず覚えておいて欲しいのですが、ブラック企業は採用を労働力の確保としか考えていません。
ですから、採用後に労働者が長期的に就業しなくても全く気にしないのです。
その場つなぎの労働量さえ担保できれば、それでブラック企業側は採用成功と言えるのです。
初日から夜中まで仕事があり、しかも、仕事は次から次へと入ってきて、そのうち自宅に帰ることもできないぐらいの残業になり、会社に寝泊まりするような生活さえ普通にさせます。
このような生活を長期的に続けることは難しいでしょう。
そうなると、その求職者が考える選択は、退職&転職です。
それも、転職から数カ月程度で。
転職は人生をかけた一大イベントになるので、間違ってもブラック企業に入らないようにして下さい。
優良企業で働きたいなら登録すべき転職サイト
転職ではブラック企業に応募して失敗する人が多いことを覚えておいて下さい。
知らずに転職して、「こんな話、聞いてなかった…」となるケースもあります。
転職で失敗をしないためにも、転職サイトに登録して転職活動を行いましょう。
今すぐ転職する意思がなくても、転職サイトに登録しておくこと求人のチェックや相談など良い情報を見つけられる可能性が上がるからです。
転職活動はタイミングも大事で、すぐ転職する気はなかったけど、良い求人がたまたま見つかって転職したケースも多いからです。
良い求人を逃さないように転職サイトに登録して随時チェックしておくと、転職を成功させることができます。
また紹介した転職サイトにはアドバイザーがいて、相談すれば企業の情報(その企業がブラックかなど)を教えてくれます。
求職者には見えない情報もしっかりと教えてくれるので、転職成功のために活用してください。
ブラック企業を見分けるには洗脳の手口を知ることが大事です
本題に入りますが、ブラック企業は非常にうまい採用活動を行います。
まず、ブラック企業は表向きに口説くという採用活動は行わないことが多いです。
これは、ブラック企業のほとんどが営業体質で経営していることと関係しています。
ブラック企業は営業トークが上手い
営業体質の企業は、営業力を武器に規模拡大、業績拡大をそれまで実現してきていますので、「営業トーク」が非常に上手です。
営業トークと聞いて、「いやいや、自分はそんな営業トークに屈するようなタイプではない」と思っている求職者は、要注意です。
このようなタイプの求職者こそ、ブラック企業の営業トークに引っ掛かり、転職後に不幸な結末を迎える可能性が高いのです。
その理由は、ブラック企業は選考の場が洗脳の場になるからです。
この洗脳方法の見分け方を知ることが、ブラック企業を回避することに繋がります。
面接は洗脳の場だと思ってください
書類選考では、洗脳できませんが、面接の段階では、確実に洗脳に入ります。
面接の場は、基本的には、企業の面接官と求職者が1対1でコミュニケーションを取る空間になりますし、面接会場は、企業内で行うことがほとんどです。
そのため、ブラック企業からすると、自分の土俵で、しかも、自分が主導権を持つことができる面接の場を最高の舞台と考えています。
面接の出だしの段階では、普通に面接をしますが、中盤から後半にかけては、洗脳がスタートします。
ブラック企業の見分け方を紹介!この3つに注意しておくこと
では、ブラック企業にはどのような面接の特徴があるかを具体的にお教えします。
特に知っておいて欲しい3つのことを説明するので参考にして下さい。
ブラック企業の見分け方①面接でのダメ出しと褒め方で見分けられる
ダメ出しとは、求職者ではなくても、自分が否定されていることを意味しますので、気持ちの良いものではないでしょう。
求職者にとっても当然のことで、面接が目的で企業に訪問しているなかで、その面接の場で、自分が面接官にダメ出しをされるとは思ってもいないはずです。
不快に感じたり、イラっとするような人もいるでしょう。
しかし、ブラック企業の洗脳は、まずはダメ出しで一旦、求職者の気持ちを落とします。
ダメ出し後に、求職者に対して、自社のビジネスに賭ける熱い思いを伝えて、かつ、最初はダメ出しした求職者に対して、今度は、長所となる部分をダメ出しの2倍、3倍以上の数を言います。
その熱い話や長所となる話の最中では、面白い話や楽しい話も交えつつですので、求職者からすると、いつしか、面接ではなく、雑談やコンサルティングを受けている感覚になるでしょう。
最初はダメ出しで不快に思っていた求職者も、熱い話、自分を必要以上に褒めてもらっている空間に気持ちが高揚し、ダメ出しのことは小さなことになり、ブラック企業でも「この会社で働きたい」と思うようになります。
ブラック企業の見分け方で重要なことは、この雨と鞭の会話術に気づけるかになります。
ブラック企業の見分け方②採用のトリックに気づくことが大事
ブラック企業の見分け方で大事なことに、採用のトリックに気づけるかがあります。
ブラック企業の洗脳の基本となることは、求職者が前向きになっているうちに内定を出すということです。
通常、企業の選考は1回ということはないのです。
平均的に2回から3回の面接回数があります。
最近のブラック企業の面接回数も2回から3回に求人上はなっているのですが、これはあくまでトリックです。
ここ数年で、ブラック企業の選考特徴として、書類選考がない、面接回数が1回など選考がかなり簡単という評判が求職者のなかにも広がっています。
そのため、ブラック企業は、この評判とは違うやり方で採用しようということで、求人には、2回から3回の面接回数と記載しているのですが、実態はと言うと、1回だけです。
面接の場において、自分がひたすら褒められ、ブラック企業のビジネスモデルに関して熱い思いを伝えられ、更には・・・その場で内定が出たらどうでしょう。
しかも、ブラック企業の面接官は、面接内で求職者にこのような言い方をします。
「当社の求人を見た通り、通常は面接が2回から3回で、今回の面接の後は残り1回から2回の面接の予定でしたが、〇〇さんは、非常に優秀で当社としても是非、入社して欲しいので、特別に今回の面接で内定にしたいと思います。」
このセリフに特別感はありせんか?
本来ならば2回から3回の面接が、自分が優秀であるために短縮され1回の面接で内定です。
こうした採用のトリックもブラック企業の特徴なので注意しましょう。
キャリアコンサルタントが教えるブラック企業を回避する転職方法
ブラック企業の洗脳を回避し、ブラック企業への転職をしないためには、どのような転職活動方法を取れば良いでしょう。
キャリアコンサルタントとして提案したいことが、転職サイトと転職エージェントの活用です。
今は転職サイトを利用すれば、転職エージェントも使えるサービスが増えています。
その理由は、もちろん求人紹介数が豊富ということもあるのですが、求職者にとって天敵とも言えるブラック企業の見分け方を教えてくれるからです。
正確に言えば、豊富な情報網でブラック企業を知っているので、ブラック企業を紹介しません。
ですので安心して転職活動ができます。
ハローワークはどうなのか
ハローワークなどの転職活動は、どちらも求職者が自分ひとりで求人を検索し、応募し選考を受けなければなりません。
求人検索から内定・転職まで一切のことを自分一人で、しかも、企業と1対1の環境で行う必要があります。
求職者からすると転職活動は、情報不足が否めず、また、他の求職者がどのような転職活動をしているのか、してきたのかを知ることは難しいです。
完全に個人行動、かつ、情報不足です。
この環境で転職活動をした場合、求人検索した結果、自分が興味を持った求人元の企業がどのような企業か、または、ブラック企業かどうかの見極めはだれがするのでしょう。
求職者自身になります。
情報が少ないため、その求人企業の情報や、求人の見方すら曖昧ななかで見極めなければなりません。
その上、ブラック企業は選考中に洗脳をしてきますので、ブラック企業だと認識することは求職者は不可能に近いです。
担当のキャリアアドバイザーがブラック企業の情報を提供してくれる
転職サイトや転職エージェントを利用すると、求職者には必ずキャリアアドバイザーという専任の担当者がつきます。
キャリアアドバイザーは転職支援のプロであり、どの企業がブラック企業かどうかも過去の情報も含めて知っています。
実は最近のエージェントは、ブラック企業の求人を受け付けないスクリーニング機能を充実させています。
担当のキャリアアドバイザーは、その求人の企業がどのような企業で、ブラック企業かどうかの判断やアドバイスもしてくれます。
相談をすることで、ブラック企業の洗脳を受けることも防げますし、ブラック企業への転職も回避することができるのです。
今回紹介したブラック企業の見分け方を頭に入れつつ、転職活動を成功させて頂ければと思います。