人気店「ソルビン」突然閉店 売上悪化や他事業で赤字 福岡では行列の日も… 2日前通知で従業員も衝撃
SNS映えすると若い女性たちに人気だった韓国発のかき氷店「ソルビン」が、
突如全国の店舗の閉店を発表しました。
「急ではございますが、ソルビン天神店は1月31日をもって店舗を閉鎖するにあたりー」
突然、会社から従業員のスマートフォンに送られてきたメッセージ。
それは、自分が働く店が2日後に閉店するという衝撃的な内容でした。
【博多店の従業員】
「本当に驚きしかなくて、これからどうなるんだろうっていう不安もありましたね」
「もう少し前もって言っていただけなかったのかが、一番の疑問でした」
2016年に日本に初上陸した、韓国のかき氷店「ソルビン」。
ふわふわとした柔らかい口当たりが特徴で、若い女性を中心に人気を集めていました。
全国に6店舗あるうち、福岡では天神と博多で2店舗が営業。
当初は1時間待ちの行列ができるほど話題になり、一日に約80万円を売り上げる日もあったといいます。
【利用したことがある人】
「美味しかったのでショックですね」
「あ、そうなんですか!?(閉店を)知らなかった」
「まだ食べたいのがあったから寂しいですね」
3日正午すぎ、JR博多駅の地下にある店舗を訪ねてみると。
取引先の業者が出入りし、解雇されたはずの従業員が片付けを行っています。
【記者】
「キッチンの冷蔵庫ですが、このように牛乳が大量に残ったままです」
きな粉やシロップなど、かき氷のメニューに使われるはずだった食材が店の中に残ったままに。
解雇された従業員たちは、発注済みの食材のキャンセルにも追われていました。
【博多店の従業員】
「従業員の生活がかかっているので、払うといったものは払って頂きたいですね」
「謝罪の言葉もなかったので、謝罪の言葉を言ってもらいたい」
天神と博多の両店舗では社員とアルバイトあわせて約40人が働いていましたが、会社側は1月後半分の給料と解雇手当について、会社が破産して支払えないと説明したということです。
【天神店の従業員】
「(会社を)売ることになったので、給料元が変わりますとだけ聞いた」
【博多店の従業員】
「博多店が無くなると聞いて、博多店の人でソルビンに働きたい人は天神店で異動できると聞いていたので、そこに関しては安心はあった」
ソルビンを日本で運営する会社の社長は閉店の理由について、ソルビン以外の事業で慢性的な赤字に陥ったことや、ソルビン自体も競合商品の台頭などにより売り上げが悪化したと説明しています。
会社側は3日になって一転、給料未払い分を支払う意向を示していて、近く福岡の従業員に対する説明の場を持つとしています。