DCP(デジタルシネマパッケージ)って何?劇場上映データの仕組みを解説!

DCPって何??

DCPとは「上映の方式」です。劇場でのフィルム映写にとって変わり、現在ではほぼ全ての上映システムがデジタルデータによるDCPでの上映方式に切り替えられています。

DCPそのものが何かというと、主に映像データ、音声データ、字幕ファイルなどが1種類から複数種類で構成・管理されるデータ「構成」のことを指します。

さらにDCPでは、これらのデータを上映するために必要な構成リスト(CPL)、CPLで構成されたコンテンツを劇場で使用するサーバーにデータ移動(インジェスト)する際、データが破損されていないかをチェックするための要素となるPKL(Packing List)などが格納されています。

構成要素としてはそれ以外にもアセットマップ(ASSETMAP)やボリュームインデックス(VOLINDEX)、またコンテンツを安全に劇場公開までに運用できるようにデータをセキュアな状態にするためのKDMなどが格納されています。

DCPのことを知ってみよう!!

いきなりDCP制作にチャレンジしてみようと思っても、このDCP…中々難しいところもありまして…(そもそも日本語で得られる情報共有が少ない..)まずは、DCPのコンテンツである。映像データや音声データについて記してみたいと思います。

DCPのスペックは、WikipediaのDigital Cinema Package:英文である程度の確認ができます。

なんやらたくさんの事が書かれていますが、まずDCPの作成や、DCPでのコンテンツ運用を任された方々が一番最初に確認すべきポイントは、映像はJPEG2000 12bit XYZカラースペースで格納されているということです。

解像度(表示コンテンツの大きさ)は、

  • HDTV (1920 × 1080 or 3840 × 2160)
  • Flat (1998 × 1080 or 3996 × 2160)
  • Scope (2048 × 858 or 4096 × 1716)
  • Full (2048 × 1080 or 4096 × 2160)

などがあり、音声はリニアPCM 48Khz・96Khzの24bitで格納されています。

フレームレートは基本的には24pになっており(ODSの場合には30fpsが多い状況の方もいます。)

ODSとは? :映画以外のデジタルコンテンツ(Other Digital Source)の映画館上映のことを言います。

基本は、この構造でDCPは作成されています。

結局 コンテンツのマスターデータはどうすればいいの?

先述した内容は、あくまでもDCPのデータフォーマットの事です。実際にフォーマットに変換するためにはどうすればいいの?という部分ですが、ただ単にDCPにするためにということであれば、必要なコンテンツデータは、TV用やパッケージコンテンツ(DVD/Blu-ray/UHD Blu-ray)、配信用などに用意するマスターデータとさほど変わりません。

DCPにするために重要なことはDCP化する前のコンテンツのフレームレートを24pか30pにしておき、音声データをリニアPCM 48Khz・96Khzの24bitで用意することくらいです。

ここでひとつ注意が必要で、よく24p(23.976PsF)、 30p(29.97fps)が同一な方がいらっしゃるのですが、厳密には全く違うフレームレートなので、ここでは24pは完全な24pで…という事になります。

この場合の24pとは、23.976fpsや23.98fpsは含みません。

コンテンツ制作担当者の方と、クリエイター、エンジニアの方々の間でこのあたりの認識や会話のズレが結構多いので、まずはDCPにしようとするコンテンツが、変換のための正しいフレームレートでコンテンツの準備ができているかを確認していただきたいと思います。

データのフォーマットチェックツール

データの中身(フォーマット)チェックには、Media Infoというツールが活用できます。自分で24pにしたつもりでも、ソフトによっては24p(23.976PsF)という事もある方もいらっしゃると思います…

ポストプロダクションへの納品前にここをしっかり確認しておかないと、受け取り、マスタ返却、再書き出しと、何日も時間を消費してしまう可能性がありますね…

また、納品データがProResデータや扱っているコンテンツがEDIUSなどで作成されたファイルなのでそもそも確認ができない…という方もいらっしゃると思うので、これについては、EIDUSのWebページでMAC環境でもグラスバレーコーデックで再生できるようになるコーデックがありますので、試してみてください。

Reona

現在はWin環境のEDIUS ProやAdobe Premiere ProでもProresが書き出せるようになったので、OS間で発生していた書き出しデータのフォーマット変換による手間がずいぶんと楽になりましたね…

それではまた!!