本日から、次のご依頼品の製作に着手しました。
今回の水槽は、コトブキ レグラスR-900Lをオーバーフロー加工します。
オールガラス水槽で前面コーナー部分が曲面仕様のとても綺麗な水槽です。

底板ガラスに穴を開け、ソケットを取付けました。
オーバーフロー管は透明アクリル仕様です。

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当方が行っているオーバーフロー加工は他とは一寸違った配慮を施しています。
先ず、オーバーフロー外管はソケットに差し込んで固定している製品が一般的ですが、底砂を敷いている水槽で苔取り掃除などで外管を外すと、ソケット部分に砂が入り込み、外管を再度差し込む為には、ソケット廻りの厚く敷き込んだ底砂を除去しなくてはなりません。
これでは大々的に底砂を弄らなければならないので、デトリタスが舞い上がり水質を急激に悪化させてしまう恐れが多々あります。
これによって、アクリル三重管に苔が付着しても、オーバーフロー外管を外すことができないので、苔が生え放題の状態になってしまいます。
そこで当方が採用しているオーバーフロー管の形状は、オーバーフロー管(中管)に振れ止め材を接合し、外管は中管に覆い被せる形状としています。

【参考画像】
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この形状にすることによって、外管を簡単に外すことができるだけでなく、底砂を敷き込んでいたとしても、外管を元に戻す際は、ねじ込むだけで簡単に復旧することが出来ます。
また、外管を脱着する際、ソケットに差し込む過度な力を入れる行為は無くなりますので、ソケット部分にも優しい安全な仕様です。