「新型コロナ」は「バブル大崩壊」の「序曲」なのか

NYダウ603ドル下落でも漂う「危うい安心感」

1月31日のダウは今年最大の下げ幅。だが市場には「漠然とした安心感」が漂っている(写真:ロイター/アフロ)

年初は突如アメリカとイランの緊張が高まり、一部では「第3次世界大戦」などという過激な言葉が飛びかった。それが落ち着いたかと思たったら、今度は新型コロナウイルスだ。

新型コロナ拡大前に報道されていた「重大な警告」

実は昨年10月、ジョンズ・ホプキンス大学のエリック・トナー博士は、 ブラジルの養豚場でのコロナウイルス検出を受け、衝撃的なシミュレーションを出していた。もしコロナウイルスの人間への感染が始まれば、アウトブレイク(一定期間に想定を超えた件数が発生すること)から18カ月で、死者はなんと6500万人に達する可能性があるとの内容だった。

医学の世界では同大学はアメリカの名門中の名門だ。先日CNBCに登場した博士は、WHO(世界保健機関)がすぐに緊急事態宣言しなかったことを糾弾したうえで、「膨大な死者の予想は、パンデミックの結果、経済を含めた2次災害を含めてのこと」と説明した。

確かに、中国は包帯などの簡易医療グッズでは世界全体の40%のサプライヤーである。もし中国経済が滞り、途上国への医療用品が欠乏すると、大きな2次災害は十分考えられる。ただ個人的には、武漢でのコロナウイルス発生前の博士の意図は、予め少し強烈な数値で脅すことで、「本番」への備えを後押しする意図があったとみている。こうしたことはマーケットではよくある話で、暴落の警告を出せば、実際は大きくは崩れない。

そしてCNBCが報道した結果、1月30日になってWHOは緊急事態を宣言。その後のアメリカの対応を見ると、主要メディアは具体的な博士の数値には触れず、トランプ政権もあえて大騒ぎせず静かに先手を模索している印象だ。

では日本はどうか。判断は任せるとして、ちょうどこちらでは、CNBCが逃亡した元日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告の特集を組んだ。その中で同被告は、「もしこういうことをするなら、『Think fast Plan fast Act fast』」といった。

今のゴーン被告については、擁護するつもりはない。ただ彼が存亡の危機にあった日産を救った事実は変わらない。

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  • b789ef26a922
    2/3日の日経を見る限りではまだしぶとさを残していますが今夜のダウがどう反応するかですね…
    マーケットの総お花畑化が徐々に進んでいるように思えます。
    サブタイトルにあるようにリスクヘッジをできる人は少なく、暴落によって退場していく人のなんと多いことか。
    記事が長いのであちこちとっちらかってる印象はありますが、ちゃんと読み込めばなかなか面白い記事だったと思います。
    で、なぜスペイン風邪かというとスペイン内戦に世界中から若者が義勇軍として駆けつけ感染してキャリアーとして母国に帰って流行らせたのでスペイン風邪と呼ばれました。
    ググれば出てくるんじゃないでしょうか?
    その程度の裏とりはやっておいて欲しいです。
    up8
    down0
    2020/2/3 21:18
  • 芦田3b27784690de
    誰もが恐竜博士。見たこともないことを知ったかぶる。

    歴史は繰り返されるように
    コロナウイルスは人類史上初のようなパニックであるが、
    スペイン風邪やサーズを筆頭に類似した出来事が記憶されている。

    マーケットでは代表的な指数が下がるのは周知であるが、
    マスク関連や防護服株は軒並み上昇した。
    戦争等の有事も同様だ。

    バブルの最中には誰もバブルだと気づかない。
    弾けた後にバブルだと大衆も私も気づくのだ。

    だから感情抜きで指数や世界情勢を俯瞰しなければならないと
    記事からもキーワードを抽出することができる。
    up3
    down0
    2020/2/3 22:12
  • とん6cee0c5ccb42
    記事が長い・・・。
    up11
    down18
    2020/2/3 09:13
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