タイ政府「新型肺炎、エイズ・インフル薬で治癒」と発表

新型肺炎
中国・台湾
東南アジア
2020/2/2 19:03

【バンコク=村松洋兵】タイ保健省は2日、記者会見を開き、新型コロナウイルスによる肺炎の治療法を見つけたと発表した。バンコクにある病院の医師が、中国人旅行客の患者にエイズウイルス(HIV)治療薬とインフルエンザ薬を混合して投与したところ、症状の改善を確認した。

タイの空港ではマスク姿の旅行客が目立つ(バンコク)=小高顕撮影

使ったのはエイズ治療薬の「ロピナビル」と「リトナビル」、インフル薬の「オセルタミビル」(商品名タミフル)。感染確認から10日しても回復しない重症の中国人女性(71)に投与したところ、それから48時間以内に新型コロナウイルスが消失したという。

新型肺炎の治療を巡っては中国当局も、米製薬大手アッヴィのエイズ治療薬の活用を検討している。タイは中国人に人気の旅行先で、これまでに19人の新型肺炎患者が見つかっている。大半が中国人旅行客だが、中国人を乗せたタイ人タクシー運転手の感染も確認されている。

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