Sunday, February 2, 2020

清々しいほどの堂々たる情報操作・大衆扇動を見た

最初に知った記事
【自民党】二階幹事長「中国の新型肺炎のことは、親戚の人が病になったようだと日本人はみんな思っております」(2020年02月02日14:33)
https://hosyusokuhou.jp/archives/48870825.html

元記事:二階幹事長の発言に「謝謝」の嵐 新型肺炎めぐり中国に示した「配慮」
https://www.j-cast.com/2020/01/29378256.html?p=all より抜粋
>フェニックステレビは1月28日夜、二階幹事長のインタビューを放送。二階氏はその中で、
>「親戚の人が病になった、こういう思いで、日本人はみんな思っておりますから、
> 中国の皆さんが1日でも早く奮起をして元気になっていただきたいと願っております」
>などと現地に激励のメッセージを送った。

■情報操作:「社会的同意(Социальное одобрение)」
社会全体が報道の中の意見に同意しているような印象を与える。
逆の手法(社会全体がその意見に不同意)は、社会的不同意。

ここで二階は、あたかも「日本人全体が中国を親戚だと思っているかのように発言」している。
しかし、「本当に日本人全体が中国を親戚だと思っているのか?」については何の証拠も出していない。

そして、このように与党重鎮が発言を行うと、何の証拠もない発言であっても
「既成事実として」日本は中国を親戚だと思っているのだと日本人自身に認識させるということになる。

■詭弁:「権威論証」
権力を握っていたり、何か肩書を持っている人物が発言することで、
何の根拠も論証もせずとも、「その権威を背景に、その発言を正当化する」という技術。
ここで二階は、「自民党幹事長」という肩書を持って”日本人は中国を親戚だと思っている”と発言」することで
なんの根拠も提示しなくても、それがあたかも正しい事実であるかのように視聴者に見せつけている。

■情報操作:「仲介者の利用(Использование медиаторов)」
集団に対して情報操作を行うために、その集団のオピニオン・リーダーに狙いを定めて工作する。
しばしば、オピニオン・リーダーは金品等で買収されることもある。


すでに投稿した記事の中に記載しているが、重要なので改めて記載する。
>■中国に懐柔された二階幹事長──「一帯一路」に呑みこまれる日本(2019年4月26日(金)17時00分)
>https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/04/post-12054.php より抜粋
>>>中国は各国の政党、特に政権与党の中の、これはと思しき「特定の人物」にターゲットを絞って取り込むという戦略に出ている。
>現在の日本に関しては、その中心人物として中国が動かしているのが二階幹事長である。

■詭弁:「道徳主義の誤謬 (Moralistic fallacy)」
二階の発言は下記の命題のように整理できる。
「日本は、中国と親戚のように親しく付き合うべきだと思っている。だから、疫病に対して全力で支援するのは当然だ」

規範文の前提から記述文の結論を導く場合に生じる誤謬。道徳律は定言的命法により記述されるため、
その定言命題が真の場合は得られる結論に倫理的強制力をもつ構造がある。
倫理的な指針を主張することで「危険な知識」の収集を規制しようと意図する場合見られる。


ただし、二階の発言は前提からして根拠がないためすでに論理として成立していない。
1)前提部分について:「日本は、中国と親戚のように親しく付き合うべきだと思っている。」

  ■政府の世論調査で分かった「親しみを感じる国と地域」([2019/12/24 00:00])
   https://seniorguide.jp/article/1226025.html より抜粋
   >「親しみを感じない国と地域」としては、「ロシア」「中国」、
   >ウズベキスタン、アゼルバイジャンなどの「中央アジア・コーカサス」が挙がっています。
   →まあ中央アジアはなかなか縁がないから印象薄いのは仕方がないよね。
    中国は、2016年に最悪の状態になってたけど。
     ■中国に親しみを感じない日本人が過去最高=中国ネットは「正常な反応」「なんという屈辱だろうか」と反応さまざま
      (配信日時:2016年3月14日(月) 18時40分)
      https://www.recordchina.co.jp/b130700-s0-c10-d0046.html より抜粋
      >中国に「親しみを感じない」との回答が83.2%と昨年を0.1ポイント上回り、
      >1975年の調査開始以来過去最高を記録した。
      >日中関係については85.7%が「良好だと思わない」と答えた。

  ・・・・中国に何かあったら日本は迷惑を被りやすい位置にいるから注意すべき国・民族ではあるけど、
     中国を親しく思っているわけではなさそうだけど?

     むしろ、民主主義国家である台湾からの帰国用チャーター便を締め出している時点で不安感しかないわ
     ■「台湾に親しみ感じる」日本人、過去最多の8割弱に(2020/01/10 13:47)
      http://japan.cna.com.tw/news/apol/202001100002.aspx より抜粋
      >台湾に「親しみを感じる」と回答した人は78.1%で過去最多。
      >2016年(66.5%)、2017年(69.0%)、2018年(74.0%)と増加を続けている。
      >台湾を「信頼できる」とした人は63.1%に上った。
      >理由は「日本に友好的だから」(66.6%)を筆頭に、
      >「自由・民主主義などの価値観を有している」(53.7%)、「平和な国だから」(49.4%)など。
      >最も親しみを感じるアジアの国・地域は「台湾」(55.0%)がトップ。
      >以下、「タイ」(15.9%)、「韓国」(14.2%)「中国」(4.5%)が続いた。
      →台湾への信頼とは桁が違うんだよね。その台湾を締め出して疫病で殺そうという中国を
       どういう根拠で「日本人は中国を親戚だと思っている」とか言えるのかwww
       控えめに言って「迷惑な隣人」でしょ


2)結論部分について:「だから、疫病に対して全力で支援するのは当然だ」
  中国で疫病が発生したら、公明党(創価学会)が推進した
「観光立国政策(これを大義名分にして、公明党(創価学会)は韓国人のビザを撤廃した)」により
中国人観光客が日本国内に病を持ち込むことは疫学の観点があれば前提としてわかるはずのこと。
 だから、日本に病を持ち込ませないという意味では確かに支援は重要。
しかしそれ以上に「日本に持ち込ませないための水際作戦」を油断なく実施しなければならない。
 まあできてないけど。

まあこういうときの発言に、発言者の本質って出るよねー
という話でした。

こういう中国の下僕が、「ペット殺処分ゼロ以外の公約は達成率ゼロ」の小池百合子をまた東京都知事にしようとしています。