東日本大震災が
ふなっしーを生んだ

──テレビ出演を減らした今、主にどんな活動をしているのですか。

 今はイベントを中心に活動しているなっしー。ふなっしーLANDというお店をやっているので、そこで、お客様相手にイベントを開催したり。イベントは来てくれた人と触れ合ったりトークが中心なので、過激なことはしないなっしー。

 あと、公式サイト「274h.」という動画配信サイトもやっており、そこでイベントを行ったりもしていますなっしー。

──先ほど、もともとタレントになる意思はなかったとおっしゃいましたが、活動の方向性は?

 ふなっしーはあくまでご当地キャラクターなっしー。船橋と千葉をPRして、日本を元気にするというのは当初から今に至るまで変わっていないなっしー。

──マスメディアを介してではなく、イベントなどで直接、ファンと触れ合う活動を増やしていくということですね。

 そのほうが皆さんに喜んでもらえると思うなっしー。ただ、地方に住んでいる人など、ふなっしーになかなか会えない人もいらっしゃるので、テレビのオファーもたまにはお受けしているなっしー。

──そもそもふなっしーが生まれたきっかけは何だったのですか。

 2011年の東日本大震災がなければ、ふなっしーが(梨の妖精としてこの世界に)舞い降りてくることはなかったと思いますなっしなー。

 震災後、買い控えなど、いろいろな出来事があり、不景気になりました。当時、ウェブサイトのビジネススクールに通っていて、「船橋を活性化させるようなサイトを作りなさい」という課題を受けたなっしー。それで、ふなっしーが舞い降りて、船橋をPRすることを考えたなっしー。2011年11月にツイッターを始めたところ、すごく反響があり、それから三次元の世界(現実の世界)に舞い降りたなっしー。

 この話、読者に伝わるかな…。わかりやすく言うと、ふなっしーの「ガワ」を作って活動をし始めたということなっしなー。

──現実の世界で活動を始めてから、ものすごい人気だということに気付いたのはいつごろですか。