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【神奈川】南武支線・小田栄駅が「自立」 運賃特例を廃止 来月14日に本設化
川崎市の尻手-浜川崎を結ぶJR南武支線のうち、四年前に開業した小田栄(おださかえ)駅(川崎市川崎区)が“自立”することになった。JR東日本横浜支社が、三月十四日のダイヤ改正に合わせて同駅の「本設化」を発表。現行の運賃計算は、隣の川崎新町駅を利用したとみなされているが、本設後は、小田栄駅発着の乗車券類が必要になる。 (石川修巳) 小田栄駅は二〇一六年三月に開業。無人駅で、ICカード読み取り機と乗車駅証明書発行機が設置されている。現行は小田栄を利用したのに、乗車駅証明書もICカード利用履歴も「川崎新町」と表示される仕組みになっている。 「小田栄は現在、運賃計算システムに存在していない駅なのです」と担当者。このため、尻手方面に七百メートル離れた川崎新町駅の運賃と同額とみなす取り扱いをしているという。 背景には、工場などの跡地に大規模マンションが建設され、小田栄地区の人口が急増。利便性を高めるため、JR東日本が川崎市と連携し、新駅の早期開業を目指した経緯がある。低コスト化や工期短縮の一手として、運賃計算システムを改修せずに開業できるようにしたのだ。 市資料などによると、新駅設置にかかる概算事業費五・五億円は、市とJR東日本が折半。乗降者数を一日あたり約三千五百人と予測していた。 現行システムでは乗降者の実数は把握できないが、横浜支社は「新駅設置の効果が認められた」と判断。三月十四日の本設化に向け、運賃計算システムを改修する。小田栄駅発着の営業距離に基づいて運賃を計算するとともに、乗車駅証明書もIC利用履歴も「小田栄」になる。 本設化に伴って、運賃が現行から変わるケースも。同支社によると、今回のダイヤ改正のうち、南武支線は尻手方面に向かう早朝の下りが一本増発される。
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