サザエさん 長谷川町子先生生誕100周年スペシャル サザエさん旅あるき・嗚呼が読めますか・母さんの忘れ物… New!



出典:『サザエさん 長谷川町子先生生誕100周年スペシャル』の番組情報(EPGから引用)


サザエさん 長谷川町子先生生誕100周年スペシャル[字][多][デ]


▽サザエさん旅あるき

▽嗚呼が読めますか

▽母さんの忘れ物

▽マスオ流、健康法


詳細情報

番組内容

【サザエさん旅あるき】

原作者・長谷川町子先生生誕100年を記念して、コミックエッセイ「サザエさん旅あるき」を初アニメ化。無類の旅好きである町子は、忙しい執筆活動の合間を縫って、国内・海外問わず興味のある街へと旅立つ。


【嗚呼が読めますか】

ワカメとタラオがイワシをじっと見つめている。「イワシは足がはやい」と言われたので、逃げないように見張っているという。後に「足がはやい」のは

番組内容2

「腐りやすい」事だと知り赤面する。カツオは「そんなの常識。他にもよく売れる商品の事も言うんだ」と得意げに説明。しかし直前に辞書で調べていた事が発覚して、ワカメとタラオは憤慨する。


【母さんの忘れ物】

デパートに行ったフネが、珍しく遅く帰宅する。沢山の土産を持ち帰り、そのせいかと家族は納得するが、フネは「それだけじゃなくて、デパートにハンドバッグを忘れて引き返した」と言う。幸い、店員が見つけて

番組内容3

預かってくれたので、バッグはちゃんと手元に戻る。しかしなぜかフネの表情が暗いことに、ワカメは気が付く。


【マスオ流、健康法】

マスオは最近、動くとすぐ息が上がってしまう。体力の低下を気にしていると、本屋で「楽してムキムキ健康法」というポスターに目が留まる。さっそく買って、トレーニングを開始する。マスオが入浴前に上半身裸で、うなりながら筋トレに励んでいると、目撃したサザエが「何ごと!?」と驚く。

出演者

サザエ: 加藤みどり 

カツオ: 冨永みーな 

ワカメ: 津村まこと 

タラオ: 貴家堂子 

フネ: 寺内よりえ 

マスオ: 田中秀幸 

波平: 茶風林 


ほか

スタッフ

【原作】

長谷川町子




『サザエさん 長谷川町子先生生誕100周年スペシャル』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

サザエさん 長谷川町子先生生誕100周年スペシャル サザエさん
  1. カツオ
  2. 町子
  3. フネ
  4. ワカメ
  5. マスオ
  6. サザエ
  7. お母さん
  8. ママ
  9. 波平
  10. パパ
  11. 男性
  12. 町子先生
  13. ハンドバッグ
  14. リス
  15. タラオ
  16. ニャーン
  17. 花沢
  18. 辞典
  19. タラ
  20. ノリスケ


『サザエさん 長谷川町子先生生誕100周年スペシャル』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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(サザエ)私たちの生みの親である
長谷川 町子先生が

お生まれに
なったのは…。

(ワカメ)
ちょうど 100年前なんです。

(カツオ)今日は
その生誕100周年を記念して

スペシャル番組を お送りします。

ゲストは 何と
長谷川 町子先生ご本人。

ホントに!? 豪華だな。

町子先生の愉快なお話が
盛りだくさんですよ。

どうぞ お楽しみに。
(タマ)ニャーン。

サザエでございます。

♬「お魚くわえたドラ猫」

♬「追っかけて」

♬「はだしで かけてく」

♬「陽気なサザエさん」

♬「みんなが笑ってる」

♬「おひさまも笑ってる」

♬「ルールル ルル ルー」

♬「今日もいい天気」

♬~

♬「買い物しようと街まで」

♬「出掛けたが」

♬「財布を 忘れて」

♬「愉快なサザエさん」

♬「みんなが笑ってる」

♬「小犬も笑ってる」

♬「ルールル ルル ルー」

♬「今日もいい天気」

♬~

(妹・兄)新「ラ王」!
(パパ・ママ)えぇ!?

(妹)麺は じぇんりゅーりゅー ふりーめん。
(パパ)うま~

(兄)スープは ちゅっちゅったん れれれれスープー!
(ママ)ん~

<新「ラ王」! さらにおいしくなった!>

磯野一家でございます。

(波平)本日は 長谷川 町子先生の
残された様々な旅のエピソードを…。

(フネ)皆さまに
お披露目いたしたいと存じます。

僕も 初めて聞く話ばかりです。

私も。
(タラオ)僕もです。

(マスオ)それでは 皆さま

長谷川 町子先生の旅のお話の
始まりです。

ニャーン。

(町子)う~ん…。

ニャーン。

(町子)[母は いつも 突然
思い付きます]

(町子の母)
町ちゃん どっかに行こうよ。

(町子)何 言ってるのよ。
連載が あるでしょうが。

山口の萩って いいんだってね。
(町子)もう 行きました。

私は行ってない。
(町子)頼むから邪魔しないで。

気分転換で いい案も出るって。

ニャーン!

駄目と言ったら駄目と
言っとるでしょうが!

[結果は こうです]

[われながら
軟弱な性格なのです]

[母の楽しみは もっぱら
旅先の人情話です]

それは 楽しみだね。

そんで 下のせがれがのう。

[私は ひたすら
風景に目を凝らします]

[予約した旅館は いやに
古めかしいが 由緒正しいもの]

天皇陛下がお泊まりになった
お部屋です。

天皇陛下さま!!

[母は 感極まって
居ずまいを正す]

[明治生まれですからね]

恐れ多いんで お風呂とおトイレは
外のを使ってもらいますけ。

こりゃ 厄介だな。
(2人)オホホホホ…。

時間が もったいないから
一人で出掛けちゃおう。

(町子)《ひっそりとした
武家屋敷の門から

不意に若侍が現れそう》

[私は 当時の感傷に浸ります]

ごゆっくりじゃったですね。
家族風呂は こちらです。

奥さまは 先に
入られちゃったですよ。

[出るわ 出るわ]

[美食家の母は大いに満足し

飲めない親子も
ビールの栓を抜きます]

1杯だけだよ。

[ごちそうが胃袋に収まると

これといった話もないから
まぶたが重くなるだけ]

(あくび)

おやすみ。

[ご機嫌のときの母は
いい年をした娘に

西洋流のおやすみをします]

(いびき)

[母は 夢の世界
私は 推理小説の世界]

[母がトイレに立つ気配を
もうろうと覚えています]

[母は
なかなか 戻ってきません]

同じような造りだからね。
それにしても 遅いなあ。

≪(男性)
何しやがんだ このババア!

[遠くで ただならぬ罵声が]

[つんのめるように
母が 駆け込んできました]

(町子)どうしたの?
(町子の母)ハハハハハ!

何か やらかしたのね。

それが お前…。

トイレの帰り
散々 方角を迷ったあげく

やっと 部屋に
たどりついたんだよ。

《チュッ おやすみ》

《何しやがんだ このババア!》
(町子の母)《ヒャーッ!》

≪(男性)どこへ 行きやがった!

とにかく あした
早く ここを出よう。

うん。

えらい 早いおたちで

ゆうべは よう
眠れんかったでしょう バタバタして。

変なばあさんが
新婚さんの部屋に忍び込んで

嫁さんが トイレに行った隙に

花婿さんに抱きついて
キスしたっちゅうんですよ。

いやらしい。

んっ?

お車 どねします?
(町子)そこで 拾いますから。

≪(運転手)待ちんさい お客さん。
(2人)あっ。

お孫さんに
蛍を捕まえましたけ。

まあ ご親切に。

死んでしまうよ。

かわいそうだから
放しておやんなさいよ。

それじゃ 運転手さんの厚意に
すまないよ。

(2人)フン。
[うちに着くまで

蛍のことで ケンカをしました]

姉さんも 年を取ったら

先生のお母さんみたいな人に
なるね。

どうしてよ?
姉さんも 時々 やるじゃないか。

《カツオちゃん ありがとう。
チュッ》

あれ やめてくれない?
(マスオ)僕も。

《うれし~い》
《笑いながら するのは よせよ》

町子先生は
私たちの生みの親だから

私も 先生のお母さんに似てて
当然よね。 光栄だわ。

ママ 蛍さんは どうしたですか?

先生のお宅のお庭に
放してあげたんじゃないかしら。

よかったです。

蛍の話だったら 他にもあるぞ。

町子先生が 幼いころ
家族で 熊本へ旅したお話ですね。

どんなお話?
(タラオ)教えてください。

[5歳のころ 一家で 数日間
日奈久温泉に来てました]

[ひなびた宿でした]

(町子)母ちゃん 髪 切って。

[理髪店に行くとはげになる
という母の独断と偏見で

私の美容は 全て
母に任せていました]

こっちが 長いよ。

こっちが 長くなったよ。

(町子の母)じっとして じっと。

[やっているうちに

はいはい人形のような頭に
なっていました]

(2人)ハハハハハ…!
(町子)いや~!

[私は 怒りと無念のあまり
号泣しました]

何をすねて
いつまで 泣いてんの!

[というのも 昨日

宿の廊下で ばったり
お人形のようにカワイイ

外国人のきょうだいに
出会いました]

[廊下で小さな足音がしました]

[ふすまを開けると 兵隊さんの
お人形が 置いてありました]

[私は 持ってきた絵本の
一番 奇麗なのを置いてきました]

[そのころ 外国の子供を
見掛けるのは珍しく

国際愛が花開こうとして

私は 少しでも奇麗に見えるように
懸命でした]

[それが この頭です]

[部屋の外で外国人のきょうだいが
声を掛けてくれましたが

返事もせずに
頑固にしゃくり上げていました]

[諦めたのか 小さな足音は
去っていきました]

[翌日の夕方]

おばちゃん
外国の人 どうしたの?

もう たちんしゃったですよ。

[外に走り出ると 夕月の中 蛍が
灯の音符を展開していました]

[やがて ボブヘアが はやりだし
それは すてきでした]

[誰一人
はげになった者はいません]

[…にもかかわらず
母のおかげで

年ごろまで 理髪店のドアを
押さずじまいでした]

[子供のころには
親戚の家に行くのも旅でした]

ちょっと 待って!

何で 私が出るの?
ワカメじゃないわよ。

ワカメそっくりだよ。
(タラオ)ワカメお姉ちゃんです。

私たちの生みの親は
町子先生だぞ。

だったら ワカメが似ていても
おかしくありませんよ。

[大叔父さんは ケチで親類じゅう
名がとどろいていました]

[それが
どういう風の吹き回しか…]

町子 うちに 泊まりに来んか。
(町子)いや~!

何ですか この子は!
連れていっていただきなさい。

[大叔父さんは
一番小さなキャラメルの箱と

板チョコを買っていました]

[それを こっそり
私の パジャマの包みに隠しました]

[私は 子供心に 大叔父さんを
いじらしく思いました]

[ここ一番
見なかったことにしよう]

[いや せねば 女がたたん]

あら?

わ~! キャラメルと
チョコレートが 入ってた!

[幼い稚拙な演技に
たわいなく…]

アハハハハ…!

[このときから 二人の間に

世間の評判と違う友情が
生まれました]

旅って
人間を成長させるんですね。

色々な人との出会いがあるからな。

私たちも どんな人との出会いが
あるかしら。

ニャー。

あっ リスさんです。

ニャーン ニャーン ニャーン。

タマは もう出会ったよ。

リスだったら 町子先生も
旅で 出会ってるぞ。

え~ どこで?

外国だよ。
(タマ)ニャーン ニャーン。

次は 3匹のリスの話です。

[ここは ワシントンD.C.
政治の中心地]

[広い道いっぱいに
車の洪水です]

森の中に ビルが そびえていて
すがすがしいわね。

お姉さん 見て リスよ。

[リスが いきなり
車道に飛び出していきました]

(ブレーキ音)

[車は 一斉に
ぴたりと止まりました]

[横断歩道でもないのに]

[リスは ほっぺたから
何か取り出して食べだしました]

[車は じっと待っています]

[次に やおら
体の掃除に取り掛かりました]

[車は 待っています]

[クラクション一つ
鳴らしません]

[リスが渡りきると
車は一斉に流れ過ぎました]

[私は
やたら 感動するたちです]

[何とも
ほのぼのとした眺めでした]

2匹目は
イギリスへ旅したときの話です。

[ここは イギリスの
リージェントパークです]

[家族が そぞろ歩いていました]

[リスが 現れて
いきなり バッグに潜り込み

クッキーを失敬して
立ち去りました]

[私が驚いたのは 家族が
当然の顔をしていることです]

こんなこと
しょっちゅう あるんでしょうね。

3匹目は
フィンランドでの話です。

[ヘルシンキ国立公園に
遊んだときです]

[歩き疲れ 喫茶店に入りました]

[ガイドさんは ピーナツを
一袋 買いました]

[すると 森のかなたから…]

リスだ!

[この3匹のリスたちを見て

つくづく うらやましいと
感じました]

ずっと 昔 伊豆の大島に旅をして
動物園に行きました。

[片目のつぶれたキツネが
いました]

観光客が 青竹で突いてね。

[私は 憤激のあまり
走り出ました]

今では 日本も 動物を
慈しむ人たちで いっぱいです。

とても いいことですよね。

それで うちの家族に
タマを加えたのね。

(タラオ)リスさん
僕のあげたクッキー 食べてるです。

タマ すっかり 仲良くなってるよ。

ハチが見たら
焼きもち 焼くんじゃないかしら。

大丈夫だよ。

ハチは 人間が…
いや 犬が できてるからね。

アハハハ 人間も動物も
みんな仲良く 暮らすというのが

町子先生の願いだからな。
(フネ)そうですね。

ニュージーランドの牧場を
ツアーで見学したときの話です。

ワン ワン!

[犬は まばたきもせず
主人を見詰めています]

♬(口笛)

ワン ワン ワン!

[ここが 忠義の見せどころ]

[吠えたてました]

[たちまち 羊たちを
柵の中に 追い込みました]

[得意げに 胸を張ります]

[ツアーは ここで 手作りの
食事を ごちそうになります]

デザートのケーキが
おいしいんですってよ。

楽しみ!

[私は けなげな犬のことを
考えていました]

[今ごろは 一生懸命に
働いてるんだろうな]

[そう思いながら 裏庭に回ると

やっこさん 首などかいて
くつろいでいます]

あら!
君 そんなことしてて いいの?

今 休憩中ですの。
(町子)え~!?

[奥さんに気兼ねしながら
カナッペを与えると

ねだりはしないが
くれるもの拒まずといった態度]

[ちょうど ディナーが始まるころ
やっこさん のこのこ入ってきて

寛大な主人のそばに
ごろりと 寝そべりました]

[この勤勉とレジャーの
バランスのうまいやっこさんを

時々 思い出します]

(はしゃぐ声)

カツオは 羊を追う犬みたいね。
お~い 君たち

町子先生の旅のお話
もう 聞かなくていいのかい?

(カツオ)よくないよ。
(ワカメ)待って。

話しちゃ 駄目です。

もう一つ 犬の話をしましょう。

四国を旅したときです。

[高知の旅館では
思わず 女将さんと同時に…]

(町子)あの 土佐犬を…。
(女将)あの 土佐造りを…。

[彼は 横綱だそうで
人間より 貫禄がありました]

[怖いので 私は遠くから
拝顔の栄に浴しました]

次は 姉と アメリカのフィラデルフィアを
旅してたときの話です。

宝石店よ。
(2人)わ~!

[何を見ても ご飯に見えます]

(町子の姉)和食が食べたい。
(町子)日本を出てから 何日かな。

[探し求めた日本料理店]

[ひたすら 黙々 がつがつ
平らげました]

めったに食べられないから

おむすびのお弁当
作ってもらおうよ。

いいわね。 たくあん たっぷりね。

[そのころ 円安だったので
とても高いたくあんでした]

[さて どこの空港も

その国民の体臭が
こもっているんだそうですね]

[羽田だと 漬物 味噌汁 干物など
ミックスした におい]

[だから 機内じゃ
とても 食べられない]

早めだけど 空港で食べて
ロサンゼルスに たとう。

[食堂は満員で
蜜蜂の巣箱さながらの ざわめき]

[通路に
折り畳み椅子を借りてきて…]

大丈夫よね。

大して におわないよ。

[そばにいた外国人の家族が
何か言ってます]

におうんだ…。
(町子)まずいよ…。

[実は そうではなく

自分たちは終わるから
早くここに座りなさいと

声を掛けてくれたのでした]

サンキュー ベリー マッチ。
(町子)ありがとうございます。

[今回の旅は
スケジュールを 切り上げました]

帰ったら 思いっ切り
和食を食べよう。

(町子)
《ああ 目に浮かんでくるわ》

《すし 天ぷら
すき焼き 焼き鳥 そば》

しまった!
お母さんに お土産 忘れた。

着いちゃったもの 仕方ないわ。

[母は
縫いぐるみの動物が大好きで

楽しみに待っているのです]

[以前 母とスイスに行った折
買ってきたのを取り出して…]

覚えてらっしゃるんじゃない?

まあ こんなのが欲しかったのよ。
ありがとう。

[そうでしょう 自分で気に入って
買ったんだから]

(町子・町子の姉)
《お母さん ごめんなさい》

(子供たち)フフフ…。
旅に来てまで 砂遊びしなくても。

公園の砂場より
広くて 大きいからね。

もう 行くわよ。
まだ 待ってよ。

もっと 遊びたい。
(タラオ)お砂遊びしたいです。

ここが 旅の終わりじゃないのよ。

お父さんたちも
腰を上げそうにないわね。

マスオ君 待ったはなしだぞ。
(マスオ)分かってますよ。

んっ!? 待った マスオ君。

え~!?

う~ん どこへ行こうかな。

こら! 親を世界漫遊に
連れていきなさいよ!

[たまたま
陰謀が発覚したため

孝行旅行をすることに
なりました]

[困ったのは 母が 団体旅行に

食事が組み込まれているのが
理解できず…]

皆さん ご遠慮なく。
あら 町ちゃん 何をしてるの?

ボーイさん
上等のワインを お持ちして。

ああ…。

[閉口したのは 母が旅慣れて
トイレにさっさと行くのですが

すいているせいか…]

また 男性の方に!

[たびたび ゼンツルメンのドアから
中をのぞき込むという

恥ずべき行為を
せねばなりませんでした]

[赤面したのは
イスラエルの遺跡で

感激のあまり
牧師さんを差しおいて

司祭をやったこと]

天にまします神よ
一同に かわりまして…。

お母さん。

いいですよ。
(牧師)いいです。

[ありがたかったのは
母が王家の谷で 疲れたことです]

[その つかの間に 出掛けます]

[悠久なる たそがれのナイルに
小舟を浮かべます]

[自然が描いた広大な名画です]

キャンデー 食べます?

[断食の期間中だと
断られました]

[私も そっと 頬張ったあめ玉を
のみ込みました]

[復活祭で ローマは
旅行客で あふれていました]

[意外だったのは
母が モテたこと]

ジャポネ!
(女性)ジャポネ!

バスが出るわよ!
(町子の母)待ってもらいなさい。

[あきれたのは
パリのホテルで…]

何してるの?

朝の連続ドラマを見るんだよ。
(町子)え~!?

[団体を離れ 現地のガイドさんと
ロワール川の古城を巡りました]

[1泊して
あすはリヨンでお別れです]

[たまげたのは 母が運転手さんを
好きになってしまったことです]

あら 日本から
手紙を お出しになれば。

そうよ すぐ 着くわよ。

でも それじゃ 奥さんに悪い…。

[一番 てこずったのは
羽田に着いたときです]

さあ 早く降りなきゃ。

私は 降りないよ。
まだ 他の国を見て 歩くんだ!

降りて!
(町子の母)わ~!

[子供を連れ戻すほど
骨が折れました]

タラちゃん もう 行きましょう。
嫌です~!

旅ゆけば
色々な人との出会いがあり

色々なことが起こります。

ポルトガルのリスボンへ
団体旅行で 一人 参加しました。

[私は トランクの底から

取って置きの和服を
引っ張り出しました]

え~ 今夜は 1, 500人 収容する
大レストランに出掛け

ショーを見ながら
夕食を取ります。

あら お似合いだわ。
(町子)派手でしょ。

[色々な国から来ていて
国際色豊かでした]

[ステージでは
民族舞踊の最中です]

[人間 一寸先は闇であります]

次は 何が始まるのかしら。

客を舞台に上げて
一緒に踊るんです。

お願いしま~す。
(町子)ギャッ。

(拍手)

嫌だったら! 助けて~!

[私は 必死に抵抗しました]

[洋服は 1, 499人で
和服は ただ1人]

[もう やけくそです]

(歓声・拍手)

[私は 小学校以来
舞台に立ったことはないのに]

(町子)《もう知らん 勝手にしろ》

[帰りに アメリカ人のおじさんが
寄ってきて…]

あんたが 一番 良かったよ。

わ~!

[以来 私の着物は

海外旅行のお供をしないことに
なっております]

でも 姉は 違います。
海外旅行も 和服で通します。

[先住民族 マオリ族の
ショーなのですが

しきたりがあって

各観光客の中から
1名だけ 主賓が選ばれます]

その人が 族長に 挨拶と
自己紹介をするんですね。

一同が その後に続く。
(族長)うん。

[ところが ちょっとしたもめ事が
持ち上がったのです]

この方は いかがでしょう。

ノー。

すみません 族長が
お姉さんを主賓に指名しまして。

(2人)え~!?

来なきゃ よかった。
(町子)まあ そう言いなさんな。

着物 着てるからよ。

キャー!
(町子)儀式なのよ。

[女王扱いでした]

[愛知県の犬山に
遊んだときです]

猿の種類じゃ
世界でも指折りだってよ。

へ~。

[ウイークデーも 夕方で
人影もありません]

早く 早く。

子供の手のひらに乗る程度の
猿がいるわよ。

[この おチビちゃんたち
姉を見るや

一斉に並んで まじまじと
見物を始めたのです]

やだ!

着物が珍しいのかね。
(町子の姉)ウフフ。

[たとえ 猿でも
大勢に見とれられたことで

気を良くしたのか…]

つい 通り掛かったものですから。

お買い得でございますよ。

先生のお姉さん
着物が好きなのね。

お母さんも いつも 着物よね。
(フネ)私も好きだからね。

お父さんも
お母さんの着物 好きだよね。

ん~!?
(せき)

(一同)ハハハハハ…!

旅をして
珍しい風景が楽しかったので

見知らぬ土地でも思い出せます。

しかし 人情の通い合いが
一番 心に残ります。

私の サザエさん旅あるきも
これで 終わりといたします。

お付き合い
ありがとうございました。

さあ 出発するぞ。

私たち一家は
長谷川 町子先生の遺志を継いで

人生の旅を続けます。

♬~

(妹・兄)新「ラ王」!
(パパ・ママ)えぇ!?

(妹)麺は じぇんりゅーりゅー ふりーめん。
(パパ)うま~

(兄)スープは ちゅっちゅったん れれれれスープー!
(ママ)ん~

<新「ラ王」! さらにおいしくなった!>

(お軽)イワシは足が早いので
早めに どうぞって

お母さんに伝えて。
(ワカメ)分かりました。

ママに言うです。

タラちゃん
逃げ出したら捕まえてね。

捕まえるです。

あら 何してるの?

逃げないように見てるです。
ん?

生きてないんだから
逃げ出すわけないでしょ。

だって お隣のおばさんが
「足が早い」って。

(一同の笑い声)

確かに イワシは足が早い。

お兄ちゃん 笑ってるけど
ちゃんと意味を知ってた?

もちろんさ 腐りやすいものを
足が早いって言うのさ。

どこで覚えたんだい?
(カツオ)常識だよ。

ワカメも 一つ 利口になったな。
(ワカメ)知らない。

カツオ 使った辞典は
ちゃんと しまった方がいいわよ。

姉さん いつの間に!
(波平)何だ 辞典で調べたのか。

ずるい! お兄ちゃん。

カツオお兄ちゃん。
(カツオ)何か用?

何でも出てるですか? この本。
(カツオ)出てるよ。

知りたいことがあったら
調べてあげるよ。

ママは出てるですか?
(カツオ)ママ?

さあて 出てるかな?
ふ ふ… あった。

フグ田サザエ。
(タラオ)何て書いてあるですか?

フグ田サザエ
おしゃべりで おっちょこちょい。

よく 弟を追い掛け回して
いじめている。

ホントに書いてあるですか?
(カツオ)パパも調べてあげようか。

もう いいです。

母さん 国語辞典 見なかった?

カツオが
持ってるんじゃないのかい?

机の上にないのよ。

ただいま。
あぁ カツオ 国語辞典 知らない?

知らないよ。
この間おもちゃにしてたじゃないの。

おもちゃだなんて人聞きが悪いな。
勉強に使ってたんだよ。

≪(戸の開く音)
≪(リカのママ)ごめんください!

(リカのママ)あの これ。
うちの国語辞典!

(リカのママ)リカが タラちゃんに
もらったと言うんですが…。

ええ 今 捜してたとこなんですよ。

どうして 大事な辞典を
リカちゃんにあげたりしたの?

ママの悪口が書いてあるからです。

私の悪口? カツオ!

原因は あんただね!

タラちゃん
辞典に書いてあったとおりだろ。

まったく お前というやつは。
何のまねだ?

「バッカも~ん」って
怒鳴るんでしょ?

あきれて 怒鳴る気にもなれん。
(カツオ)では 失礼して。

誰が 行っていいと言った?
(カツオ)まだ 続きが?

まだ 罰を与えとらん。
(カツオ)どんな罰ですか?

カツオは 国語辞典が
好きそうだから 学校へ行く前に

辞典を1ページずつ読むことを
命じる。

え~。
(フネ)まあ それは いいですね。

勉強にもなるし。
(カツオ)お母さん。

(カツオ)あぁ…
全部で 1, 000ページ以上ある。

一日1ページとして 約3年!
中学生になっちゃうよ 僕。

カツオ。
(カツオ)お父さん。

一人では 寂しいだろうから
わしも 付き合ってやろう。

ああ…。
(波平)その「ああ」という漢字が

書いてあるだろう?
(カツオ)「ああ」に漢字があるの?

(カツオ)へぇ こう書くのか
「嗚呼」って。

辞典は勉強になるだろう。

(カツオ)
諸君 この字が読めるかね?

(中島)「なるよび」?
(早川)「なるこ」じゃないわよね?

(かおり)早川さんも
読めないってことは…。

(花沢)
それは 「ああ」って読むのよ。

花沢さん 何で読めるの?
(花沢)私が読めちゃ悪いみたいね。

すごいわ 花沢さん。

実は 父ちゃんの愛読書の
タイトルにあるのよ。

(花沢の父)いや~ 今どき「嗚呼」が
読める小学生がいるなんてね。

いえ 僕は偶然で。

あれは 偶然で読めるような
字じゃないよ。

父ちゃん 持ってきたわよ。

(カツオ)『嗚呼! 風雲…』
(花沢の父)『髑髏城』と読むんだ。

よく こんな難しい漢字ばかりを
並べたわね。

(花沢の父)タイトルは難しいが
中身は面白い。

磯野君のような少年に
ぜひ 読んでもらいたいね。

(カツオ)う~ん…
僕は もう少し 絵が多い方が…。

磯野君
父ちゃんの顔を立ててあげてよ。

(波平)ほう 『風雲髑髏城』か。

知ってるの? お父さん。

うん。 カツオぐらいのとき
夢中で読んだものだ。

こんな難しそうな本を?

なあに 中身は
今の漫画みたいなもんだ。

父さん 早く お風呂へ入って。
≪(波平)わしは 後でいい。

しょうがないわね。

父上 毎朝 辞典を読む件ですが…。

あれなら もう いい。
(カツオ)本当!?

その代わり この本を読むんだな。
(カツオ)ええっ 読めないよ 僕。

読めない字は
辞典を引いて調べれば よかろう。

それじゃあ 同じだよ。

父ちゃん 磯野君の感想
楽しみにしてるわよ。

参ったな。

いざとなったら
私が教えてあげるわよ。

『髑髏城』の面白いところ。
(カツオ)読んだの? 花沢さん。

父ちゃんに
何度も聞かされてるのよ。

そういうことか。

あれ? タラちゃん どうしたの?

ママが遊んでくれないです。

(カツオ)ん?

姉さん! その本。
読みだしたら 止まらないのよ。

『嗚呼! 風雲髑髏城』

お~ サザエさんがね。

あの本は 足が遅いみたいです。
(花沢の父)「足が遅い」?

うちには 大人が4人いますから
僕に回ってくるのは だいぶ先で。

あっ そういう意味か。
遅くて 結構。

感想は
ゆ~っくり聞かせてもらうよ。

裏のおじいちゃんに貸したの!?

母さんが話したら
ぜひ読みたいって言われてね。

さらに 足が遅くなってきた。

おじいさん 大喜びなんですよ。

そんなに 気を使って
いただかなくても。

この間 温泉に行ったときの
お土産です。

この ようかんで
お茶にしましょう。

カツオ お茶よ。
いい物 頂いたの。

相変わらず そそっかしいですね。

中身は こけしなのに。

シー。

♬(鼻歌)

≪(女性)入ってます。
あの… 青い花柄の傘

ないでしょうか?
≪(女性)見当たりません。

折り畳みですから 棚の上かも。
≪(女性)棚の上にもございません。

すみません。 じゃ 地下鉄だ。
≪(女性)ええっ!?

また やったの? 忘れ物。

姉さんの忘れ物の多さは
もう 桁違いだよね。

カツオに言われたくありません。

でも 傘が戻ってきたんだから
よかったじゃないか。

ええ でも ひとさまのご迷惑に
なるんですから

もう少し気を付けてくれないと。
(波平)少しは 母さんを

見習うことだな。
はい。

お邪魔しました。
(女性)あら 大変!

奥さま
ハンドバッグを お忘れです!

すみません。
そそっかしいもんですから。

(2人の笑い声)
そうそう この前も

こんなことが ございまして。
(2人)まあ!

(一同の笑い声)

失礼します。
奥さま! ハンドバッグ ハンドバッグ!

はっ!

危ない 危ない。
また やっちゃうとこだったわ。

ただいま。
何だ お姉ちゃんか。

どうしたの?
お母さんが

デパートから
まだ 帰ってこないんだ。

こんな時間になるなんて
言ってなかったのに。

心配しなくても
きっと どこか寄り道してるのよ。

お姉ちゃんじゃないんだから。
(タラオ)ないです。

タラちゃん。
ただいま。

お母さん。

あ~ カワイイ。
(カツオ)僕たちの物ばっかりだ。

こんなに たくさん買い物したら
そりゃ遅くなるわよね。

それが
それだけじゃなかったんだよ。

(フネ)《ん? ハンドバッグ!》

デパートに
ハンドバッグ忘れたの?

引き返してたら
遅くなってしまってね。

それで ハンドバッグは?

デパートの店員さんが見つけて
預かってくださってたんだよ。

すぐ気が付いてくださって
よかったわね。

よかったです。
(フネ)うん…。

(マスオ)お母さんでも
忘れ物をすることがあるんですね。

たまには そういうこともあるさ。

ハンドバッグ戻ってよかったわね。
(フネ)えっ?

お母さん お気に入りだものね。
(フネ)あっ そうだね。

母さん どうしたの?
箸が進んでないみたいだけど。

食欲ないの?
(フネ)そんなことありませんよ。

僕 何だか ほっとしたよ。

何で カツオ君が
ほっとするんだい?

だって お母さんでも
忘れ物するんだから

僕が やらかすのは
無理もないかって。

その気持ち 分かるわ。

カツオと 一緒になって
どうするんだ。

はい。

お姉ちゃん
お母さん どうしたのかな。

うん? 何か あったの?
ハンドバッグが見つかったのに

あんまり うれしそうじゃ
ないんだもん。

きっと 私みたいに
忘れ物しなれてないから

ショックだったのよ。
そうかな。

元気がないのは ハンドバッグが
戻ってきちゃったからじゃないの。

何よ それ。
あの古いハンドバッグが

戻ってこなかったら
新しいのを買えたはずだろ。

お母さんは
お兄ちゃんとは違います!

そりゃ違うよ。 僕は ハンドバッグなんか
欲しくないもん。

そういうことじゃないの!
ウフフ。

おや まだ 起きてたのかい?

お母さん 大丈夫?
(フネ)うん?

ハンドバッグが戻ってきたのに
元気ないみたいだから。

そんなことありませんよ。
(ワカメ)でも…。

ありがとう。
でも ホントに大丈夫だよ。

そう? よかった。
おやすみなさい。

おやすみ。
(ワカメ)フフ…。

(フネ)う~ん…。

(タイコ)昨日は お出掛けの前に
わざわざ届けてくださって

ありがとうございました。

(タイコ)白菜漬け
とっても おいしかったですわ。

えっ? ハンカチですか?

忘れてなかったかしらね。

すみません。
気付きませんでしたわ。

よく捜してみますね。

ごめんなさいね 忙しいのに。

母さん
ハンカチも忘れちゃってたの?

サザエ。

ワカメのハンカチ?
母の日に プレゼントしてくれたんだよ。

それを ハンドバッグに
入れてたんだけど

戻ってきたときには
なくなっていてね。

それで 昨日から
元気がなかったのね。

なくしたって知ったら
ワカメが

さぞ がっかりするだろうと
思うとね。

ワカメには 正直に話した方が
いいと思うわよ。

そうかい?
大丈夫よ ワカメなら。

うん。

タイコさんに
捜してもらったんだけど

結局 見つからなくてね。

な~んだ。
ハンカチのことだったんだ。

えっ?
(ワカメ)よかった そんなことで。

でも せっかく ワカメが
プレゼントしてくれたのに。

ううん いいの。
だって お母さん あのハンカチ

とっても大切に
使ってくれてたんでしょ?

私 すご~く うれしい。
(フネ)ワカメ。

また 新しいのプレゼントするわ。
(フネ)ありがとう ワカメ。

おばあちゃん 笑ってるです。
フフフ…。

≪(戸の開く音)
≪(ノリスケ)こんにちは!

ちょっと休ませてください。

(いびき)

ノリスケおじさん
ちっとも起きないわね。

よほど 疲れているんでしょ。

(ノリスケ)
うん? あ~! しまった!

びっくりした!
どうしたの?

仕事が残ってたの忘れてました。

あっ! そのハンカチ!

えっ?
何で ノリスケさんが持ってるの?

けさ 家から持ってきたんですけど。

(イクラ)《ハーイ ハーイ》
(ノリスケ)《遅刻 遅刻!》

《あっ そのハンカチ
パパに貸してくれるかい?》

《ハイ》

急いでたんで
タイコのでもいいかと思って。

ありがとう! ノリスケおじさん。
(ノリスケ)ワカメちゃん。

よかったわね お母さん。
(フネ)ええ ありがとう。

えっ? いったい
どういうことなんですか?

(フネ)これを 私にですか?

まっ 開けてみなさい。

まあ! これ お父さんが?

いや 昨日から
少し元気がなかったようなんでな。

ありがとうございます。
(波平)気に入ってもらえたか。

ええ とっても。
(波平)それは よかった。

しまった!
(フネ)どうされたんですか?

デパートに帽子を忘れてきた。
(フネ)まあ。

あらあら 夫婦揃って忘れ物なんて
仲が良くて いいわね。

サザエ…。

私のハンドバッグ知らない?
知らない。

また どこかに置き忘れなの?
見つけてくれたら

100円 お礼するわ。
100円?

たったの 100円?

もう少し値上がりを待ってみるか。

≪(発車ベルの音)

あっ フグ田君だ。
(同僚)今 声を掛けるなよ。

ハァ ハァ…。

フゥ…。
(穴子)フグ田君

ずいぶん お疲れのようだね。

最近 動くと
すぐに息が上がるんだ。

体力の衰えを感じるよ。

な~に言ってるんだ
まだ 若いんだよ。

運動不足なんじゃないのかい?

あっ そういえば 最近
運動らしい運動はしてないな。

それは いかんな。
体は 常に動かしていないと。

そういう穴子君は
何か やってるのかい?

週3日の風呂掃除に トイレ掃除

毎朝 玄関の掃き掃除に 皿洗い。

体を休める暇なんて 全然ないよ。

ハハハ…
また 何か やったんだね。

≪(バスの停車する音)

走れば 間に合うかな?

ハァ ハァ ハァ…。

ああ あっ あっ… ああ…。

やっぱり 体力が落ちてるな。

何か しないと…。 ん?

おっ! これだ!

(マスオ)1・2 1・2…。

えいっ えいっ…。

ほっ ほっ…。

パパ お魚さんごっこ
僕も やるで~す!

うわ~い!
(マスオ)タラちゃん…。

≪(マスオ)う~ん! う~ん!
マスオさん どうしたの?

まあ!
う~ん! サザエ!

何してるの?

(フネ)まあ。
(波平)ハハハ…。

もう びっくりしたわ。
ごめんよ。

お風呂に入る前に運動すると
一石二鳥って書いてあったから。

ホントに楽して 健康になれるの?

すごく売れている本だから
効果がありそうなんだよ。

僕は 楽して健康より
楽して100点取れる方が いいな。

お兄ちゃんは いつも そればっかり。
(カツオ)アハハ…。

健康は 財産だからな。

早いうちから 気を使っておくのは
いいことだ。

だったら 父さんも
一緒に やったら どう?

えっ!? わしも?

健康でいてほしいですからね。
いっそのこと

一緒に お酒も やめたら
いいんじゃない?

それは いいね。
(波平)う~ん。

それとこれとは… なあ マスオ君。
(マスオ)ええ。

私 お父さんは
健康でいてほしいわ。

う~ん。 ちょっと考えてみるか。

(サザエ・フネ)フフフ…。

おはよう!

フグ田君 乗らないのかい?

ああ 今日から
階段を使うことにしたんだ。

へぇ。

朝から運動も いいもんだな~。

お弁当 作ってきたの。
(男性)ありがとう。

大丈夫かい?

朝 時間がなかったので。
(マスオ)ごゆっくり!

ずいぶん 時間が かかったね。

ああ 階段は心臓に悪いよ。

ええ?

ああ ああ…。

すみません。
(女性)足腰 弱いわね。

ハハハ…。

(マスオ)サザエ お代わり。
あら 食欲あるわね。

体を動かしたら
おなかが すいてね。

マスオ君
トレーニング順調のようだね。

ええ
手軽にできるものばかりなので

楽で いいですよ。
それは いいわね。

効果があったら
私も 一緒に やろうかしら。

姉さんは もう やらなくて
いいんじゃない?

どうして?
それ以上 強くなったら困るからね。

まあ 失礼ね!
(フネ)フフフ…。

それっ それっ!
(タラオ)わ~い!

楽しいです!
(ワカメ)マスオお兄さん頑張って。

あぁ~! ああ…。
(カツオ)頑張ってるね。

僕も手伝うよ。
(マスオ)頼むよ。

じゃあ 10回 数えるからね。
(マスオ)ああ。

1・2 1・2 1・2 1・2…。

それじゃあ いつまでたっても
10にならないじゃないか。

アハハ…。

≪(男性)ふっ ふっ…!
≪(男の子)ハハハ…!

あの本
やっぱり はやってるんだな。

パパ 頑張って!

わ~ すごいです。

じゃあ パパも ちょっと!

おっ やってるな。

あなたも 挑戦してみたら?
(男性)よし!

パパ 頑張って!
(タラオ)パパ 頑張るです!

負けるな パパ!

(3人)ハァ…。

きつい!
(4人)フフフ…。

あっ!
(男性)拾いましょうか?

いいんです。
おミカン 一つですから。

いやいや 任せてください。 せっ!

(男性)どうぞ。
ありがとうございます。

あれじゃ 裸も見せたかろう。

マスオさんも
あんなムキムキになったら

どうしようかしら。
そう簡単には変わらないよ。

そうよね。
いつまで続くか分からないしね。

(目覚まし時計の音)
あなた! 朝よ 起きて!

(マスオ)うう…。
あなた!

体が痛くて 動かないんだ。

ええ!?

おっ おはようございます。

マスオ君 どうしたんだ?
(マスオ)すっかり筋肉痛で。

あ痛たたた…。
(フネ)大丈夫ですか?

(カツオ)痛そうだね。

アハハハ
翌日に痛みが出るくらいだ。

まだ 若いって証拠だ。
(マスオ)いやぁ…。

いくら楽でも
調子に乗り過ぎるからよ。

はい これからは
ほどほどにします。

(一同)ハハハ…。

フゥ… あ痛たた…。

≪(男性)あ痛 あたた…。
(マスオ)あっ あなたもですか?

ええ。
≪(男性たち)あ痛たた…。

無理しちゃ いけませんね。
(男性)ですね。

ハハハ… あ痛…。

(男性たち)ハハハ… あ痛たた…。

♬~

♬「大きな空を ながめたら」

♬「白い雲が 飛んでいた」

♬「今日は楽しい 今日は楽しい」

♬「ハイキング」

♬~

♬~

♬「ほら ほら みんなの」

♬「声がする」

♬「サザエさん サザエさん」

♬「サザエさんは ゆかいだな」

さーて 来週の『サザエさん』は?

ご覧の3本で お送りします。

(波平)波平です。

(波平)
本日 登場していただいたのは…。

来週も また 見てくださいね。


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